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20/07/28(火)11:07:12 「」吉 ... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1595902032833.jpg 20/07/28(火)11:07:12 No.712572811

「」吉 十二の型は習得できたか?

1 20/07/28(火)11:24:32 No.712575207

えーと…その

2 20/07/28(火)11:25:39 No.712575403

動きだけなら…

3 20/07/28(火)11:27:30 No.712575731

どうして途中から兄上が姉上に変わるんですか?

4 20/07/28(火)11:27:54 No.712575802

仕方ない…私がまた一から教えてやろう

5 20/07/28(火)11:28:33 No.712575930

えぇ…

6 20/07/28(火)11:29:48 No.712576115

まず壱の型 兄上は素晴らしい人格者なのだ 日々苦しい剣の稽古に自ら参加し自分を研鑽されていた  まだまだ幼くまだ遊びたい盛りの頃なのであろうに・・・ 一方で何の苦労もしていないでのうのうと遊んでいた私に不平不満を抱くどころか時間を見つけては私に声をかけて遊んでくれた それが父上に知られた翌日兄上は顔を大きく赤黒く腫らしていたのだ 私と遊んだ為に父上にお叱りをうけた事は明白だった・・・ それにも関わらず兄上は私を罵るどころか屈託のない笑顔を向けてくれこの笛をくれたのだ あの時の兄上の顔は瞼に焼き付いている・・・そしてこの笛は私の命よりも大事な宝物となったのだ・・・

7 20/07/28(火)11:30:06 No.712576167

弐の型 兄上の御髪はとても美しいのだ 黒々とした癖が無く艶のある御髪・・・私の癖毛でハリの無い髪とは大違いなのだ 幼子の頃あの素晴らしい御髪に触れることを何度夢見たことか 実を言うと私が髪を伸ばし結わいているのは兄上への憧れからなのだ フフッ・・・幼子の様な考えと笑ってくれてもよいぞ 実際私も兄上と再会した時に恥ずかしさで兄上の顔が直視出来なかった位だ きっと兄上は母上似なのだろう・・・母上の御髪も美しかった 稽古の際に初めて兄上の髪を結わうのを手伝ったがその時はとても緊張してしまってな 上手く髪ヒモを結わえず自分の指に紐が絡まってしまったのはいい思い出だ 今でも御髪の感触は指に残っている・・・

8 20/07/28(火)11:30:22 No.712576208

参の型 兄上はとても器用なのだ この笛も兄上が幼い私に造ってくれたモノだがしっかりと音が鳴る このような音色を出す笛は今の私でも造れない 兄上が何かあったら笛を使って助けを呼べ そうしたら何時でも兄上が助けに来ると言われた時はとても感動した そして同時に言葉が喋れないと要らぬ心配をかけさせてしまった事を心苦しく思ったものだ・・・ 半面私は幼子の頃から不器用でな  凧あげをするときはいつも身体に糸を絡ませておったよく兄上に笑われたものだがな・・・ 今でも瞼を閉じると思い出す・・・兄上の上げた凧は私の何倍も高く・・・いや何十倍も高く青空に飛んでいた・・・

9 20/07/28(火)11:30:40 No.712576264

肆の型 兄上はとてもお強い 私は生まれた時から呼吸を行っておりなおかつ透明の世界が見えていた為に確かに他者と比べれば少し強い しかし兄上はそのような事は一切なかったにも関わらず一から今の強さを手にしたのだ 「」吉よ 人の強さとは何だと思う 私は人の強さとは自分で培ったモノこそが人の強さだと思うのだ 確かに私は兄上より強い力を持って生まれたかもしれない しかしそれは天からの授かりモノで自分のモノではないのだ 私が自分の力だけで培ったものなどたかが知れている しかし兄上は多くのモノを自らの血汗で培ってきたのだ やはり私は兄上がこの国で一番強い侍だと思うのだ

10 20/07/28(火)11:30:53 No.712576290

伍の型 兄上は自らの研磨に余念がない 兄上は最初は呼吸も型も習得していなかった それなのに兄上はものの短期間で呼吸と透明の世界を自分のモノにした・・・ 流石兄上・・・ 兄上はそれどころか独自の呼吸と型を生み出した そしてそれに私の日の呼吸と対になる月の呼吸と名付けた アレはとても嬉しかった・・・今でもあの時の夢を時折見る 確かに私も剣技は収めたが独自の型と呼べるようなモノを見出す事が出来なかった やっと自分の型が出来たには出来たが役に立たないシロモノだったのだ・・・ やはりそんな私に比べて兄上は剣技呼吸はとても素晴らしいのだ

11 20/07/28(火)11:31:08 No.712576335

陸の型 兄上の瞳はとても美しいのだ たしか以前うたの瞳は黒曜石の様な美しい瞳と話した事があったな そのうたの瞳に負けず劣らず兄上の瞳は美しいのだ 兄上の瞳はうたと同じように黒い瞳であったが一点大きな違いがあった うたの黒々と輝く瞳に対して兄上の瞳は黒々と光を吸い込むような瞳をされていた 聞くだけでは何とも想像しにくいと思うが言葉で表すのは難しくてな・・・ なんというか覗くと吸い込まれるような不思議な魅力があるのだ 子供みたいに何度も兄上の瞳を覗きこんだものだ・・・フフッ・・・ きっと兄上の周りに人が集まる一つの要因なのであろうな もしあの瞳が一対だけでなく二対三対あったとしたら・・・ なんて子供じみた妄想にふけることもあったが今では良い思い出だ・・・

12 20/07/28(火)11:31:16 ID:/8ANqroo /8ANqroo No.712576355

del

13 20/07/28(火)11:31:24 No.712576375

漆の型 兄上は人に慕われるのだ 兄上は人格者だという話をしたが兄上ほどの人格者になれば人が周りに集まるのは当然と思うだろう「」吉 しかし兄上は他の者とは立場が違ったのだ 元々兄上は継国家の後継ぎとして育ち上に立つものとして父上にご指導されていた 無論上に立つものであるのだから最も大事なものは御家の存続 すなわち兄上の死が継国家の死となる 普通の家長なれば自らの身を危険に晒すなど持ってのほか家臣の命を顧みたりはしないであろう しかし兄上は違った 自ら戦線の先頭に立ち戦い初めて鬼に襲われた時も家臣の先頭に立って戦っておられた その時私が駆けつけるのが遅かったばかりに家臣を亡くしてしまったがな・・・ ・・・すまない話は逸れたな つまり自分の危険を顧みず家臣・・・いや仲間と共に戦う・・・ そんな所が兄上が人に慕われる所以なのだろうな

14 20/07/28(火)11:31:52 No.712576442

㭭の型 兄上はとても自立心の高いお方なのだ 兄上は継国家の後継ぎとして教育されていたのもあるが まだまだ母親に甘えたい盛りであろう年頃から自分を厳しく律しておられた 少し恥ずかしい話なのだがその時の私は母親を支える為に四六時中べったりでな・・・ 兄上は時折そんな私を見つめていた・・・ その時の兄上の御顔は少し何かを思い詰めていた様にも見えた いつも優しく美しい兄上の御顔は曇っていたのだ 兄上は聡明なお方だ きっと母上が病のせいで支えが要るのを誰よりも早く知っていたが 後継ぎの立場が母を支えるのを許さなかったのだろう・・・ もしかしたら立場を気にしないで母親を支える事の出来た私を羨んでいたのかもしれないな・・・ 今思うと兄上への配慮が足りなかったかもしれない・・・

15 20/07/28(火)11:32:27 No.712576528

玖の型 兄上はとてもご聡明なのだ 数えきれない程それを感じさせる出来事があったがそれを初めて感じた時は 幼い頃兄上と剣術の話をしている時だった 以前私が透明の世界が見える事を話した事があったな・・・ うたが透明な世界は他人には見えないものだと教えてくれてくれるまでは人はみな透明の世界を見ているものだと思っていたのだ しかし幼少時私が兄上に生き物の体が透けて見える事を話した時に直ぐにそれを理解してくださった・・・ 今までこの透明の世界の話を他者にしたことがあったが直ぐに理解してくださったのは兄上だけであった あの時兄上は私の言葉をあり得ない事だと一蹴せずすぐさま私の見えている世界を理解してくださった もしかしたらあの時から兄上には透明の世界が見えていて兄上は本来それは見えるはずの無いモノと理解していたのかもな・・・ 私と違い本当に兄上は幼いころからご聡明であったからな・・・

16 20/07/28(火)11:32:51 No.712576585

拾の型 兄上は人の内面を見てくださる 兄上は口に出していない私の内面を汲んで下さる方であった... 特に私はこのように表情に疎い為に他者に気持ちが伝わらない事が多々ある しかし兄上は違った・・・ うたと同じように私の内面を見てくださるのだ 私は本来戦うのは好きではない あの他者を傷つける感覚が不快なのだ しかし幼少時の私はそのような事を口は出せなかった そのために兄上は幼少の私を剣技からなるべく遠ざけ双六や凧あげで遊んでくれたのだ そして母上が亡くなられて家を出ると兄上に伝えた時も兄上は何も追求しないで送り出してくれたのだ あのまま継国家にいれば私は人と戦う定めにあったであろう だから私は継国家には居たくはなかった その思いを汲んで何も言わずに兄上は私を送り出して下さったのだろう・・・ 兄上はやはり素晴らしいお方だ・・・そう思うだろう「」吉?

17 20/07/28(火)11:33:56 No.712576739

拾弐の型 兄上は美しいのだ 無論兄上は姉上ではない しかし兄上は男の私でも惚れ惚れとする程美しいのだ 兄上の御髪…瞳の素晴らしさは伝えたな・・・? それも含めてになるが兄上は見た目麗しく その上 立ち振る舞い 内面 気品 剣技・・・ 兄上はとにかく存在の全てが美しいのだ 特にあの美しい御顔・・・ 幼少期の頃はまるで絶世の美少女と見紛う程であった・・・ 幼き頃の私は兄上と対面するのに緊張したものだ フフッ・・・想像できないであろうな「」吉?

18 20/07/28(火)11:34:08 No.712576764

そうだな・・・あの可憐さは言葉で表すのは難しい・・・ とにかくとても可憐であったのだ幼き日の兄上は 無論大きくなられた兄上も素晴らしい 幼き日の兄上を絶世の美少女とするなら 今の兄上は絶世の美女と言うべきであろうな あの可憐であった御顔は面影を残しつつ凛々しくそして力強い・・・ まさに絶世の美女と言うに相応しい・・・ もし兄上が姉上であったならばこの国を傾かせるお方になっていただろうな・・・

19 20/07/28(火)11:34:37 No.712576834

気味が悪かった

20 20/07/28(火)11:34:44 No.712576847

頼 死

21 20/07/28(火)11:34:45 No.712576851

完璧に覚えるまで無限ループするつもりだなこいつ…

22 20/07/28(火)11:34:48 No.712576860

フフッ・・・それはないか 姉上はとても立派なお方だ 国を傾けるような事は絶対に許しはしないであろう そう姉上は絶世の美しさに加え 凛とした立ち振る舞い 美しい内面 侍の気品 素晴らしい剣技・・・ これらを併せ持つまさに完璧な存在・・・ この国で一番の侍であったと断言できる 兄上の御姿は瞼を閉じればすぐそこに居るように思い出せる・・・ フフッ・・・これではまるで乳離れの出来ていない赤子の様だな・・・ だが姉上はそれほどまでに美しかったのだ・・・ もしかしたら姉上は天国から遣わされた神仏の使者だったのかもしれないな

23 20/07/28(火)11:35:04 No.712576898

あいつ…

24 20/07/28(火)11:35:04 No.712576903

縁壱さんもう覚えましたから大丈夫です…本当ですから…

25 20/07/28(火)11:35:55 No.712577029

おっと熱が入りすぎて拾壱の型を飛ばしてしまったな… 兄上の笑顔は素晴らしいのだ 兄上は優しく沢山私に微笑みかけてくれた 兄上の笑顔に何度助けられたか数えきれない 今でもあの笑顔は鮮明に記憶に残っている 私も兄上の真似をして何度かほほ笑んでみたものだが・・・ フフッ・・・元々表情に乏しい私が無理に作った笑顔だ 少々気味が悪いモノであったに違いない・・・

26 20/07/28(火)11:36:07 No.712577066

今となってはこそばゆい思い出だがな・・・ 兄上の笑顔はどんな笑顔だったかだと・・・・? そうだな・・・すやこの笑顔と似ている気がするな・・・ つまりは素晴らしい笑顔という事だ 兄上 母上 うた すやこ・・・ フフッ・・・数えきれんな・・・ 私は素晴らしい笑顔に巡り合えた・・・ 私はとても幸運なのだな・・・

27 20/07/28(火)11:37:05 No.712577215

これを繋げて円環となす 「」吉お前ならきっと受け継いでくれる

28 20/07/28(火)11:38:22 No.712577409

無惨が化け物と言うだけはある

29 20/07/28(火)11:38:44 No.712577471

>これを繋げて円環となす >「」吉お前ならきっと受け継いでくれる きがるに言ってくれるなあ

30 20/07/28(火)11:40:45 No.712577782

習得した「」吉がいるとは…

31 20/07/28(火)11:42:24 No.712578028

これは炎柱も心折れる

32 20/07/28(火)11:48:43 No.712579058

…だからお兄さんに嫌われるのでは?

33 20/07/28(火)11:49:23 No.712579152

滅相もない…このように笛も…

34 20/07/28(火)12:06:31 No.712581861

(満足してくれたと思ったんだけどな…)

35 20/07/28(火)12:11:19 No.712582844

(早く帰ってくんないかな…)

36 20/07/28(火)12:17:27 No.712584219

分かりました やってみますね 壱の型 兄上は素晴らしい人格者なのだ 日々苦しい剣の稽古に自ら参加し自分を研鑽されていた  まだまだ幼くまだ遊びたい盛りの頃なのであろうに・・・ 一方で何の苦労もしていないでのうのうと遊んでいた私に不平不満を抱くどころか時間を見つけては私に声をかけて遊んでくれた それが父上に知られた翌日兄上は顔を大きく赤黒く腫らしていたのだ 私と遊んだ為に父上にお叱りをうけた事は明白だった・・・ それにも関わらず兄上は私を罵るどころか屈託のない笑顔を向けてくれこの笛をくれたのだ あの時の兄上の顔は瞼に焼き付いている・・・そしてこの笛は私の命よりも大事な宝物となったのだ・・・

37 20/07/28(火)12:17:38 No.712584261

弐の型 兄上の御髪はとても美しいのだ 黒々とした癖が無く艶のある御髪・・・私の癖毛でハリの無い髪とは大違いなのだ 幼子の頃あの素晴らしい御髪に触れることを何度夢見たことか 実を言うと私が髪を伸ばし結わいているのは兄上への憧れからなのだ フフッ・・・幼子の様な考えと笑ってくれてもよいぞ 実際私も兄上と再会した時に恥ずかしさで兄上の顔が直視出来なかった位だ きっと兄上は母上似なのだろう・・・母上の御髪も美しかった 稽古の際に初めて兄上の髪を結わうのを手伝ったがその時はとても緊張してしまってな 上手く髪ヒモを結わえず自分の指に紐が絡まってしまったのはいい思い出だ 今でも御髪の感触は指に残っている・・・

38 20/07/28(火)12:17:53 No.712584311

参の型 兄上はとても器用なのだ この笛も兄上が幼い私に造ってくれたモノだがしっかりと音が鳴る このような音色を出す笛は今の私でも造れない 兄上が何かあったら笛を使って助けを呼べ そうしたら何時でも兄上が助けに来ると言われた時はとても感動した そして同時に言葉が喋れないと要らぬ心配をかけさせてしまった事を心苦しく思ったものだ・・・ 半面私は幼子の頃から不器用でな  凧あげをするときはいつも身体に糸を絡ませておったよく兄上に笑われたものだがな・・・ 今でも瞼を閉じると思い出す・・・兄上の上げた凧は私の何倍も高く・・・いや何十倍も高く青空に飛んでいた・・・

39 20/07/28(火)12:18:10 No.712584394

肆の型 兄上はとてもお強い 私は生まれた時から呼吸を行っておりなおかつ透明の世界が見えていた為に確かに他者と比べれば少し強い しかし兄上はそのような事は一切なかったにも関わらず一から今の強さを手にしたのだ 「」吉よ 人の強さとは何だと思う 私は人の強さとは自分で培ったモノこそが人の強さだと思うのだ 確かに私は兄上より強い力を持って生まれたかもしれない しかしそれは天からの授かりモノで自分のモノではないのだ 私が自分の力だけで培ったものなどたかが知れている しかし兄上は多くのモノを自らの血汗で培ってきたのだ やはり私は兄上がこの国で一番強い侍だと思うのだ

40 20/07/28(火)12:18:21 No.712584445

伍の型 兄上は自らの研磨に余念がない 兄上は最初は呼吸も型も習得していなかった それなのに兄上はものの短期間で呼吸と透明の世界を自分のモノにした・・・ 流石兄上・・・ 兄上はそれどころか独自の呼吸と型を生み出した そしてそれに私の日の呼吸と対になる月の呼吸と名付けた アレはとても嬉しかった・・・今でもあの時の夢を時折見る 確かに私も剣技は収めたが独自の型と呼べるようなモノを見出す事が出来なかった やっと自分の型が出来たには出来たが役に立たないシロモノだったのだ・・・ やはりそんな私に比べて兄上は剣技呼吸はとても素晴らしいのだ

41 20/07/28(火)12:18:33 No.712584490

陸の型 兄上の瞳はとても美しいのだ たしか以前うたの瞳は黒曜石の様な美しい瞳と話した事があったな そのうたの瞳に負けず劣らず兄上の瞳は美しいのだ 兄上の瞳はうたと同じように黒い瞳であったが一点大きな違いがあった うたの黒々と輝く瞳に対して兄上の瞳は黒々と光を吸い込むような瞳をされていた 聞くだけでは何とも想像しにくいと思うが言葉で表すのは難しくてな・・・ なんというか覗くと吸い込まれるような不思議な魅力があるのだ 子供みたいに何度も兄上の瞳を覗きこんだものだ・・・フフッ・・・ きっと兄上の周りに人が集まる一つの要因なのであろうな もしあの瞳が一対だけでなく二対三対あったとしたら・・・ なんて子供じみた妄想にふけることもあったが今では良い思い出だ・・

42 20/07/28(火)12:18:44 No.712584534

漆の型 兄上は人に慕われるのだ 兄上は人格者だという話をしたが兄上ほどの人格者になれば人が周りに集まるのは当然と思うだろう「」吉 しかし兄上は他の者とは立場が違ったのだ 元々兄上は継国家の後継ぎとして育ち上に立つものとして父上にご指導されていた 無論上に立つものであるのだから最も大事なものは御家の存続 すなわち兄上の死が継国家の死となる 普通の家長なれば自らの身を危険に晒すなど持ってのほか家臣の命を顧みたりはしないであろう しかし兄上は違った 自ら戦線の先頭に立ち戦い初めて鬼に襲われた時も家臣の先頭に立って戦っておられた その時私が駆けつけるのが遅かったばかりに家臣を亡くしてしまったがな・・・ ・・・すまない話は逸れたな つまり自分の危険を顧みず家臣・・・いや仲間と共に戦う・・・ そんな所が兄上が人に慕われる所以なのだろうな

43 20/07/28(火)12:18:54 No.712584560

㭭の型 兄上はとても自立心の高いお方なのだ 兄上は継国家の後継ぎとして教育されていたのもあるが まだまだ母親に甘えたい盛りであろう年頃から自分を厳しく律しておられた 少し恥ずかしい話なのだがその時の私は母親を支える為に四六時中べったりでな・・・ 兄上は時折そんな私を見つめていた・・・ その時の兄上の御顔は少し何かを思い詰めていた様にも見えた いつも優しく美しい兄上の御顔は曇っていたのだ 兄上は聡明なお方だ きっと母上が病のせいで支えが要るのを誰よりも早く知っていたが 後継ぎの立場が母を支えるのを許さなかったのだろう・・・ もしかしたら立場を気にしないで母親を支える事の出来た私を羨んでいたのかもしれないな・・・ 今思うと兄上への配慮が足りなかったかもしれない・・・

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