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20/06/25(木)23:02:05 マサル... のスレッド詳細

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20/06/25(木)23:02:05 No.702944408

マサルと同居して一週間。あたしが申請しとったヨロイパスがお昼によう やく届いたけん、ちょうどオフだったし近くのアーマーガア空港から島へ 飛んだ。マサルは今日ダクマの進化の試練しとるはず。朝早く飛んでった けんもう終わっとると思うけど。あたしはあたしで島にどんなポケモンが いるか見たかったし、新しいあくタイプの子を仲間にするのもよかね。 なんだかわくわくする。初めてワイルドエリアに入ったときみたい。 ──島の発着場から外へ出ると、海原と砂浜、沖に浮いとるホエルオー、 そこかしこにいる頭が黄色いヤドン…目に入る全てが新しくて色鮮やかで、駆け出したくなる。モルペコも同じ 気持ちやけんね。置いてかれる前に胸に抱えて、あたしは辺りを見回しながらひとまず道場へ歩きだした。 「ハァーい…あらァ、あなた…」 道場の扉を叩くと、見知った顔がすぐに出てきた。

1 20/06/25(木)23:02:25 No.702944527

「マサルくん探しに来たのォ? いまちょっと居ないわよ、ホップくんって男の子が連れ出しちゃったわ」 ホップも来とるんだ。マサルを探しに来たわけじゃなくて、島を見て回りたいけん挨拶に来ました。一応顔出し ておこうと思って。 「フゥーン…ねぇ、彼氏ちゃんの傷、大丈夫?」 マサルのこと? どくびしの傷ならもう消えとるよ。直接聞けばよかったのに。 「そういうわけにはいかないっていうか…ハァー若いって無駄にまっすぐよねェ。ともかく、この先に湿地帯が あるから気をつけなさいよォ? 足元ぬかるんでるし見つかるとすぐケンカ売ってくるポケモンもいるから」 ありがと。…それと、前にクララさんに言われたことで頑張れたこともあります。ありがとうございました。 「前にって…スパイクタウンで会ったときのことォ? あのときはからかっただけだしウチも調子乗ってた時期 だし黒歴史っていうかァ…というか長話してるとおかみさんに見つかるよォ? もう手遅れみたいだけど」 道場の扉がバーンって開いて、出てきたおかみさんにマサルとのこと色々聞かれてしもうた。

2 20/06/25(木)23:02:47 No.702944651

おかみさんの恋バナをかわして、清涼湿原──クララさんの言った通りバッフロンが突進してきた。オーロンゲ の両腕が角を掴んで突進を止める。そのまま投げ飛ばせる? 少し持ち上げたら右に向かって… 警戒を任せてたモルペコが声を上げた。後ろから別のバッフロンが突っ込んできとる! 「ウーラオス!」 突然現れた黒い影が、あたしに迫るバッフロンに拳を浴びせて横転させた。見覚えのある構えをとるその子は… 「ホップ! そっちは頼む!」 「マリィ、オーロンゲはまだ戦ってるぞ!」 そうだった! 投げ飛ばしたバッフロンとオーロンゲは距離を取っとる、今のうちに『ビルドアップ』!

3 20/06/25(木)23:03:04 No.702944753

「バッフロンとバトルするときは一度縄張りから出ることが肝心だぞ! 縄張りの中に居たままだと別のバッフ ロンが次々加勢してくるから危ないんだ」 二人ともごめんね! バッフロンのこと何も知らんで来たのはよくなかったな…助けてくれてありがと。ダクマ も…ウーラオスも、ありがとね。あたしが手を伸ばすとウーラオスは顔を下げて、頬を撫でさせてくれる。 「さすがマリィ、わかるんだな!」 「短い間だったけど、すごく可愛がってくれたもんね。ダクマは無事に進化できたんだよ」 よかったね、ウーラオス。目を閉じた顔にダクマのころの面影がある。いまでも可愛かね。 「マリィってああしてるとお母さんみたいだよなー、なあマサル? おーい、お父さんの顔になってるぞー!」

4 <a href="mailto:s">20/06/25(木)23:03:35</a> [s] No.702944939

イチャイチャが足りないからもう一本盛るペコ

5 20/06/25(木)23:04:05 No.702945138

マサルと一緒に道場の寝所を抜け出して、一礼野原の砂浜を歩いとる。 あたしもマサルも夕方の試合の興奮が冷めやらないみたいで、全然寝付け なかった。ガラルの都市よりはるかに多い星空の瞬きも押して返す海の波 も、温い風も砂浜で寝とるヤドンたちのいびきも…あたしの鼓動もみんな 穏やかなのに、心だけが焦りのような、走り出したい気持ちを抱えとる。 18年間ガラルのチャンピオンとして君臨した人との試合。 マサルは全力を出し切って、なんとか勝利した。あんなに追い詰められた マサルを見たのはファイナルトーナメント以来かも… 「もっと強くなりたい…ううん、なれるって思えた! マスタードさんの強さはオレが知らない強さだった!」 マサルは興奮気味に話しとる。あたしはただ頷いとる。たぶん顔は笑っとる。だってそれは、あたしがマサルと バトルする度に感じる衝撃だから。いつもあたしを上回って、手を引いて高い所へ連れて行ってくれるような。 だからマサルとのバトルは面白か。誰と戦うよりも熱くなれるけん。

6 20/06/25(木)23:04:23 No.702945232

夕方の試合のあとすぐに日が暮れてしまって、あたしたちは道場に泊まってくことにした。アニキにも連絡した けん心配はしとらんと思うけど、急に一人にしちゃって平気だったかな。水平線の彼方を見てもスパイクタウン は見えん。たぶん方角も違うし。翼のあるポケモンなら越えられるくらいの距離なのに、街の光が見えなくなる のは不思議。 「灯台の光も見えないもんね。鳥ポケモンはそれでも住処の場所がわかるそうだけど…」 マサルはいつの間にか靴を脱いでいて、裸足で波打ち際に飛沫を立てとった。あたしも靴と靴下を外してマサル の後ろを歩いてく。夜の海はやっぱり冷たか。それでも心は浮足立ったまま。 「オレたちももっと強くなってさ、ガラルのポケモントレーナーは世界一って言われるようになって、対外試合 でも勝って勝って勝ち続けて…ダンデさんもこんな気持だったのかな! そしてもっと強くなって…」 マサルはふと海の向こうを見て、足を止めた。 「強くなってどうするんだろうね。遠くへ行けばいいのかな」

7 20/06/25(木)23:04:44 No.702945363

あたしは顔をうつむかせたマサルの手を握る。その答えはもう知っとるから。 マサルがいつか言ってくれたこと。どんなに遠くへ行っても帰ってきてくれるって。強さって、そういうことの ためにあるんじゃなか? だからマサル、どんなに険しい道の向こうへ行っても、海の彼方へ行っても…雪原の 向こうでも。きっと帰ってこれるくらい強くなって。あたしも迎えに行けるくらい、強くなるからさ。 「…そうだね。マリィと約束したんだった」 うん。何回でも思い出させたげる。…あたしはふいに、マサルの唇を奪った。波が二回、三回。四回…五回。 マサルの首の後ろに回した手を解いて、息を吐いて離れる。…約束やけん。忘れられなくなったでしょ? 「…もう少しだけ、忘れられなくなりたい」 …波が六回。七回、八回、九回…十回。十一回。

8 20/06/25(木)23:07:26 No.702946265

足りないからおかわりしたにしてはおかわり分が盛りすぎでは?

9 20/06/25(木)23:09:10 No.702946860

あっちょっとタスキ貫通するロンg

10 20/06/25(木)23:09:11 No.702946868

一人息子が立派に育ったからってまたイチャイチャいしやがって… もっとやれ

11 20/06/25(木)23:14:01 No.702948577

おかわり助かる

12 20/06/25(木)23:14:14 No.702948675

子育てと夏の訪れが若いカップルを焚き付けておる…

13 20/06/25(木)23:20:36 No.702950931

砂糖盛りすぎでは?もっと盛るペコ

14 20/06/25(木)23:33:26 No.702955361

あっちょっと血糖値上がるロンゲ…

15 20/06/25(木)23:44:42 No.702959107

ンゲ・・・

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