20/07/25(土)23:34:02 「お風... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1595687642837.jpg 20/07/25(土)23:34:02 No.711818255
「お風呂頂きました～」 「温度とかどうでしたか？」 「バッチリ」 OKマークを作ると、アルジュナはほっとしたような笑みを浮かべた。「では、私も」と風呂場に向かうアルジュナの背中を見送った後、部屋を見渡す。やや雑然とした自分の部屋とは違いきちんと整理整頓されており、彼の几帳面な性格が伺える。しんと静まり返った部屋がどうにも落ち着かず、TVをつける。……彼もこれくらいは許してくれる、筈だ。多分。つけたチャンネルでやっているのはどうやらドラマらしかった。……見覚えのある俳優が出ている。 「TVつけたんですか」 アルジュナがお風呂から上がってきたらしい。背後から突然話しかけられ、肩がはねる。 「あ、消した方がいい？」 「いや、別にそんなことは……。ただ、私は見ないので」 「あー……」 「それよりも」 「何？」 「……寝る時どうしますか」
1 20/07/25(土)23:34:40 No.711818537
そんな事をひどく真剣な声音で彼が言うものだから思わず吹き出してしまう。気を悪くしたのかアルジュナは眉根を寄せて口をへの字に曲げた。 「いや、ごめんって……。いいよ、枕とタオルケットだけ貸してもらえれば床に雑魚寝で。別にどこでも寝られるから」 「わ、笑わないでください！ 人が真剣に話しているというのに……。ダメです、ベッドに寝てください。私が床に寝ます」 「えー……人を床に寝かせて自分だけベッドに寝るのはちょっと……」 「……じゃあどうしろと」 「寝る場所はまあ、後からうん。それよりも、『夏の七不思議』についてなんだけど」 『こいつ露骨に話を逸らしやがった』という視線が突き刺さる。が、『夏の七不思議』という単語に反応し居住まいを正した。 「何かありましたか」 「……この特異点がおかしくなったその元凶に対抗できる目処が立った、って言ったらどうする？」 「他の誰でもなく私にそれを言ったのは賢明な判断ですね。……あなたもただ遊び呆けていたわけではないと」 「痛いとこつくなあ……。それで、作戦会議といきたい訳です」 「私も軍師として指揮をしていた事もある身。お付き合いいたしましょう」
2 20/07/25(土)23:38:40 No.711820247
同衾してしまえばええんじゃが
3 20/07/25(土)23:38:51 No.711820331
軍師アルジュナって響きいいよね…
4 20/07/25(土)23:49:33 No.711825003
>「いや、別にそんなことは……。ただ、私は見ないので」 アルジュナは仮にTVつけてもニュースくらいしか見なさそう
5 20/07/25(土)23:52:01 No.711825992
>「他の誰でもなく私にそれを言ったのは賢明な判断ですね。 自身満々なかんじアルジュナらしくて好き
6 画像ファイル名:1595689541273.png 20/07/26(日)00:05:41 No.711831658
ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!
7 20/07/26(日)00:09:30 No.711833199
おまけ ……マスターが提案した作戦というのはなんというか、正直かなり搦手といった印象だった。マスター曰く『相手もかなりいやらしい手使ってくるから』とのことだったが、それにしてもマスターがこんな策を立案してくる事に酷く驚いた。そう素直に伝えれば「まあ、そういう手使ってでもやらなきゃいけないこともあったから」とやや気まずそうに告げられた。 「嫌、だった……？」 「いや、ただ純粋に驚いたというだけですね」 「……そっか」 爪先に目線を落としたマスターがポツリと呟く。 「……こういうの、かなり嫌がるかと思った」 「以前の私なら拒んだやもしれませんね。それにしてもアレは……マスターが見たかっただけでは？」 「いや、まず目で見ていただくのが早いかと思いまして……自分より苦手そうじゃん、ああいうの」 「……心外です。出来ます！ ええ、超えて見せますとも！」
8 20/07/26(日)00:11:06 No.711833932
なんだろうアレ…
9 20/07/26(日)00:12:27 No.711834496
何を超えるんだ…羞恥心とかそういうのか