20/11/29(日)03:11:38 泥の起... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1606587098603.jpg 20/11/29(日)03:11:38 No.750474223
泥の起きた https://seesaawiki.jp/kagemiya/ https://zawazawa.jp/kagemiya/
1 20/11/29(日)03:26:12 No.750476092
おはよう なにか書こうか
2 20/11/29(日)03:29:55 No.750476555
伯林か土夏かApoも読んでみたいわ
3 20/11/29(日)03:32:24 No.750476862
なにか…実は自分も起きたし何か書こうかと…被ってしまうな
4 20/11/29(日)03:34:07 No.750477098
>伯林か土夏かApoも読んでみたいわ はいよ
5 20/11/29(日)03:42:55 No.750478017
>なにか…実は自分も起きたし何か書こうかと…被ってしまうな 被っても別にいいのよ 多分「」ートーだよね だったらせっかくボイスもついたからレートーちゃんとショタの中のショタで何か見たい
6 20/11/29(日)04:37:10 No.750482583
眼下の水路では生き残りの人足たちが声を掛け合いながら船を動かしていた。 そのうちの何名かは潜水服姿。あの惨事の後始末だった。 水路の底に落下した様々な物品を拾い集めなければならない。それは例えば、死体。 私室の窓から作業の様子を見ていたフランチェスカはノックの音へと振り向いた。 「失礼しますマスター。…どうでしょうか。似合っていますか」 入室したランサーの声は少々不安げだ。その身は鎧姿の出で立ちではなかった。 上下できっちりと揃えられたスリーピースの黒いスーツ。 胸や尻はきちんと女性であることを主張していたが、顔立ちは中性的な美しさがあるので男装の麗人と言って差し支えない。 ネクタイが気になるのか、しきりにランサーは首元を触っていた。 「手早く職人に作らせましたが悪くないですね。今後私の側に仕える時はその格好でいなさい」 「かしこまりました。しかし、以前は執事のように仕えるなとのご下命でしたが…?」 不思議そうに聞くランサー。フランはこほんと咳払いをした。
7 20/11/29(日)04:37:20 No.750482601
「…状況が変わりました。今はこのように窮地にありますから使えるものは全て使います。 あなたに騎士働きのみ望むほど余裕がないということです。 といってもあなたにフォスキーアの仕事をさせるわけにもいきませんから、せめて私の身の回りの世話をしなさい」 「はい。仰る通りに」 ランサーの態度はあくまで誠実だった。召喚されてからずっと年若い娘であるフランへ敬意を欠いたことはない。 フランは改めてじろりとランサーの姿を視界に収めた。 さすがに円卓の騎士。女性にしては肩幅もあって男装が惚れ惚れするくらいよく似合う。エメラルドの瞳がただ微笑んでフランの言葉を待っていた。 その輝く瞳にあの夜血塗れで振り返って尚フランを安心させるように穏やかに微笑んだ笑顔が重なり、ぐっと言葉に詰まってしまう。 「い、いいですか。本当に私の身の回りのこと全てですよ」 「はい。仰せのままに」 「服の着替えもですし入浴の手伝いもしなくてはなりません。朝も夜も側にあり、私が望むことを常に先読みして動かねばなりませんよ」 「はい。未熟の身ですが精一杯尽力いたします」
8 20/11/29(日)04:37:32 No.750482623
「…あなたはそれでいいのですか?騎士としての誇りに傷がついたりしないのですか?」 「ご安心ください。主の助けとなるならばこの手に握るのが剣でなくとも私は満足です」 困ってしまう。そんなふうに何の屈託もなくにこりと笑われては。 いっそ不満を示してくれるくらいの方がまだ気にすることなく扱えるというのに。 居心地の悪さと同じくらいの不思議な高揚感を心のなかに感じながら、フランは努めて澄ました顔を作り言った。 「…では私が今何を欲しているのか。当ててご覧なさい」 「普段通りであればこちらで軽食をお食べになる時間です。菓子をいくつかとコーヒーには砂糖を二杯。 しかし今朝は少し多めに召し上がっていらっしゃったのでコーヒーだけになさるかもしれないと。いかが致しましょう」 「…その通りです。お願いできますかランサー」 「はい。かしこまりました。すぐに」 軽く一礼し、後ろで括った金の髪の房を揺らしながらランサーは踵を返した。 きびきびと小気味好い歩き方で退出しようとしたランサーの背中にフランは声をかけた。
9 20/11/29(日)04:37:44 No.750482639
「それと、ランサー」 「はい。なんでしょうかマスター」 「その服でいる時だけは、私のことをマスターではなくお嬢様と呼ぶように」 フランにしてはあまり張っていない小さな声で告げられた要望に対し、ランサーは一瞬きょとんとして見せたがすぐに優しく微笑んだ。 「はい。かしこまりました、お嬢様」 そう言ってもう一度ぺこりと一礼し、フランの私室を去っていく。 フランはまるでそこにランサーがまだいるかのように、じっと閉じられた重厚な扉を見つめていた。 普段の軽食の時間のことも、今朝ビスケットを多めに食べ過ぎたこともランサーは知っていた。 本当にずっと私のことを見つめていたのか。あのサーヴァントは。 どうにも落ち着かない気持ちになってフランはきゅっと唇を引き結んだ。なんだかイライラする。変な感じ。
10 20/11/29(日)04:37:58 No.750482658
書いたよ 仮眠してくる
11 20/11/29(日)04:40:44 No.750482851
おやすみ
12 20/11/29(日)04:59:18 No.750484333
>多分「」ートーだよね だったらせっかくボイスもついたからレートーちゃんとショタの中のショタで何か見たい そだよ というかこの時間に起きてSS書きたがる生活リズムでバレるのだな そしてレス見るまえに書いたから全く違うやつだけどごめん 今度の12/5の合同の鯖召喚 su4392995.txt
13 <a href="mailto:びるれー">20/11/29(日)05:12:16</a> [びるれー] No.750485177
「なあレートー、お前って自分が出たドラマとか見るか?」 あくまで同業者としての疑問だ。 「見るよ?ビルくんのもぜんぶみてるよ!」 ぐえー。そう、俺は自分の演技が小っ恥ずかしくてみてられない。どの監督も俺が噛むのを期待してやがるんだ!そして俺は噛んでしまう!はいオッケーじゃねえよこのこの! 「かわいいよねビルくん!あの前見た家族もの!すっごいいつものビルくんとちがって、あいらしいってかんじだった!よかったよ!」 ふっ。まあいい。って思っちゃうからだめなんだよな。男の中の男ってことを最近忘れがちになってきて、いよいよあいでんてーてーが崩壊しちまうよ!それもこれもこいつに俺が惚れちまったから… 「いいよねー家族。ほんとに、いいよね…」 レートーは少し寂しそうな顔をする。レートーは封印されている限り、子供を産むことができない。当然子を成すこともできない。こんなに子供を愛しているのに。それは、仕方ないけど、かわいそうだ。 「家族、か。おっとなら、できるんじゃないか?こどもは必ずいつかうまれるさ。」 言った後に気づく。プロポーズじみてるなこれ。 「おっと、かー。なってほしい人がいるんだけどな!」 ほらきた。
14 20/11/29(日)06:43:18 No.750488896
もっと書こうとしたら寝落ちしてた 思いついたら書く
15 20/11/29(日)06:58:25 No.750489561
「早い話が、今回の召喚は外れだ」「ほう、その心は?」 黒の陣営、アーキペラゴの本拠地で二人の男が対峙する。 「我らサーヴァントは願いを叶える為、聖杯戦争を戦う。余は願いがそこまで強くはないが、貴公にもあるのだろう。叶えたい願いが」 ライダーは駒を進める。アーチャーは一瞬目を細めると、ライダーの進めた駒を奪った。 「むっ…(迂闊だったか)…まぁ良い。兎に角、今回は聖杯大戦だ、まず敵対陣営の7騎を屠り、今度は共闘していた味方と戦わねば願いは叶えられん」「確かに」 ライダーの言葉に頷く。あまり考えないようにしていたのは確かだ。 「仮に勝ったとしてその後我らのマスター達がまともに戦うをと思うか?」 「だから、戦う意味を見失った、と」 「そんな所だ」 「ですが、戦わなければ失う物もあります」 「武名、矜持か」「左様。我らは英霊、その行動如何によっては自ら名を貶める事にもなりましょう。それがしなどは失う武名も然程ありませぬが!」 「ふっ、よく言う。さて、王手だ!」 「あいやしばらく!待った!後生ですから待ってくだされ!」 「…貴公、三度目ではないか」 久し振りに笑みを浮かべた気がした。
16 <a href="mailto:黒狂主従">20/11/29(日)07:24:02</a> [黒狂主従] No.750491224
「ねえ、マスター。あの人は?」 マスターに聞く。何もわからないから。 「あれは役目を待って眠っている子供だよ。」 マスターが教えてくれる。やくめ。僕にも何かあるのだろうか。これもわからない。聞いてみよう。 「マスター。…何度も質問してごめんね。僕にも、役目はあるのかな?マスターが呼んでくれた、それだけの価値はあるのかな?」 バーサーカーのサーヴァント、カルキ。本来世界を更新するという役割のみを持つ存在。それが己の役割を見失っている。 端的に言えば存在意義の崩壊。彼が純朴な正気をもっている。それ自体がこの少年は間違いなく狂っていることの表れだった。 マスターは答えに少し詰まっているようだった。 なんということもなく、言う。 「こたえにくいなら、大丈夫だよ。マスター。 どんなことがあっても、僕はマスターのために、マスターのいうとおり動くよ。」 そう、にこやかに笑いかける。 バーサーカーは知らない。彼のマスター、アレッサンドロにとって最も理解できないのは。 損得感情も善悪の判断も、価値判断が一切ないその人格だということ。 理由なき無償の行動は、利害を重視する男にとって、何かをもたらす出会いとなるか。