ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
20/07/20(月)21:21:02 No.710278352
※怪文書 濡れ場はあるけど実用性皆無
1 20/07/20(月)21:21:27 No.710278505
流れ星ヨーコとのデュエルを終えた遊矢は次元移動を前に零児から一日の猶予が与えられた。それは生きて帰れる保障のない次元戦争を目前にしたランサーズのメンバーが親しい人達との別れを済ませるための時間だろう。
2 20/07/20(月)21:22:09 No.710278796
遊矢は自室でデッキ調整に精を出していた。カード自体は持ち運びが可能なため入れ換えは現地でも可能だが、カード化される以上負けは許されない。 「邪魔するぞ」 ノックもなく声と共にドアが開かれる。 「柚…セレナ?その格好…一体どうしたんだ?」 出かかった最低な言葉の残り半分を強引に飲み込み、見慣れた服のセレナに疑問の言葉を投げ掛ける。 「柚子の父親に頼んで借してもらった」 切り捨てるように答えたセレナが腕のデュエルディスクを外して遊矢のベッドに横たわる。 「柚子と違ってデュエル以外なにもできない私だ、好きにしてくれ」 彼女はそう言いながら、首のネクタイを弛めて服のボタンを外し始めた。 「え…一体どういうこと?」 「柚子が連れて行かれたのは私のせいだ。それで一番辛い思いをしたのは遊矢だと思った。だからできる償いをしに来た。私の体を好きなようにしろ」 「けどその、えっと…体って…」 「ランサーズの連中から聞いて一番良いと思った沢渡の提案だ」
3 20/07/20(月)21:22:36 No.710278979
『私は遊矢に償いたい。何かいい方法はないか?』 『遊矢と同じ柚子の友として言うのなら、その気持ちだけで十分だ』 『何というかマジメだね~…あんまり気にせず笑顔でいた方が良いと、ボクは思うけど?』 『言葉よりこれからの行動で示せ…俺からはそれだけだ』 『榊遊矢は優しい男だ、君が気負う姿を見たがりはしまい』 『えっと…僕も、兄さんの言う通り…だと思う』 『拙者も兄者もお主を怨みはしていない…榊遊矢も同じ心で御座ろう』 『はぁ?遊矢に償う方法だぁ?…アイツ柊といい感じだったし色目でも使えばいーんじゃねーの?』 『そうか、感謝する。インターネットとやらで調べてみる。』 『なーんて冗談…ってもういねえし。けどまあマジではやんねえだろ。』
4 20/07/20(月)21:23:14 No.710279216
その結果できたのは歪な性の価値観だった。調べるうちに戦争の歴史とその裏の絶えない陵辱に触れてしまい、それを悲惨ながらも弱かった者の罰と受け取ったセレナは自身の力不足が遊矢に犯されることで償いになると思ったらしい。 沢渡への本当に実行されるなんて思ってなかっただろうなという同情と、それまで歪な教育を受けていたであろうセレナへの憐憫で複雑な心境になりながらも、遊矢は説得を試みる。
5 20/07/20(月)21:23:34 No.710279336
「どんなに顔がそっくりでも、セレナはセレナっていう立派な自分の名前があるじゃないか…柚子にはなれないよ…」 遊矢は苦虫を噛み潰したような顔で言葉を紡ぐ。 「服を借りに行ったときの柚子の父親と同じ顔をしているな」 「そりゃそうだよ…柚子はこんなの、絶対に望まないよ…」 「柚子はそうだろうが、遊矢はどうなんだ?」 「俺だってそんなの求めてないよ!」 「…聞き分けの悪いやつだ」 セレナはオレンジ色の遊矢のシャツの首元を引っ張り、実力公使に近い形で彼を押し倒した。 遊矢はアクションデュエルの都合で年割に鍛えている部類だが、アカデミアのデュエル戦士として育てられたセレナも鍛えていた上に不意を突かれた遊矢はどうしようもなかった。
6 20/07/20(月)21:24:21 No.710279628
「私を気遣うのなら、償う機会をくれ…!」 言葉遣いは明らかに違うのに、見たくない泣き顔が視界に飛び込んで苦しくなる。見慣れた顔の見たくない涙が顔に落ちてくる。 「何もせずいるのが耐えられない!」 あんなに強いはずのセレナが泣いている事実が、遊矢の良心を痛めつける。 「デュエルしか知らない私にできる償いは、悲劇を招いたこの顔を使うくらいしか考えられない…お前が望むのなら、抵抗はしないから気が済むまで殴ってくれたっていい…頼む、抱いてくれ…犯してくれぇ…」
7 20/07/20(月)21:25:01 No.710279874
遊矢の良心は、もう限界だった 「分かったからもうやめてくれ!…ただ、その格好はやめて。セレナは、柚子にならなくていい…」 セレナは涙を手で拭うとその言葉をお安い御用だと言わんばかりに服を脱ぎ始めた。そこに女の子らしい恥じらいや躊躇はない。ネクタイを外しシャツを脱ぐと年割にしては膨らんだ乳房がこぼれ、黒いニーソックスを脱げばすらりと伸びた美脚が現れ、赤いスカートをピンクのショーツごと下ろせば閉じた未成熟な秘裂が現れた。最後に黄色いリボンを外して髪を解けば、その姿は髪留めを外した柚子と全く同じだった。 遊矢は、反応する下半身に自己嫌悪しながら気まずそうに目を逸らすほかなかった。 「遊矢も脱がないのか?柚子みたく見られるのが嫌なら見ないから済んだら言ってくれ」 寝転がったセレナが向ける背中と尻に股間はますます興奮し、遊矢は内心で自嘲しながら諦めるように服を脱ぎ出した。 オレンジ色のシャツを脱いでペンダントとベルトを外し、パンツごとズボンを下ろす。最後に頭のゴーグルを外せば遊矢はすぐ全裸になった。
8 20/07/20(月)21:25:32 No.710280081
「えっと…済んだよ」 「柚子より早かったな」 男女で比べればそうだろうなと思いながらセレナに馬乗りになる遊矢。 大好きな柚子と同じ顔、同じ体格の全裸。何度も自慰で妄想した裸体の現物に遊矢の性器は反応こそするものの、挿入には至れない。 「いや、やっぱり、俺にはこんなこと───」 するとセレナは己の脚を組んで遊矢の腰を押し込んだ。 意表を突かれた遊矢は抵抗する間もなくセレナに挿入することになる。 「ぐあぁっ…くぅ!」 ろくに濡らしてもいない未成年の身体に、勃起した性器が入った以上その痛みは必然だった。 痛みに耐えるためか遊矢を抱き締め、耳元で息が荒くなるセレナ。 「私の同胞がお前達に与えた痛みを思えば、この程度…」 目の端を潤ませながら、セレナは出血の伴う激痛に耐える。 そんな光景とぎゅうぎゅうに締め付けられる性器の快楽と良心の呵責で理性と本能をぐちゃぐちゃにかき乱されながら、遊矢は状況に流されるほかなかった。 両者が良心の呵責で押し潰された快楽のないセックスは、美男美女同士にも関わらず悪夢のような光景であった。
9 20/07/20(月)21:26:20 No.710280376
挿入の切欠になった彼女の脚は未だに絡みついている。外に出したく思う程度の理性はあったし抜こうともしたが、セレナが離す様子は一切なかった。 「セレナ、離してくれ!でないとその、子供が…」 「私に気遣うなと言った筈だ…!」 セレナの覚悟は揺れる胸と違って非常に固かった。どうにかセレナから引き抜こうと三分ほど格闘したが脚の拘束は緩みそうにない。 自暴自棄になった遊矢は天国のような地獄であるこの状況を一刻も早く終わらせるべく、腰を振り出した。 セレナの呻きのような喘ぎ声を聞きながら、髪が乱れ上がるのも構わず一心不乱に腰を打ちつける遊矢。 遊矢は目に映る少女の名前と共に、思い切り精液を吐き出した。
10 20/07/20(月)21:26:30 No.710280437
「柚子うっ…!」
11 20/07/20(月)21:27:49 No.710280898
名前を言い切り射精を終えた瞬間、全身を走る快楽は彼女の本当の名前を思い出すと共に消え失せた。 セレナ。 事前は肯定しておきながら、たった今情欲で踏みにじった名前。 「俺は最っ低だ…俺は…俺は…」 自分の過ちに気付き、遊矢の瞳からはぽたぽたと大粒の涙が零れ出した。柚子が己を犠牲にしてまで守ろうとしたセレナを汚し、生まれ持った名前すら踏みにじり、自分の言葉すら否定した。 今の行いは、彼にとって柚子の行いとセレナ、そして己自身の否定でしかなかった。
12 20/07/20(月)21:28:51 No.710281293
「どうして泣いているんだ遊矢…やはりもっと寄せるべきか」 セレナは畳み重ねた自分の服の上から黄色いリボンを掴むと、二つに裂くべく引っ張り始める。 「…っ!すまない、私だけでは無理だ。引っ張るのを手伝って───」 「違っ…やめてくれ!」 セレナの腕を払うとリボンがふわりと浮き、垂れた遊矢の頭を滑って二人の間にはらりと落ちた。それはまるで二人を隔てる一線のようだった。 「なら…遊矢はどうして泣いているんだ?」 「セレナが悪いんじゃない…俺は…俺はぁっ……!」 遊矢は自己嫌悪の涙が枯れるまでずっと泣き続けた。 セレナはそんな泣き顔を、遊矢の涙が止まるまで悲しそうに見ていることしかできなかった。
13 20/07/20(月)21:30:19 No.710281832
「セレナ、今日はその、本当にごめんよ…」 「これは私の自己満足だ、お前が気に病むことはない。遊矢にとって良い思い出にならなかったのなら忘れてくれ。」 泣き止んだ遊矢の謝罪に、セレナは気にしていないと事前に畳んだ柚子の服を着直して帰っていった。 遊矢はまた己への自信を失いかけながらも、シンクロ次元での戦いへ身を投じることになる。
14 20/07/20(月)21:31:02 No.710282089
以上です ここまで読んでいただきありがとうございました
15 20/07/20(月)21:33:16 No.710282958
お辛い…
16 20/07/20(月)21:34:24 No.710283394
遊矢はいくら曇らせてもいい
17 20/07/20(月)21:36:54 No.710284231
闇堕ちして最速でズァークルートに入りそう
18 20/07/20(月)21:40:17 No.710285407
やめろー!こんなのゆやセレじゃない!俺の知ってるゆやセレはみんなを幸せに…
19 20/07/20(月)21:41:35 No.710285893
罪悪感でヅァーク遠ざけるかもしれない
20 20/07/20(月)21:49:34 No.710288814
ズァークルートRTAやめろ
21 20/07/20(月)21:50:44 No.710289198
遊矢は柚子とセレナをアニメでも一度も同一視してないのにユーゴや柚子は普通に他の人を自分の好きな子と同一視するのが無理だったなぁ
22 20/07/20(月)21:52:19 No.710289732
そう…
23 20/07/20(月)21:52:56 No.710289933
このあとシンクロ次元編中盤くらいでようやくそうか…処女には重い意味が込められていたのか…重荷を背負わせてしまって済まないな遊矢……とかセレナに言われたら今こそ一つに!!のシーンで本当に一つになってズァークになりそう
24 20/07/20(月)21:59:56 No.710292347
>このあとシンクロ次元編中盤くらいでようやくそうか…処女には重い意味が込められていたのか…重荷を背負わせてしまって済まないな遊矢……とかセレナに言われたら今こそ一つに!!のシーンで本当に一つになってズァークになりそう 悪意はないしむしろ善意なのに曇るのいいよね…
25 20/07/20(月)22:10:54 No.710296051
陰な展開が似合う