虹裏img歴史資料館

1 20/07/16(木)23:20:31 No.709136969

なにをご希望？ ① 酒、それと肴を。 ② 腹が減った。がっつりと。 ③ ちょいと小腹が空いたので夜食を。 ④ なにか甘いものはないかな？

2 20/07/16(木)23:20:41 No.709137035

dice1d4=3 (3)

3 20/07/16(木)23:21:00 No.709137124

グムさんだ～

4 20/07/16(木)23:23:15 No.709137861

※本来なら句読点なしでやりたいのですが、死ぬほど読みにくくなるので勘弁してください。 こんにちわ。小官は龍門消防署所属のショウです。現在はロドスに派遣され消防防災装置の整備や その他基地施設拡張の立ち合いを主な業務としております。時折上官殿から出撃要請が かかることがありますが、基本的には戦闘を生業としている方々に比べると空いた時間も多く、 暇なはず………なのですが、その分本来の職務である基地拡張だとか、家具の解体 （皆さん、軽視しがちですが家具の効率的な解体は資源の再利用のために重要で技能も必要な作業です）が 非常に忙しく、労働時間自体は短い代わりにいつも疲労困憊となってしまいます。お恥ずかしい限りです。 さらには今日は、不運にも、、そして幸運にも、出動した作戦区域の帰りに火災を発見し、 現場の消防署員に協力する形で消防活動に当たっていたため、愛用の耐火服は煤塗れの泥塗れ、 精根尽き果て、最後の力を振り絞ってどうにか最下層休憩室へと辿り着いたのであります。

5 20/07/16(木)23:25:09 No.709138574

実に疲れ果てましたが、いつもお夜食を頂いているグムさんの食堂。 実はここに頼んでおいた品が一つあるのです。 それは……… ①　丸いの ②　平たいの ③　挟むやつ dice1d3=3 (3)

6 20/07/16(木)23:29:59 No.709140334

挟むやつ…？

7 20/07/16(木)23:31:25 No.709140808

おっぱい？

8 20/07/16(木)23:31:52 No.709140951

実を言いますと、小官は人付き合いがあまり得意ではありません。人の前に立つと つい、緊張してしまい、口から止め処なく言葉が溢れかえり、周囲からは 「早口すぎて何を言っているのかわからない」とよく言われてしまいます。 小官もそれをどうにか治したいとは思うのですが、治そうと思って治るものではないもの。 火災現場や戦闘現場では多少はそのペースは落ち着くのですが……… （戦闘現場ではそれでも早いとこの間言われたような気もしますが、それでも落ち着いているのです） なにはともあれ、しばし前にロドスで実施させていただいた第一回火災知識講座では 講座終了時に盛大な拍手を頂いたのですが、その後のアンケートでは「何を言っていたか聞き取れなかった」と 言う結果が非常に目立った次第でありまして、これはいけない。

9 20/07/16(木)23:32:57 No.709141314

特にロドスではアーツ技術を持った方が非常に多く、中には火を使う技能を持った方々でも その火の危険性を全く理解しないで振り回す方々が二名おりまして、その方々に どうにか、本当にどうにか火加減の具合というものを知っていただきたく グムさんに相談した結果「実際に戦闘以外で火を使い、その危険性と重要性を知っていただくのはどうか」という ご意見を頂き、なるほど、それは実施してみる価値ありと判断し、 この度はこの機材――――ホットサンドメーカーを用意していただいたのであります。 「グムさんこんばんわ夜分遅くにすいませんこのあいだ依頼したものはご用意できましたか？」 「あ、こんばんわー！うん！何回か使ってみてやっとわかってみたかも！ 　意外と火加減難しいんだよね、これ。」

10 20/07/16(木)23:33:48 No.709141605

成る程…

11 20/07/16(木)23:35:02 No.709141984

振り回すのはイフとスカイフレアかね

12 20/07/16(木)23:39:36 No.709143553

今回のターゲットは件の二名のオペレーターの中でも、年少にして悪戯が過ぎるイフリーターさん。 年少の方を対象とした防災講座にはサイレンスさんにご依頼して何度か出席していただいていますが その圧倒的火力で敵を薙ぎ払い、戦闘以外ではその熱量を使ってロドスの火力発電機を 起動している自信からか、どうにもこうにも、当たり前すぎて、そしてなによりも――― 「刺激が弱すぎて」まったく話を聞いていただけないのです。 小官は火の恐ろしさについては、何よりも知っています。大事な財産を燃やし 思い出を灰にして、住む家を黒焦げにして、もしかしたら命すら奪う。

13 20/07/16(木)23:39:48 No.709143612

もちろん炎を甘く見て消防官になったわけではありませんが、 小官自身、それでも初めての火災現場を見るまではその本当の恐ろしさを知りませんでした。 一見は百聞に如かず、という諺があるように、実際に現物がない限りは 特に現物を戦闘面では完全に使いこなしている彼女だからこそ、言葉だけでは足りないのです。 「でも、これで料理して火の恐ろしさを知ってもらうってできるのかな？」 「恐ろしさを知ってもらうのではありません」 「え？違うの？」 「恐ろしさよりも」 ぐう。これは小官の思考ではありません。小官のお腹が鳴った音であります。

14 20/07/16(木)23:43:55 No.709144942

すっかりいつもの癖で思考ばかりが加速して、今のことを忘れていました。 小官はすっかりハラペコ。流石に現場にてロドス支給のレーションを口にしたものの それから真夜中まで汗だくで走り回っていた結果が今、ということでした。 「―――とりあえず、なんか作ろっか！みんなの前で作るんでしょ？ 　せっかくだから、なんかおススメの料理とか見せてあげるね！」 そんな小官の様子を悟ったのか、グムさんが笑って食材を用意し始め 小官が用意したホットサンドメーカーとキャンプなどで使うレギュレーターストーブを カウンターの上に置き、手際よく調理をはじめていくれました。

15 <a href="mailto:ショウだと地の文が長くなる……２スレ目いくかも">20/07/16(木)23:47:36</a> [ショウだと地の文が長くなる……２スレ目いくかも] No.709146189

ホットサンドと言えばやはり王様と言えるのがハムとチーズを挟んだもの。 勿論異論は認めますが、しかし、実は今回の依頼はもう一つ。 「ちょっと火加減が難しいもの」という内容となっています。 その結果、グムさんが選んだのが2種類。今回は講座のため、その二種類を作っていただくこととなりました。

16 20/07/16(木)23:52:32 No.709147982

ゆっくり見せてもらうからゆっくりでいいよ「」ョウちゃん

17 20/07/16(木)23:52:47 No.709148060

＜ショウの火の用心ホットサンド＞ ・半熟卵のチーズ堤防ハムサンド バターをたっぷりと塗った食パンにハムを乗せ、そこにチーズとマヨネーズで堤防を築き 生卵を落としたものをホットサンドメーカーでじっくり焼きあげたもの。 焦れずに弱火でとろとろと焼いていくのがコツで強火すぎるとパンの表面が焦げてしまうのであります。 上手に焼ければ、マヨネーズが絡んだチーズがトロリと溶けて、その奥に綺麗な半熟卵。 ・コーンビーフオニオンサンド 缶詰のコーンビーフとスライスしたオニオンをよく和えて、それをパンの上に挟んで焼いたもの。 これも同じく焦って焼くとパンが焦げてしまい、だからと言って焼きが甘いとタマネギがピリリと辛い。 お酒が好きなオペレーターの方にはあまり火を通さない方が好評でしたが 年少の方はやっぱり火加減が大事になる一品です。

18 20/07/16(木)23:57:42 No.709149661

「これがねー、グムもたまに焦がしちゃったりするんだよねー 　ついつい美味しそうで焦っちゃうんだー♪」 そう言いながらも、講座のために何台か調達したうちの二台を器用に両手で使い ひっくり返していく。特に半熟卵のハムサンドのほうはひっくり返しすぎると 卵が潰れたりはみ出すので、なかなかに見極めが難しいはずですが、もはや完璧な様子。 そうして待つこと数分。

19 20/07/16(木)23:57:55 No.709149747

白いお皿の上に綺麗なきつね色に焦げたホットサンドが二つ。 ちょっぴり緊張した面持ちのグムさんがゆっくりと包丁を落とすと――ー ざくりっとこんがりと焼けたパンの表面が裂ける音が響き、 その内側から綺麗な色をした卵の白と黄色、そしてとろとろに溶けたチーズ。 そしてややピンクの色が強くなったコーンビーフと半透明になったオニオンが姿を現しました。 「うん、完璧！」 「それではいただきます！」

20 20/07/17(金)00:04:31 No.709152214

自分でも普段よりさらに早いと自覚するような速度で喋ってしまいながら 食前の挨拶を済ませ、そのホットサンドへと手を伸ばします。 まずは半熟卵のホットサンド。 断面からはとろりとした濃い色をした黄色が既に垂れはじめ それを逃がすまいと真ん中から急いで勢いよく噛みつくと、途端にそれが口の中に溢れ出し 実に濃厚な黄身の味、そしてあとからハムの塩気と温められたマヨネーズとチーズの味。 勿論パン自体もほかほかで、夏場の真夜中、ひたすらに汗をかき続けたこの身に その塩味が力を与えてくれます。

21 20/07/17(金)00:04:43 No.709152272

そして次はコーンビーフサンド。 少々下品ではありますが、もう片手でそれを掴み、再び勢いよく噛みつきます。 缶詰を開けてそのまま齧れば脂と塩気と肉の味が濃いコーンビーフも すっかりその脂が熱で溶けだし、さらにはタマネギの甘さとジューシーさがよく絡みます。 もちろん溶けだした脂、つまり肉汁もホットサンドメーカーに閉じ込められていたおかげか パンに染み込み、噛めば噛むほど、肉！という力強い具合で、胃を満たします。

22 20/07/17(金)00:10:03 No.709154165

夜食というには少し重いですが、それでも小官の空腹具合はちょうどよしという量。 本当にあっという間に食べてしまえば、一息ついて。 その食べる速さに目を丸くしていたグムさんがようやく口を開きます。 「食べるの早いねー……そんなにお腹空いてた？」 「いえこれは元からです消防官たるもの食事は大急ぎなものです」 食べている最中に通報があれば即座に飛び出す。そうすればもちろん食いっぱぐれであります。 それ故に消防官たるもの食事は大急ぎで食べるものなのであります。 それはさておき、空腹が満ち足りれば後は先ほどの話へと戻ります。

23 20/07/17(金)00:10:41 No.709154405

「……小官は火の恐ろしさだけを伝えたいのではありません。」 「そういえばそう言ってたね。じゃあ何を伝えたいの？」 「火は確かに恐ろしいものですがだからと言って火を危険なものと禁ずれば 　それとの触れ合い方がわからず逆にいざ使うと危険になると思うのです。 　それは、戦場で武器として使うのではなく、長く生活のなかで付き合うために 　知っておくべきことだと、小官は強く思うのです。 　貴方達が、武器を持つ必要がなくなった日が来た時のためにも」

24 20/07/17(金)00:14:51 No.709155836

「………ショウさんってゆっくり喋れるんだ」 「え？今小官普通に喋っていたような気がしますが。」 なんのことでしょうか？グムさんが意外そうな表情を浮かべていますが 小官としては、まったく覚えがないのであります。 「……そういうことなら、これの練習した意味もあるかな？」 「それについて一つ問題が。」 「なあに？」 「小官ももっとその調理器具について知るべきだと思うのです 　そういうわけで一度見ただけでは把握したとは言い切れないので 　もう一度作っていただきたいのです」 「……んもーおかわりなら、そう言ってよ！」

25 20/07/17(金)00:15:06 No.709155917

そういうわけで、夜食というにはかなり重くなってしまいましたが しっかりと防災訓練のための機材についての講習をグム教官から受けるのであったのでした。

26 20/07/17(金)00:15:52 No.709156259

以上お粗末様でした……。 昨日よりはスラスラ書けたけど思考が早いキャラは地の文がとんでもなく長くなる……。 というかこれ「」ッチーにちゃんと最後の方残るのかしら…

27 画像ファイル名:1594912595806.png 20/07/17(金)00:16:35 No.709156549

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

28 20/07/17(金)00:17:02 No.709156727

お疲れ様！

29 20/07/17(金)00:17:55 No.709157041

> 1594912595806.png ありがとうございます。 ありがとうございます。 また頑張ろうって気持ちになれます。

30 20/07/17(金)00:18:56 No.709157442

今日開店お疲れ