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20/11/30(月)00:40:52 No.750805845
『今日はみんなで宝探し!学校が終わったら、各自道具を持ってゴミ山に集合!!』 今日の部活は特別メニュー。楽しみにしながらゴミ山に向かうと、既に到着してたみんなが居た。 「ありゃ。最後わたしかな?」 「ううん、圭一くんがまだだよ、だよ」 おっと。言われてみると、確かに圭ちゃんの姿だけ無い。 ……家に着いてからゴミ山に向かうにしても、遅い気がする。 「うーん。それじゃあ、みんなで迎えに行こっか!」 部活はみんな揃ってないと始まらない! それはきっと、みんなも同じ思いだったんだろうね。 全員笑顔で頷いたのを確認して、わたし達は自転車に乗り込んだ。 そして、圭ちゃんの家に向かう途中の道。 そこでわたし達は、圭ちゃんと、圭ちゃんが来なかった理由を目撃した。 ……というか。というか!! 「なんでお母さんが圭ちゃんと居んのさ~!」
1 20/11/30(月)00:41:04 No.750805907
「あれ?お姉じゃないですか。というか、皆さんお揃いで。どしたんです?」 「詩音!ちょうど良い所に!」 「はい?ってうわわ!?」 偶然近くを通りがかった詩音を引きずりこんで、物陰に隠れながら、圭ちゃん達をこっそり様子見。 「ちょ、お、おばさん……当たっ、てる……んですけど……」 「アッハッハ!やだねぇ、圭一くんったら!もう!」 「あ、アハハ……」 圭ちゃんの腕に抱き着いてるお母さん。苦笑いしてる圭ちゃん。 どういう、事なのさ……!? 「あぁもう、見てられないよ!わたし、ちょっと言って来る!」 「ま、待ってくださいお姉!お母さんをよく見てください!」 思わず飛び出そうとしたわたしを詩音が引きとめる。言われた通りに、お母さんの方を注視してみると……。 「圭一くん、もうちょっとだけおばさんと話さないかい?用事とかは……ちょっとだけ後回しにして、さ」 ひ、ヒィ!?今、目が合った!? 間違いない……お母さんはわたし達に気付いてる……!いったい、何がしたいのよぉ……!?
2 20/11/30(月)00:41:17 No.750805966
隠れているわたしに鋭い視線を送ったお母さんは、またニッコリ笑顔で圭ちゃんにしがみつく。 「ねぇ圭一くん。おばさんって呼んでくれてもいいんだけどさ……茜って呼んでくれたら嬉しいねぇ」 「へ!?あ、い、いや、でも」 「ダメかい?」 あー!?圭ちゃんにそんな弱気な態度で接したら……! 「……茜、さん」 「圭一くんからなら、呼び捨てがいいんだけどねぇ?」 「ちょっ……あ、茜」 「素直でよろしい!ますます惚れ込んじゃうねぇ!」 ほ、惚れ……!? そ、そういう事なの!?嘘でしょ!?だ、だって、そんな素振り全然……!? 「ねぇ魅ぃちゃん。レナ、もう出て行っても良いかな」 「な!?だ、ダメだよレナ!今出て行ったら、お母さんに何されるか!」 「でもさぁ……魅ぃちゃんと詩ぃちゃんのお母さん、圭一くんに悪いよね。レナと呼び方も被ってるし」 「「……あー……」」
3 20/11/30(月)00:41:32 No.750806067
鉈を力強く握るレナを、どうにか宥めすかしながら向こうを再確認。 「それにしても!あの鬼婆に威勢良く啖呵切ったところ、本当にかっこ良かったよ!」 「へ?……あぁ、アレですか?」 「うんうん!私も惚れ惚れしちゃったからね!そりゃあ、あの子も夢中になるわけだ!」 ……や、やっぱりぃ……?お母さんも、圭ちゃんの事を……!? わたしの不安と確信を余所に、お母さんは更に圭ちゃんの腕を自分の胸に埋めさせる。 「そうだ!あの時私が言った事、考えてくれたかい?」 「あの時…?」 あの時……あの時!?お母さんが口走ってたのって!? 「魅音と詩音、どっちでも好きな方を持ってきなって話さね!」 「「「ぶっ!?」」」 突然の言葉に、圭ちゃんとわたしと詩音、全員同時に吹き出した。
4 20/11/30(月)00:41:45 No.750806159
「な、なななに言ってんのさお母さん……!」 あーもう顔熱い!もう!お母さんったら本当に! 「ほんとですよ……まったくもう……!別にそんなの無くたって、私なら自分で……」 ……あれ?詩音、今何か言った?それに、なんか顔赤くない?気のせいかな。 「どっちでも器量良いのは太鼓判を押すよ!なんなら、両方持ってくかい!?」 「い、いやいやぁ!しょ、しょれは!?ちがうれしょう!?」 更に、蛇みたいに身体を密着させてきたお母さんに、圭ちゃんはもう呂律が回ってない……。 「マズイです!幾らわたしで耐性ある圭ちゃんでも、オトナにされるのは話が変わってきます!」 ……そうだ!これ以上は、圭ちゃんがもたない! 特攻をかけてでも、圭ちゃんを取り戻そう。 言葉は無くても。みんなに視線を向けると、頷きが返って来る。 たとえお母さんが相手でも、わたし達は負けない!取り返すんだ!日常を! 各々が、持ち込んだ武器を握り締めた。後は、突撃するだけ! ……行こう!みんな!
5 20/11/30(月)00:41:59 No.750806242
小さく号令をかけて、物陰から飛び出そうとした瞬間。動きがあった。 「……ね~え、圭一くん?」 「な、なんですかぁ……?」 お母さんの艶やかな声。それに返す圭ちゃんは、小さく弱々しい。 だけどそれを聞いたお母さんは、ニッコリと笑う。 「もし、あの二人はダメだってんならね」 お母さんが、圭ちゃんの耳元に顔を近づけた。 「……その時は、私のところにおいで」 そして、圭ちゃんの頬に、唇をつけた。 ……え? 「それじゃあ、またね圭一くん!またおばさんと遊ぼうさね!!」 圭ちゃんの頬に赤い口紅の痕を残して、お母さんは圭ちゃんから離れていく。 そのまま歩いていき、見えなくなった。
6 20/11/30(月)00:42:10 No.750806312
「け、圭ちゃ~ん!」 安全が確保されたなら、もう隠れている必要は無い。 慌てて物陰から飛び出して、へたり込んだ圭ちゃんを抱きかかえる。 「圭ちゃん!大丈夫!?」 「ふへぁ……」 圭ちゃんは真っ赤な顔で、最早心ここに在らず……!手遅れだったぁ……! 「圭ちゃん……」 遅れて出てきたみんな。詩音が、優しく圭ちゃんに声をかける。 「……圭ちゃん。圭ちゃんさえ良ければ、わたしと付き合いませんか?」 「……は?はぁ!?突然、な、何言ってんのさ詩音!?」 突然の告白に、ビックリ仰天。思わず後ろを振り返ると、赤い顔の詩音。 「だって!わたし嫌ですからね!圭ちゃんの事お父さんって呼ぶの!お姉はそうなっても良いんですか!?」 そ、それは……!でも、詩音とだなんてぇ……! 「ど、どっちもいやああああああああああ!!」 圭ちゃんを庇うように抱きしめ叫ぶわたしの声が、夕方時の空に響いていった。
7 20/11/30(月)00:45:36 No.750807404
その日から葛西さんは圭ちゃんを睨むようになった
8 20/11/30(月)00:45:45 No.750807451
>「マズイです!幾らわたしで耐性ある圭ちゃんでも、オトナにされるのは話が変わってきます!」 うん……?
9 20/11/30(月)00:46:47 No.750807797
園崎父が可哀想…
10 20/11/30(月)00:46:54 No.750807824
梨花「ああ…この世界も惨劇が起きる予感がするわ…」
11 20/11/30(月)00:48:19 No.750808280
>葛西が可哀想…
12 20/11/30(月)00:48:33 No.750808349
お前のお袋は淫売のクソ女!
13 20/11/30(月)00:50:40 No.750809029
>梨花「ああ…この世界も惨劇が起きる予感がするわ…」 梨花…まだ手はあります 梨花も参戦するのです…梨花がかっさらって勝ちを決めるかこれ以上に場が荒れて停戦にすることが出来るですよ…
14 20/11/30(月)00:58:17 No.750811498
インバインやめろ
15 20/11/30(月)00:59:32 No.750811831
茜さんは極道の妻なので別ジャンルの話が始まっちゃうよね Vシネ的な…
16 20/11/30(月)01:02:49 No.750812689
茜さんえっちだよね…
17 20/11/30(月)01:08:13 No.750813880
若いツバメ…
18 20/11/30(月)01:08:47 [s] No.750813988
ひデブの戦闘後掛け合いで圭一に胸当ててたのです やっぱり園崎の女なのですよあうあう
19 20/11/30(月)01:20:46 No.750816611
大丈夫?これ鉈持ちだして出ていこうとしてるレナもわりと重くなってない?
20 20/11/30(月)01:22:15 No.750816955
茜さんのえっちなファンアート増えないかな…
21 20/11/30(月)01:24:31 No.750817483
>ひデブの戦闘後掛け合いで圭一に胸当ててたのです >やっぱり園崎の女なのですよあうあう 園崎は淫売なのですよ にぱー☆
22 20/11/30(月)01:25:39 No.750817751
なに浮気しても爪の10枚くらい剥がせばいい