ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
20/07/12(日)00:42:28 No.707730353
【『両儀式』と、夜の学校へ同行した。】 「ふふ……夜の学校って、ワクワクするわね。 なんだか悪いことをしているみたい……でも、素敵だわ。あなたと一緒に居るからかしら。 それで、ここにはどんな七不思議があるのかしら? ……母親を捜して彷徨う女の子?へえ……その子が無害な子ならいいけど……さて、どうかしらね。」
1 20/07/12(日)00:42:41 No.707730413
【『両儀式』と一緒に廊下を歩く。最初は浮足立っていた彼女だったが、ある一画に入った途端その表情が一気に引き締まった。】 「……立香……気付いた?少しだけど……霧が出てきたわ。 ……建物の中にね。 嫌な予感がする……くれぐれも私から離れないでね。」 【鉄のような臭いがする。更に進むと、それは得体の知れない悪臭に変わっていく。】 【角を曲がった先で、『両儀式』が立ち止まった。】 「……酷いことを、するものね……」 【恐る恐る『両儀式』の後ろから角の先を覗き込むと、誰かが廊下に倒れていた。その身体の下には、夥しい量の血と、■■が散乱している。】
2 20/07/12(日)00:43:03 No.707730535
【駆け寄る】 >【駆け寄らない】
3 20/07/12(日)00:43:25 No.707730649
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4 20/07/12(日)00:43:49 No.707730769
『おかーさーん…………』 【どこからともなく、少女の声が聞こえた。母を呼ぶその声は暗闇が満ちる廊下の奥から聞こえてくるようだ。】 【『両儀式』が歩き出した。】 【■■の側を通り過ぎる時、見てはいけないと分かっているのに、視線はそちらへと向いてしまう。よく見ると、中年の女性で、ずたずたに引き裂かれた衣装もやけに露出が多い。少なくとも、学校の関係者ではなさそうだ。…なら、一体誰が…?】 『おかあさん……どこ……どこなの……?』 【少女の声が徐々に近づいてくる。それを追う道中、同じような■■が3つ、倒れていた。】 【『両儀式』が、霧が漏れ出ている扉の前で立ち止まった。理科準備室……の横の、小さな扉。普段あまり使われていない、授業でも滅多に使わない薬品の保管室だ。】 「立香……心の準備はいい?」
5 20/07/12(日)00:44:10 No.707730878
>【いいよ】 【正直…もう、帰りたい……】
6 20/07/12(日)00:44:52 No.707731098
【『両儀式』が頷いて、扉を開けた。】 【その先は、保管室ではなかった。学校の中ですらない。床は石畳で覆われ、辺り一面は濃い霧が満たしている。そんな暗闇を、やけにレトロなガス灯がぼんやりと照らしている。】 【そこに、幼い少女がいた。少女はうずくまって、■■を手に持っている刃物で何度も何度も突き刺しているようだ。】 【少女が、こちらに気付いて振り向いた。】 『見つけた……おかあさんだ……!!』 【少女はそう言うなり猛スピードでこちらへ突進してきた!】 【少女が持っている刃物を大きく振り上げ-----】 【それはけたたましい金属音と共に、『両儀式』の刃とかちあった。】
7 20/07/12(日)00:45:16 No.707731234
『むうう……っ!わたしたちの邪魔しないでっ!』 「風情のない獲物ね……こんなもので斬られた人たちが可哀想だわ」 【再び耳障りな金属音をかき鳴らして少女が『両儀式』から離れ、また暗闇の奥へと消えてゆく。】 『あははっ!だったら、追いかけっこしようよ!かくれんぼでもいいよ!出来るものなら、わたしたちをつかまえてごらん!きっと、きっと楽しいよ!あははははっ!!』 「生憎、こちらにはあなたと遊んでいる暇はないの。だからごめんなさい。少しだけ、ずるをさせてもらうわね。 ----直死」
8 20/07/12(日)00:45:38 No.707731342
【『両儀式』が無造作に刀を一振り、横に薙いだ。 ……最初に異変が訪れたのは、ガス灯だった。まるで写真を切り離したかのように、中腹あたりから音もなく折れて、地面へと滑り落ちる。 それを皮切りに、全てが乖離していく。石畳も、地面に散らばった■■も。横一文字に切断され、霧の都が消えていく。暗闇と霧が晴れ、後に残ったのは狭苦しい薬品保管室と、その中で立ち尽くす少女の姿だった。】 【『両儀式』が少女へと歩み寄った。】 「夢の終わりよ。あなたは一足先に目覚めてね」 【とん、と呆気ない音と共に、『両儀式』の刃が少女の左胸を貫いた。】
9 20/07/12(日)00:46:00 No.707731439
『……つまらないなあ。あなたは夢の中でも全然変わらないんだ。それなのに物語の筋(プロット)を変えようとする。へんなの』 「そうね。これは私の在り方のようなものだから、仕方がないのよ。与えられた役割がない……いえ、そもそも本来役割が与えられることのない存在なの。 そんな私はさっさと舞台からは降りるべきなのでしょう。けれど……私だって、少しくらい楽しみたいわ」 【するりと刃が少女の左胸から抜ける。不思議と、その刀身には一滴の血も付いてはいない。】 『あーあ、ざーんねん。わたしたちだって、夢の中でくらいおかあさんの中に帰りたかったのに…』 「あら、夢を見るのはいつだって自由よ。……できれば、次はもっと別の形で出会いたいものね」 『ほんとに?じゃあ、次はちゃんとわたしたちと遊んでね!約束だよ!さっきみたいなずるはイヤだからね!次は、ぜーったいに解体してあげるからね!』 【そう言い残すと、少女は金色の光に包まれて消えた。】
10 20/07/12(日)00:46:21 No.707731553
「ふう……ありがとう立香さん。もう大丈夫よ。さっき見た、その……犠牲者たち…も、彼女と共に跡形もなく消えたはず。さあ、今日のところはこれでおしまい。あなたも疲れたでしょうから、かえってゆっくり休みましょう?」 【そう振り返って微笑む『両儀式』に、頼もしさと、そしてなぜか一抹の不安を覚えた。】
11 20/07/12(日)00:46:56 No.707731734
【七不思議の一つ『母親を捜して彷徨う女の子』を解決した。】 【小学校周辺に、新たなキャラが現れるかも…?新しい役割を与えられた彼女とならば、七不思議とは別の形で出会えるかもしれない。】
12 20/07/12(日)00:47:11 No.707731800
【『両儀式』の好感度が10上がった。】 【『両儀式』の■■■が10下がった。】
13 20/07/12(日)00:49:12 No.707732368
ほう…
14 20/07/12(日)00:49:21 No.707732397
「」さんはこの特異点で切り札になりそうだけど同時に時限爆弾でもあるよな…
15 20/07/12(日)00:50:15 No.707732661
頼もしいけどさ…絶対頼りきったらダメだよな
16 20/07/12(日)00:51:07 No.707732911
「」式さんにも他の誰かと真っ当に接する機会が訪れてほしいもんだ
17 20/07/12(日)00:53:33 No.707733597
>【『両儀式』の■■■が10下がった。】 ……うn?
18 20/07/12(日)00:58:35 No.707735053
解決方法が力技すぎる……これでもこの人にとってはまだ丁寧なほうかもしれないが
19 20/07/12(日)01:02:52 No.707736214
何が下がったんだろう…それが下がるのが良いのか悪いのか…
20 20/07/12(日)01:11:58 No.707738632
下がってセーフなやつなのか判断に困るな…
21 20/07/12(日)01:12:00 No.707738643
>「」式さんにも他の誰かと真っ当に接する機会が訪れてほしいもんだ この人誰かと真っ当に接したらすぐ惚れるからな…
22 20/07/12(日)01:20:58 No.707740725
直死ってこんなことできるっけ…?
23 20/07/12(日)01:23:50 No.707741373
いつだったか「」式さん本人が七不思議の一つだった特異点もあったな確か…
24 20/07/12(日)01:26:15 No.707741920
今回の七不思議は解決してもいろいろ残滓を残していくな
25 20/07/12(日)01:28:43 No.707742485
>直死ってこんなことできるっけ…? 少なくとも剣式さんだからこそ出来てしまった一種のゴリ押しよ だって剣式さんって「」・・・根源たる力の一部が両義式の姿と独自の人格を持ってるようなもの(と言っても差し支えない)だから・・・
26 20/07/12(日)01:34:47 No.707743890
ジキルとハイドといいアラフィフといいマンドリカルドといい今回はイギリスに縁の深いサーヴァントが七不思議に関わってくるな