ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
20/07/15(水)00:11:33 No.708609049
「」「ただいま……はぁ、なんだか疲れが全然取れない」 紅「お帰りなさい…顔が変よ」 「」「きょうは突っ込む元気もない。ひと休みをしたら晩御飯を作るな」 (タッタッタッタッタッタ…) 「」「マツもありがとう。お前の好きなささ身もいっぱい買って来たからな……」 紅「言わないことは訊かない。というのがこの家のルールだけど破れるのだわ。どうしたの?」 「」「実は帰り道に犬の散歩をしているおばさんがいてね。それがさ……」 紅「可愛かったのっ!?可愛かったたのよねっ!「」だけ撫でたのっ!?狡いのだわっ!」 「」「いや、可愛かったよ……けどヨボヨボのお婆ちゃんだったんだ」 紅「そう。でもいい子だったのでしょ?」 「」「うん。だけど、目が見えてないのか近づくと恐がってね。撫でられなかった」 紅「そう……」 「」「歳をとるとさ、巻いてある尻尾がだらん、ってなるんだよ。あれを見ると」 (タッタッタッ…タッタッタッタッタッタ……) 「」「マツが老犬のになったときのことを思いだしてさ。悲しいなんて思っちゃいけないんだけど悲しかった」
1 20/07/15(水)00:11:55 No.708609155
「」「なぁ真紅。生きとし生けるものは何故老いるんだ?何故別れが来るんだ?」 紅「私は仮初めの命、ローザミスティカを抱いている人形。命の断りなんて私が知りたいものよ」 「」「最近よく考えることがある。なんで俺は生きているんだろうって」 紅「知らないわそんなの。というより本当に知っている人間なんていないでしょうね」 「」「……だよな。ごめんいまの話は忘れてくれ」 紅「ひとつ言えることは「」がいたからマツは幸せな幸せを過ごせたと言うこと。そうよね?」 (タッタッタッタッタッタ…タッタッタッタッタッタ……) 紅「そして「」がいたから私は出逢えて幸せに暮らせている。それは生きている理由じゃないかしら?」 「」「そのとおりなんだけど…ごめん、やっぱり疲れてるんだ俺」 (トテトテトテ、ヨジヨジヨジ……撫で撫で) 紅「ほらマツも「」のホッペを舐めてあげなさい」 「」「そうだな、マツにホッペ舐めて貰ったら俺も元気になれると思うな」 紅「ついでに私も舐めてあげようかしら?」 「」「よせよぉくすぐったいし。外から帰ってきてあんまり綺麗じゃないぞっ」 紅「ならくすぐったくなくて綺麗だったらいいのかしら?そうよねマツ(クスクス)」
2 20/07/15(水)00:38:16 No.708617163
ちょっとしんみり