20/07/12(日)20:20:39 「あ゛... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1594552839734.png 20/07/12(日)20:20:39 No.707971155
「あ゛~……つ・か・れ・た・あ~!」 ジリジリと照りつける太陽から逃れるようにビーチパラソルの下に倒れ込み、疲れの溜まった体を癒す。バカンスで海に来たはずが、どうしてこんなに疲れてしまっているのだろう。ある意味リフレッシュにはなるけれど。 「皆、容赦なさ過ぎだって……」 特異点でのあれこれに比べれば、サーヴァントの皆と一緒に遊ぶのはさして疲れないはずなのだが……如何せん、数が多過ぎた。朝ごはんを食べてから直ぐ、あっちこっちのグループに引っ張りだこで、その密度たるや太陽が高く登った今になって漸く一人になれた程。信頼や好意の裏付けと思えば満たされた気持ちにはなるけれど、体に溜まった疲労ばかりは誤魔化しが効かない。
1 20/07/12(日)20:21:08 No.707971384
「あ~……――んあ、冷たっ」 目を閉じて大の字になっていると、突然頰に冷たい感触。驚いて飛び起きる――程の気力も無く。ぼんやりと目を開く。 「お疲れ様です、立香さん」 「あ、沖田さん……おつかれ~……」 片手を上げ、ひらひらと振って挨拶。ついでに差し出されたドリンクを受け取ると彼女は隣に腰を下ろした。水着姿であるために顔の直ぐ側には眩しい太腿が……けれど今は、どうこうしたいなんて考えも起きない程に疲れ切っていた。
2 20/07/12(日)20:21:39 No.707971590
「随分とお疲れみたいですね」 「まあね~……朝からずっと皆と遊んで正直ガス欠です。沖田さんも休憩?」 「ええ、まあ。先程まではあっちで遊んでいたんです。……とは言っても、ほとんどジェット目当てでしたけど」 彼女の指し示す先を見やれば、ジャックやナーサリー達、ちびっ子サーヴァントが元気にはしゃぎまわっていた。成る程、去年も彼女達には大人気だったジェットだが、今年もそれは変わらなかったらしい。あの数ともなれば、それなり以上に時間も労力もかかっただろう……等と考えていると、その中に少々場違いな、花びらを撒き散らす頼りになるが胡散臭い人影を見つけた。彼女の言うにはつい先程子供達と遊ぶのを代わってもらったそう。……余計な入れ知恵をしていないといいけれど。
3 20/07/12(日)20:22:10 No.707971807
「やっぱり子供の体力はすごいですよ。このジェットのお陰で体調が良くなければ吐血しているところでした」 「ははは……サーヴァントに大人も子供もない気がするけどね。と言うか、その台詞は年寄り臭いよ」 「むっ。こんな水着美少女を前にして年寄り臭いとは何事ですか」 「事実じゃ――うぐっ。やーむぇーふぇー……」 「ふふっ。駄目ですよ?これは罰なんですから。えいえいっ」 じゃれるようにうりうりと頰を突く指に、されるがままに無抵抗。疲れで抵抗する気力が起こらないのは確かだが、それ以上に久々の彼女とのスキンシップを楽しんでいたい気持ちもまた確かだった。
4 20/07/12(日)20:22:39 No.707972003
「……ね、沖田さん」 「はい、何ですか?」 「膝枕して欲しいな」 一通り楽しんだ後、彼女の手に指を絡めながら甘えてみる。突然の要求に彼女は少し戸惑ったような笑顔を見せた。 「ここで、ですか……?」 「うん」 「えっと、二人きりの時ならまだしも、外ではちょっと……」 「大丈夫大丈夫。誰も見てないって」 「それは……そう、ですけど……」 恥ずかしがり屋な彼女の性格と他のサーヴァント達との信頼関係に余計なヒビを入れない為の配慮とで、今までは人前での必要以上のスキンシップを抑えていたけれど。夏の魔力か単に疲れているからか、今ばかりは自制心が弱くなってしまっていた。
5 20/07/12(日)20:23:02 No.707972174
困ったように視線をそらす彼女に、じっと視線を送り続ける。少し頬が赤いのは、暑さのせいではないだろう。 「…………ちょっとだけですからね?」 「やったっ」 反論の言葉を探していたらしい彼女だったが、やがて一つため息を落として膝枕をしやすいようにと座り直す。渋々と言った態度とは裏腹に、ぽんぽんと太腿を叩く彼女の表情は柔らかかった。
6 20/07/12(日)20:23:25 No.707972326
海鳥の鳴き声、潮風と波の音、彼女の息遣い。頭を撫でる手の感触と柔らかな太腿に身を委ねて穏やかな時間を過ごす。 「子供がいたら、こんな感じなんですかね……」 「え~?何それ。俺が子供だって言いたいの?」 「ふふっ、まさか。こんなに大きな子供はいませんからね。それに……」 頭を撫でる手が言葉と共に止まる。瞼を開くのと同時、両頬に手が添えられた。じっとこちらを見つめる視線は熱く、湿っぽい。 「……それに、子供にはこんな気持ちになりませんし……」 「……そっか」 それに応えるように彼女の頰に手を添える。彼女の顔が近づくと、さらりと流れた髪が手の甲を撫でた。 潮の香りよりも強く、甘い匂いが至近距離で鼻をくすぐった。
7 20/07/12(日)20:24:35 No.707972800
長い長い! 甘酸っぱい!
8 20/07/12(日)20:24:39 No.707972834
「まっくらよまっくらよ、見えないわ!」 「ねえねえ、どうして目隠しするの?早くおかあさんを呼びに行きたいのに」 「ん?次の手品にはちょっと準備が必要なんだ。あっと驚くものを見せてあげるから、もう少し待っていてほしい」 「それはロジカル……でしょうか?トナカイさんを呼びに行ってはいけない理由にはなっていないような……」 「あっはっはっ。子供が細かい事を気にするものじゃあないぞぅ?……さてさて、このまま二人はどこまで行くのやら。見届けさせてもらおうかな」
9 20/07/12(日)20:31:15 No.707975672
やめてくれないか急に怪文書の大波をぶつけるのは
10 20/07/12(日)20:40:16 No.707979781
ンンンンンンン 甘酸っぱいですぞおおおお
11 20/07/12(日)20:45:05 No.707981827
>ンンンンンンン >甘酸っぱいですぞおおおお くろひー 気持ちは分かるけどステイ
12 20/07/12(日)20:56:40 No.707986265
最後急に湿度上げるな 気ぶりたくなるだろ
13 20/07/12(日)20:59:24 No.707987259
>「まっくらよまっくらよ、見えないわ!」 >「ねえねえ、どうして目隠しするの?早くおかあさんを呼びに行きたいのに」 >「ん?次の手品にはちょっと準備が必要なんだ。あっと驚くものを見せてあげるから、もう少し待っていてほしい」 >「それはロジカル……でしょうか?トナカイさんを呼びに行ってはいけない理由にはなっていないような……」 >「あっはっはっ。子供が細かい事を気にするものじゃあないぞぅ?……さてさて、このまま二人はどこまで行くのやら。見届けさせてもらおうかな」 おいきぶりマン
14 20/07/12(日)20:59:24 No.707987262
>ンンンンンンン >甘酸っぱいですぞおおおお リンボかな?
15 20/07/12(日)21:13:21 No.707993012
おっと浜辺のベストカップル発見伝