ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
20/06/17(水)19:47:18 No.700449269
泥の質問界 https://seesaawiki.jp/kagemiya/ https://zawazawa.jp/kagemiya/
1 20/06/17(水)19:52:06 No.700450843
土夏市に都市伝説伝承追加されてたけど勝手に追加してもいいんですか?
2 20/06/17(水)19:53:45 No.700451407
>土夏市に都市伝説伝承追加されてたけど勝手に追加してもいいんですか? ああ…好きにしていいと思う
3 20/06/17(水)19:56:14 No.700452269
書き込みをした人によって削除されました
4 20/06/17(水)19:56:47 No.700452468
怪文書あるんだけど投げて飯食ってこようと思う いいかい
5 20/06/17(水)19:57:42 No.700452770
主催者じゃない人が勝手に空気感とか注文つけると全員が混乱するので……
6 20/06/17(水)19:57:42 No.700452771
いいぞ
7 20/06/17(水)19:57:58 No.700452875
たべてらっしゃい
8 20/06/17(水)19:58:13 No.700452969
まるで雑巾の水をゆっくりと絞るかのように、だらだらと自分の中から水が零れ落ちていく。 グラウンドの隅にある塀で出来た日陰の下で海深はそんな錯覚を覚えていた。 「………暑………」 梅村海深。高校1年生。6月。恐るべきピンチを迎えている。 倦んだ視線をグラウンドの中央へ向ければそこにはいくつものテント、上がる歓声、ビデオカメラが回る保護者席。 火蜥蜴高等学校は今まさに体育祭の真っ最中だった。 とはいえ海深に体育祭へかける熱意やモチベーションなどは微塵もない。 年々厳しさを増すばかりの日本の気候は6月の時点で早くも外気温30度を優に超え、それは熱に弱い海深の体力を容赦なく奪っていく。 確かに柔道の選手として基礎体力はそれなりに培っているが、それで灼熱の中でも平気で動けるかどうかといえば向き不向きがあるのだ。 心なしかまだ羽化も果たしていないだろう蝉の鳴き声の幻聴すらする。ぐったりと手足を地面へ投げ出し、塀に背中を預けた。 塀に触れた背中はひんやりとしている………と思いきや、午前中の直射日光によって焼けた鉄板がやや冷えた程度には熱せられ全く冷たくない。
9 20/06/17(水)19:58:25 No.700453045
吐く息が体温より高く感じる。あと出場しなければならないプログラムはいくつだったか。考えるのも億劫だ。 そのくらいに海深は炎天下というものが大の苦手だった。季節は夏以外であれば春や秋がいいし、もっと言えば冬でも全然構わない。 喉が乾いた。だが立ち上がるのさえ億劫だ。高気温と高湿度のダブルパンチを受け、何もかも嫌になった。そんな時だった。 「どうしたの」 「………………?」 不意にかかった声。海深はゆっくりと目の前の人影を見上げた。 率直に言えば。まるで幽霊みたいだなと思った。それくらい唐突に、何の気配や存在感もなく彼は目の前に現れたのだ。 視線を上げていって顔を見るなりすぐ誰か分かった。彼はその顔つきだけで私たち1年生の間で有名な男子生徒だった。 まるで女の子みたいに端正な顔立ち。ちょっとびっくりするくらい抜きん出た美形。噂じゃ芸能事務所にスカウトされたこともあるという。 そんなふうに女子生徒の間で噂される、いわくつきの男子生徒。十影典河が体操着姿でじっと海深を見つめていた。
10 20/06/17(水)19:58:38 No.700453120
実を言えば自分こと梅村海深は彼と中学校を同じくしていたのだが在学中の三年間、大した接点も無く過ごした相手だった。 その間、その容姿の美麗さについては何度も耳にしたがほぼ会話することはなかった。だから、今この時が最初の接点ということになる。 今だって同じクラスだが、時折ふと目に飛び込む姿――薄ぼんやりと窓の外を見る、その儚げな仕草――に一瞬目を奪われるくらいだ。 近づいてくるまで気づかなかった存在の希薄さに驚きながら海深は疲れ切った表情へなんとか愛想だけ作って答えた。 「う、ううん。大丈夫。海深はちょっと暑いの苦手で………それだけだから、大丈夫だよ」 「………分かった。ちょっとここで待ってて」 そう言って彼はくるりと踵を返し、どこかへと歩いて行ってしまう。 呆然とその後姿を見つめながら海深はいろいろと記憶の反芻を行っていた。 曰く。十影くんは喘息持ちなのだという。身体が強くなく、この体育祭でも学年全体で行う競技以外にはエントリーしていない。 体育祭を億劫がる生徒の中ではそれをやっかむ者は幾人かいたが、体調の問題であれば仕方がないと決着が付いていた。
11 20/06/17(水)19:58:51 No.700453196
実を言えば、自分もほんの少し彼の立場を羨望して、直後に彼の肉体の問題を踏まえれば不謹慎だと慌てて脳内で自己却下した身だ。 そのようなものだから、海深はふと彼の心境を思った。 確かに自分のように暑さに参っているような者は体育祭など無ければいいと思っている。だがそれは実際に体育祭へ参加しているから思えることだ。 目の前でみんなが参加している体育祭に自分だけ加われない。それは、それ相応の疎外感が彼にはあるのではないか――― ………なんて。得体のしれないことを考えている内に、ふと気づくと帰ってきた典河がへたり込む自分の横に座ろうとしていた。 「十影くん?」 「はい、これ。濡らしたら使えるネッククーラー、あと冷却スプレー。ポータブルの扇風機は高いものでもないからあげるよ。 それと大事なのはこれ。ちゃんと水分補給して。全部とは言わないから、飲めるだけ飲んで」 「え………あの………?」 「いいから、飲んで」 普段の十影くんからは想像もできないような、静かだけれども有無を言わさない口振り。 背負ってきたリュックサックからあれよあれよという間に様々な防暑グッズが溢れ出してくる。
12 20/06/17(水)19:59:02 No.700453251
まともに口も交わしたことのない深窓の美少年から言われるままに海深は手渡されたペットボトルのキャップを開けて中身を口にした。 ペットボトルのラベルはスポーツドリンクとは違う、明らかに医療用と思われる無骨さに満ちていた。 最初の飛沫を口の中に受けて、ああ美味しい、と。そう思ったが最後、ペットボトルの半分くらいまで一気に空けてしまった。 こんなに一口に水を飲み干したのは初めてかもしれない。 そう戸惑っている私の前で十影くんはなんでもないことかのようにリュックサックのジッパーを閉じている。 「あ、あの………十影くん」 「ん?どしたの」 野生動物が水を飲むような勢いで飲料水を半分空けていた間に、海深の首筋にネッククーラーが添えられて今もひんやりと首を流れる血液を冷やしている。 それらでいろいろとひと心地がついて、ふうと溜息をひとつついた深海はその場から立ち上がって去ろうとしている典河を前にして慌ててしまった。 急にやってきて急に私を助けていった彼。何か言わなければならない。一瞬の内に必死で模索して、出ててきたのはありふれた言葉だった。
13 20/06/17(水)19:59:03 [SNっぽい企画者] No.700453259
>土夏市に都市伝説伝承追加されてたけど勝手に追加してもいいんですか? いいよ HAとかZEROとかの伏線に使ったり使わなかったりしよう!
14 20/06/17(水)19:59:14 No.700453326
「あ、あのね、十影くん!………ありがとう」 「………」 ああ、その瞬間を今も尚言葉になど出来ない。 うまく形に出来ないからこそ格別なのだろう。うまく思い出せないからこそ特別なのだろう。 「………ううん。こちらこそ、お世話様」 立ち上がりかけた彼が私へ向けて、ほんのりと。蕾がほんの少しずつ綻ぶように。 薄い硝子細工のように繊細そうなその唇がぎこちなく弧を描いて歪んだだけで、海深は雷に打たれてしまった。 それがとてもとても綺麗だったから、海深は本当に、びっくりするくらいあっさりと――― 「………あ………うん…………気をつけて、ね………」 「………?ありがとう。俺、こういう身体だから熱射病なんかには特に気をつけててさ。 梅村さんも今渡したぶんで足りなかったら、後から俺に言ってね。予備はたくさんあるから。………それじゃ、円に呼ばれてるから」 十影典河はそう言い残して、真夏の幻のように陽炎の中をふらふらと去っていく。
15 20/06/17(水)19:59:25 No.700453398
ぽかんと呆ける海深の元へ入れ替わりにやってきたのは親友の松山茉莉と竹内太桜の二人組だった。 日陰とはいえ、日差しの暑さも忘れている海深の様子へ二人は首を傾げた。 「おーい。もしもーし。どうしたのさ、海深。なんだか心あらずって感じだけど」 「そうだぞ。まるで男子生徒に告白でもされたかというほど耳まで顔が真っ赤だ。もしや日射病なのではないか」 「えっ!?その、だって………」 指摘された顔面を明後日の方向へ背けて隠し、海深は消え入りそうな声で仲良しのふたりへ呟いた。 自分の顔が照りつける日差しにも負けないくらいかんかんに熱しているのを自覚しながら、そう言う他無かった。 「なんでもないの。本当に………なんでもないんだよ………?」 鼓動がうるさい。どきんどきんとけたたましく鳴っている。止められるならこの炎天下の下でどんなこともするのにと、海深は思った。
16 20/06/17(水)19:59:38 No.700453474
こりゃ掘れるわ…
17 20/06/17(水)19:59:39 No.700453483
おしまい
18 20/06/17(水)19:59:51 No.700453547
逮捕だよ!!!!!Lを呼んだよ!!!!!!
19 20/06/17(水)20:00:40 No.700453858
キテル…
20 20/06/17(水)20:01:56 No.700454309
優しい……
21 20/06/17(水)20:02:12 No.700454398
こりゃモテるわ
22 20/06/17(水)20:02:58 No.700454673
…………
23 20/06/17(水)20:03:18 No.700454788
…………
24 20/06/17(水)20:03:28 No.700454836
…………
25 20/06/17(水)20:03:29 No.700454842
セイバー…ルートのない女にまで手を出しやがってと思うかもしれないが……
26 20/06/17(水)20:03:43 No.700454919
増えるな増えるな
27 20/06/17(水)20:05:23 No.700455495
セイバー…栗野先輩…キャスター……
28 20/06/17(水)20:06:41 No.700455907
アラクネさんは気軽にショッピングしてると思うよ
29 20/06/17(水)20:07:35 No.700456215
鯖がいないと絡みづらいニコちゃんがじーっとてんかくんを見ている
30 20/06/17(水)20:09:56 No.700457024
キャスターもニコちゃんも円くんも主従が誰なのかフワフワさせたままだからな…
31 20/06/17(水)20:10:02 No.700457054
そういえばなんかちゃっかりホロウ用のNPCが一人増えてたね
32 20/06/17(水)20:10:57 No.700457375
>そういえばなんかちゃっかりホロウ用のNPCが一人増えてたね おっぱいに釣られてる…
33 20/06/17(水)20:11:06 No.700457408
推定おっぱい星人
34 20/06/17(水)20:11:31 No.700457555
>怪文書あるんだけど投げて飯食ってこようと思う >いいかい 投げていいいかい?って聞いてもらうよりも 1レスに収まらないならtxtで投げてくれるかwikiなりに投稿してURL貼ってもらう方が助かるんだ…
35 20/06/17(水)20:14:18 No.700458524
>推定おっぱい星人 ちちいだからな多分……
36 20/06/17(水)20:15:24 No.700458914
俺はスレに貼ってある方が読みやすいし反応もしやすいな そのほうが怪文書らしいし…まぁ2~3レスで収まってた方が良いとは確かに思うけど
37 20/06/17(水)20:16:11 No.700459173
投げる側ではあるがどうすればいいんだ!
38 20/06/17(水)20:16:19 No.700459217
だがちちい君…残念なことに泥にしては珍しくドーナッツ市はおっぱいが慎ましやかなメンツが多いんだ
39 20/06/17(水)20:17:34 No.700459628
好きにしたらいいよ 別にルール化するようなもんでもない
40 20/06/17(水)20:19:49 No.700460414
緊縛先生はhollowでも生きていられるのか…?
41 20/06/17(水)20:20:01 No.700460492
えっ!久しぶりにスレにサーヴァントデータそのまま貼ってる流れにしてもいいのかい!?
42 20/06/17(水)20:20:27 No.700460677
>緊縛先生はhollowでも生きていられるのか…? ギルだって全ルートで死んでるけどなんかhollow普通に出てきてるし…
43 20/06/17(水)20:22:08 No.700461377
絶対にネイキッド緊縛先生に暴れてもらう!
44 20/06/17(水)20:33:13 No.700465522
てんかくんラノベ主人公並みに女落としてるな…
45 20/06/17(水)20:36:52 No.700466895
そもそも衛宮枠だし…
46 20/06/17(水)20:36:59 No.700466958
気遣いできる病弱イケメンだぞ