虹裏img歴史資料館

1 20/07/14(火)22:03:47 No.708563388

　【何だったら教えてあげようか？泳ぎは得意なんだ。寮姉さんにみっちり仕込まれたからね】 ＞【式さんの水着、見てみたいなあ……】

2 20/07/14(火)22:04:05 No.708563492

「！…もう、正直な人ね。でも残念、見ての通り、私はあまり肌を晒すのが好きではないの。 …けれど、どうしても、と言うのなら……そう願ってくれれば、あるいは……」 【考えてみれば、『両儀式』のいつもの着物以外の恰好を見たことがない。ますます水着が気になる。】 【その艶姿を想像しようとした瞬間、とんでもないものを見つけてしまった。】 『…………』 【骸骨だ。黒い鎧を着込んだ骸骨が、砂浜に佇んでいる。あまりにシュールレアスティックな光景に思わず吹き出しそうになる。】 【そういえば、七不思議の一つ『青白く発光しながら動く骸骨』の噂を聞いたことがある。学校の外に、それも砂浜に出るとは聞いたことはないが……】 【立ちすくんでいると、『両儀式』が手を握って来た。】

3 20/07/14(火)22:04:21 No.708563604

「大丈夫よ、立香。私が守ってあげる。あなたは『異変』を調査したいのでしょう？…もちろん、あなたが行きたくないのであれば私は強制しないけれど。」 【いつもの嫋やかな声音が、今は頼もしく聞こえる。頷いて、夏なのに妙に冷えた『両儀式』の手を握り込んだ。】 【ゆっくりと、固唾を飲みながら骸骨に近づく…………】 【すると、骸骨がゆっくりこちらを向いた。思わず叫びそうになったが、『両儀式』の手前、必死に堪える。】 『召喚者、いや、少年よ』 【事もあろうに、骸骨は腹に響く低音ボイスで喋り出した。これにも度肝を抜かれたが、その声は不思議と落ち着かせるものがある。 それに、意味のある言葉をはっきりと発したということはこの骸骨と意思疎通が取れるということでもある。思い切って返事をしてみた。】 『案ずる必要はない。我はこの海を血で汚すつもりはない。少なくとも、今は』 【……どうやら危害を加えるつもりはないらしい。だからと言って警戒を解く気には全くなれないが……】

4 20/07/14(火)22:05:30 No.708564063

『これは警告なり。少年よ。藤丸立香よ。心するがよい。此処は既に戦場であり、死地である。迷えば死ぬるぞ』 『此処には確かに斃すべき悪、斬るべき敵がいる。だが目に見えるものだけが全てではない。汝を守るもの、汝を愛するもの全てが善とは限らず、また汝を害そうとするもの全てが悪とは限らぬ。誰を汝の敵と指すか。よく見定めることだ』 『そしてもう一つ。　己の願望を、明け渡すべからず。万能の願望機など所詮まやかし、忌むべき誘惑である。 願望を持つな、などとは言わぬ。それは人を人たらしめ、人を動かす力なれば。だがそれは、他力に託された瞬間から腐敗、そして死が始まる。そしてその先に待つものは……怠惰、堕落、そして劣化なり。それを見過ごすわけにはいかぬ。我が召喚者の身に降りかかる事でであれば、殊更なり』

5 20/07/14(火)22:05:50 No.708564201

【骸骨は眼窩の奥にある青い目を『両儀式』に向けた。】 『女、心せよ。汝が主の刃であることを止め、その歩みを阻もうとするならば…一切の矛盾なく、晩鐘の音が汝の名を指し示すであろう。ゆめゆめ忘れるな。『セイバーのサーヴァント』よ』 【『両儀式』の表情を窺うが、一文字に結ばれた口といつものように開かれた眼からは感情の色が読み取れない。ただ、彼女の目の奥に、一瞬だけ何かが青く光った気がした。】 【骸骨は再び海に向き直った。】 『海、か。我ら砂漠の民には、関わりの薄いもの……いや、むしろ海は我らにとって異教徒の領域、敵の領域であった。だがこうして凪の海を臨んでみれば…存外に、美しい。幻とはいえ、できるならば汚したくはないものだ』 『……否。既に亡霊である我が斯様な感傷に浸るなど……これも偏にこの特異点の業か。まあよい』

6 20/07/14(火)22:06:11 No.708564348

【突然、つむじ風が発生して骸骨の周りを包んだ。立ち上がる砂煙で一気に黒い鎧姿が見えなくなる。砂の壁を貫通して骸骨の声が響く。】 『最後に、もう一つだけ警告…いや、助言を残しておこう。『古本屋』を訪ねるがよい。あの道化の呪詛に抗する術がそこにあるだろう』 【つむじ風が止んだ後、骸骨は跡形もなく目の前から消えていた。辺りを見回しても、さっきまで立っていた砂の上にすら痕跡がない。】 「……立香……あなたは、私が……悪い人だと、思う？」 【背後の『両儀式』が心なしかか細い声で聞いてくる。振り返って俺は━━】

7 20/07/14(火)22:06:27 No.708564459

＞【式さんがどんな人でも、俺はあなたを信じるよ】 　【そんなことない。式さんはいい人に決まってるよ】

8 20/07/14(火)22:06:52 No.708564663

「……ええ、ありがとう立香。安心したわ……」 【そう言っていつものように微笑む『両儀式』の顔が、今はどこか寂しそうに見えた。】 【それから、日が暮れるまで海岸を『両儀式』と歩いた。骸骨の出現のおかげで、互いの口数は少なかった。一体、あれは何だったのだろう？何を言っていたのだろう……？】

9 20/07/14(火)22:07:03 No.708564743

【『両儀式』の好感度が15上がった。】 【『両儀式』の■■■が5上がった。】

10 20/07/14(火)22:07:29 No.708564926

NEW! 【予期せずして、七不思議の一つ『青白く発光しながら動く骸骨』の調査を進めた。どうやら例の骸骨は学校の外でも、時間にも関係なく現れるらしい。 そんな神出鬼没の存在をどうやって調べようか？　彼は『我ら砂漠の民』と言っていた。中東出身の留学生に話を聞けば何かわかるかもしれない。】 NEW! 【『古本屋』が解放された。地元の神社に隣接している小さな古本屋。大型書店が建ってから客足がぱったり途絶えたともっぱらの噂だが…？】

11 20/07/14(火)22:09:16 No.708565656

てっきり途中までスケルトンかと…まさかキングハサンだったとは

12 20/07/14(火)22:09:42 No.708565820

水着翁はシュールすぎる

13 20/07/14(火)22:10:06 No.708565991

まさかの翁登場…

14 20/07/14(火)22:10:29 No.708566139

翁が出てくる怪文書初めて見た

15 20/07/14(火)22:10:42 No.708566223

謎の数値はこの流れで上がるって事は下がると不味い類のものかな

16 20/07/14(火)22:12:28 No.708566889

てっきりキングシロウだとばかり

17 20/07/14(火)22:17:22 No.708568682

今回はシロウ来なかったね…

18 20/07/14(火)22:21:50 No.708570339

初代様が見張ってるならちょっと安心出来るかな…

19 20/07/14(火)22:26:24 No.708572117

翁も本当にちょっとだけど状況を楽しんでくれてうれしい

20 20/07/14(火)22:29:26 No.708573218

アドバイスしてくれるし剣式さんに釘も刺してくれるし（おそらく）ンボマンへの対抗策も示してくれるしこれは……保護者……

21 20/07/14(火)22:30:40 No.708573714

空の境界にもいたね意味深なこと言って式のこと付け狙うCV中田譲治の聖職者

22 20/07/14(火)22:31:22 No.708574001

>SNにもいたね意味深なこと言って士郎のこと付け狙うCV中田譲治の聖職者

23 20/07/14(火)22:32:20 No.708574365

中東出身の留学生と言えばまだハサンの怪文書出てないんだねそう言えば

24 20/07/14(火)22:34:30 No.708575230

認識はあやふやになってないしカルデアの記憶もあるけど七不思議っていう役割はあるんだね翁

25 20/07/14(火)22:45:41 No.708579953

砂浜に佇む翁は確かにシュールだな……

26 20/07/14(火)22:55:50 No.708584036

これ怖そうなこと言ってるけど要するに「セイバーのサーヴァント以上の大それたことはしちゃダメだよ！」って言いに来ただけじゃない？

27 20/07/14(火)22:57:57 No.708584831

>これ怖そうなこと言ってるけど要するに「セイバーのサーヴァント以上の大それたことはしちゃダメだよ！」って言いに来ただけじゃない？ そうやって警告してくれるだけでも有難いよ…

28 20/07/14(火)23:01:24 No.708586092

翁も式（直死）も言ってみれば絶対殺す能力か……