虹裏img歴史資料館

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20/07/27(月)22:00:47 『全然... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1595854847871.png 20/07/27(月)22:00:47 No.712458863

『全然釣れないね…』 「オレの幸運はA+のはずだが、おかしいな…」 今日はカルナさんと海釣りに来たが、糸を垂らして一時間、何もかかる気配がない。 『魚影は見えるから、魚自体がいないってことはないんだけどな…』 「餌が悪いのだろうか…」 餌は確かに問題があるかもしれない。そこら辺で捕まえてきたミミズを針につけただけ、そんな適当なことをしたのがダメだったのか。このままでは、釣果0で帰ることになってしまう。溜息を一つ吐き、場所を変えようとしていると――。 『カルナさん、魚が食いついたんじゃないかな、竿に反応がある。』 「む、本当だ。しかし、引きが弱い。小魚か…」 『――あ…クサフグだ…』 「何故そんなに残念そうな反応をしている?――毒があって食べられないのか…そ、そうだったのか。」 『…でも、つついてみると面白いよ?』 怪訝な顔で手のひらにフグを置いてつつきだす、するとみるみるうちにフグが膨らんで、その変化に目を見開いて驚いている。少し笑ってしまう。

1 20/07/27(月)22:00:59 No.712458938

「つついたら膨らんだぞ…!爆発するのではないか…!?」 『威嚇してるだけだから、爆発したりしないよ。持って帰ってもしょうがないし、リリースしてしまおう。膨らんでるしボールみたいに投げちゃえ。』 ――手のひらで丸くなっているフグをガシッと掴み、そのまま投げた。サーヴァントの膂力で投げられたフグは、猛スピードで加速し遥か水平線の彼方へ飛んで行った。……大丈夫だろうか?あのフグは。まあいいか。

2 20/07/27(月)22:01:13 No.712459022

「――日が傾いてきたな…釣果はフグ一匹だけだが、しょうがあるまい。」 夜釣りをする予定はないし、そもそも今の状況でそれは危険だ。大人しく帰ろう。ふと海の方に目を向ける。海の果てに沈み行く夕陽に照らされ、空は朱と金に染まっていく。落陽を受けて海面はギラギラと輝き、金を溶かし込んだようだ。一面の鮮やかな色彩に溺れてしまいそうになる。 ――ああ、これは覚えがある。神話の海での記憶がフラッシュバックする。「これはわたしの、溺れるような初恋だったのです。」「私は確かに、希望を送り届けたとも!」「気にするなってのは無理だろうけど、泣くのは後からでいいよ。」「僕だって、これでも英雄ですから。」「うん、泣くなとは言わない。ただ、後ろを振り返り続ける必要はないさ。」 皆それぞれ思いを残して目の前から消えていく、でも全員が満足そうな表情をしていた。今の自分は託された思いの先にいる、なのにこんなに大切なことを忘れてしまっていた。気付けば景色は歪みにじんでいる。 『――あれ?どうして……』

3 20/07/27(月)22:01:23 No.712459078

目元や頬も水が伝い湿っている。でも今は駄目だ、こんな姿は見せられない。 「…ここにはオレ達以外に誰もいない。オレも他言するつもりはない。無理に押さえつけるのは控えたらどうだ。」 許されるのならば、この一時だけでもそれに甘えてしまおう。あの時、あの場所で出来なかった分も思い切り。水平線へと沈む太陽を見つめながら、声も無くただ涙を流す。彼は言葉も無く傍にいるだけだ。ただ、今はその沈黙が心地良い。ここで優しく甘い言葉をかけられたら、たぶん自分は再び立ち上がることは出来なくなるから。―――いつしか朱金の空は茜色から紺碧へ色を変えていた。

4 20/07/27(月)22:01:35 No.712459154

自分の内の見られたくない部分も弱さもさらけ出した…強く絆が深まった。 【薄暮の海】 神話の海で見た紅。かけがえのない仲間達は思いを託し、満足気に消えていく。託された自分は強い意志を持って、決して諦めないと誓いを立てる。途中で立ち止まっても、休んでも、歩みを止めることはない。

5 20/07/27(月)22:01:52 No.712459261

夢を見た。相変わらずの真白の世界にピアノの音が響いている。しかし空に星は無く、暁光が差し曙色に染まっている。空を眺める人影は人狼…ではなくヤガ。朝の光を受け輝く真新しい雪に足跡を刻み近づく。 「またか。そろそろ思い出したか?」 『うん、やっと。忘れていてごめんなさい。』 「俺に謝っても意味ないぞ。この俺はお前の心の中の自分自身を奮い立たせる部分から生じたものだ。アルターエゴと言った方が分かりやすいか。」 そうであるならば、この姿が一番相応しいだろう。何度も彼の最期の言葉で助けられたのは事実だ。 「思い出したのなら、ここが特異点ってことも、その原因も気付いてるんだろ。」 『分かってる、原因は自分だ。穏やかな日々を送りたいと、心のどこかで思ってたのは嘘じゃないから。偶然手にした聖杯が呼応して、特異点を作ったんだと思う。でも、記憶が失われたり、バラバラになったのはよく分からないんだ。』 「それは聖杯が特異点を形成する時に、悪性情報が入り込んで悪さをしたんだろう。ほら、あの山菜みてぇな頭の。」

6 20/07/27(月)22:02:05 No.712459345

ああ…アレか。名前は思い出したけど言わないでおこう。直接接触した際に呪でも掛けられたのかもしれない。そのままにして、また悪さをされても困るし、取り除いてしまいたいところだ。 「アイツを倒したいか…なら持ってる聖杯を使えば何とかなるんじゃねえか?」 ――!自分が特異点の原因なら聖杯を持っていてもおかしくはなかった。でも、この聖杯は願望器としては機能しそうにない。 「これ以上は俺から言うのも野暮か。じゃあ、最後にもう一度聞くぞ。お前はここで家畜の安寧を享受するか?それとも、血反吐を吐いてでも歩き続けるか?どうする。」 もちろん、決まっている。 >【託されたものの為にも歩き続ける】 「なんだよ、言えたじゃねえか。やっぱり、お前は泣いてる顔より、前を向いて笑ってる顔の方がいいな…」 曙光に照らされ輝く世界の中で、彼もまた満足気な顔をしていた。―――そして、目が覚めた。 聖杯を手に入れた

7 20/07/27(月)22:02:15 No.712459416

【聖杯】 特異点の形成を終え、願望器としては使えない。だが、膨大な魔力を蓄えているようで、ただの魔力リソースとしては充分。どんなに燃費の悪いサーヴァントでも全力稼働出来るようになるだろう。

8 20/07/27(月)22:11:23 No.712462626

小賢しいことやってたら聖杯の力でぶん殴られるゼンマイ男

9 20/07/27(月)22:40:00 No.712472488

カルナ編クリアか

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