20/06/13(土)00:52:02 泥のオ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1591977122384.jpg 20/06/13(土)00:52:02 No.698956572
泥のオルタ https://seesaawiki.jp/kagemiya/ https://zawazawa.jp/kagemiya/
1 20/06/13(土)00:53:45 No.698957062
さっきのスレにも投げたけど再掲 お題泥です su3968166.txt
2 20/06/13(土)01:04:21 No.698960057
おつおつ いい筋をしている
3 20/06/13(土)01:08:17 No.698961239
土夏市の登場人物?貼ります 十影宅の新たな住人です su3968224.txt
4 20/06/13(土)01:10:23 No.698961817
ぬ
5 20/06/13(土)01:10:28 No.698961848
ぬこ
6 20/06/13(土)01:11:02 No.698962001
ぬだこれ
7 20/06/13(土)01:11:11 No.698962040
どのルートだろうが結局死ぬのはイリヤと同じだな...
8 20/06/13(土)01:13:10 No.698962585
にゃーん
9 20/06/13(土)01:15:06 No.698963096
新ヒロイン来たな…
10 20/06/13(土)01:15:19 No.698963162
小聖杯枠居ないって話だったが猫かー!
11 20/06/13(土)01:15:30 No.698963225
てんかくん噛んでるのは血吸うためか? ニコちゃんはただ不憫だな...
12 20/06/13(土)01:17:57 No.698963945
てんかくんのことだからどれだけ邪険にされようが甲斐甲斐しく世話を焼くんだな…
13 20/06/13(土)01:18:48 No.698964179
>てんかくん噛んでるのは血吸うためか? 血吸うためが半分本当にムカついてるだけが半分です 一応懐かないのには理由があるけどそのへんは追々明かされる気がします
14 20/06/13(土)01:19:12 No.698964294
怪文書投げるけど こういうのは予告したほうがいいらしいので言う いいかい
15 20/06/13(土)01:21:10 No.698964822
怪文書の準備は万全か!
16 20/06/13(土)01:21:21 No.698964868
こい!
17 20/06/13(土)01:22:40 No.698965239
『先程百合が段ボール箱を抱えてあちらへ行ったのだが………テンカ、話は聞いているか?』 セイバーの報告を受けて、俺は一目散に教えられた方へと向かった。 何考えているんだあの先輩。この家にいったい何を持ち込んだというんだ。 スリッパで床をぺたぺた叩きながら小走りで廊下を横切る。 ………気配を探っていた俺の耳に飛び込んでくる、ガラスとガラスがぶつかり合うような涼やかな音。 急いでいた足がある客間の前で止まることになった。 長らく―――それこそ、間違いなく18年間は定期的に掃除しに来る俺以外誰一人入ったことのない部屋から物音がする。 なんだろう。妙な緊張感がある。俺は恐る恐る客間のドアの前に立った。 ノックをしようと腕を上げてから考え直し、その手でノックをせずにそのままドアノブを握る。 ゆっくりとドアノブを捻り、そうしてほんの少しだけ扉を開けて隙間からそっと部屋の中を覗き見た。 ―――俺の知らない部屋があった。 正確には間取りなどは記憶の一致しているのだが内装はすっかり変わってしまっていた。 最低限のものしか置かれていなかったはずの客間にはすっかり物が溢れ、混沌とした世界になっている。
18 20/06/13(土)01:22:53 No.698965290
まず気になったのは部屋全体に漂う香りだ。俺の温室に負けず劣らずの独特の芳香がドアの隙間から漏れてくる。 正体は言わずもがな。これでもかと部屋の隅に並べられた鉢植えたちだ。 色とりどりの花々が何らかの規則性を以てずらりと配置されていた。よくよく見ると、鉢植えの下には何やら魔術の陣が………。 「………って!?じ、絨毯!絨毯の上に!直接!?なんてことを!?」 そんなことをしたらシミになってしまうじゃないか!大問題だ! 洋館と絨毯の平和を守るため、こっそり覗いていたことも忘れてドアを開け放ち鉢植えのある方へ踏み出した。 2歩、3歩………。辿りつきそうになったところで、俺の背中から声がかかった。 「そこ、時間を弄って花の成長速度を調整してるし、一応結界で施錠もしてるから断りなしに踏み込むと危ないよ?」 「え………」 きょとんとなって振り向くと、腕組みをした百合先輩が俺のことをどこか呆れたような顔をしていた。 トパーズの瞳が生暖かい温度になってとろんとこちらを見ている。 「そもそも女の子の部屋にノックもなしに踏み込むというのは正直感心しないなぁ、トカゲくん」
19 20/06/13(土)01:23:05 No.698965333
「トエイです、じゃなくて………え、その………すみません………? じゃなくて!どうして先輩はこの客間を自分色に染め上げようとしているんです!」 俺の中では完璧な指摘だったが、百合先輩はそれをまるで見当違いなことを言った学生を見る教師のような表情でひと睨みした。 「何言ってるの。仕方ないから最後まで面倒を見るって私は言って、君も頷いたでしょ? ならどうしようもないくらい半人前な十影くんをせめて魔術使いと言えるくらいには引っ張り上げないといけないじゃない。 時間なんてかけていられないから超突貫の即席コースだよ。というわけで店とは往復することにしてしばらくここに泊まり込むから。 三食分の食事は任せるね。どちらかといえば中華が好みだけど献立に文句まではつけないし美味しいのをお願い。 そうそう開けていない荷物がまだあるから手伝って十影くん。大丈夫、魔道具はまっさきにやっつけたから後は日用品だけで危険はないよ」 立て板に水を流したようにつらつらと述べると百合先輩はそれが当然のように未開封の段ボール箱を指差した。 こう言われるとなんだか先輩が正しい気がしてくるから不思議だ。
20 20/06/13(土)01:23:16 No.698965377
我が家の一部屋が今まさに占拠されようとしていながら、『まぁ仕方ないか』という気分になってくる。 釈然としない思いを抱えながら俺はガムテープで封すらされていない段ボール箱の蓋を開けた。 なるほど言われたとおり百合先輩の私物と思しきものがたっぷりと詰まっていた。………もう1泊か2泊するとかいうレベルじゃない。 気分は一人暮らしを始めた大学生。これだけあればあとは電化製品さえ揃っていれば生活できてしまうだろう。 「先輩は………暮らすとなるとまず自分のテリトリーを作るタイプなんですね………」 「そうだね。むしろ魔術師なんてみんなそんなものだよ。自分のとっての世界を造っている、みたいな感じかな」 「世界?」 「そう。私からすると、この部屋のここからあそこまでが私の簡易的な工房。ここからここまでが私の居住スペース。 きっぱり分けているけれどどちらが欠けてもダメ。東洋的には陰陽合一の理念に近いかな。全部が相まって私にとって有利な世界を形成しているの」 指差されるままに視線を動かす。言われてみれば、客間はまるで真っ二つに分けられたように雰囲気を二分していた。
21 20/06/13(土)01:23:28 No.698965419
鉢植えのある一方は鉢植えの他にも怪しげな術具や木枠に並べられたドライフラワー。整理整頓された書籍など、いかにも魔術師らしい空間になっていた。 反対側、ベッドのある方は………さて、なんと言うべきか。意外とと言うべきか。思った通りと言うべきか。 色使いや小物など、多くが丸みを帯びたファンシーという概念に満ちている。女の子しているというか。とにかく可愛らしい感じだ。 俺にとって最も身近な女性である流姉さんがあの惨状なので、俺にとってこういうのは未知の雰囲気だった。男としてやや居心地悪さも覚える。 「だから、私はここでは外にいるときよりも魔術師としていくらか強い力を発揮できる。 レッスン1。自分にとってなるべく有利な状況を整えるというのは魔術師としての考え方として重要なのです。覚えておいて。 十影くんで言うと………あの温室がそれじゃないかな?あそこにいて居心地いいと感じるんじゃない?」 「まぁ、あそこにいると確かに落ち着きは覚えますね。………ん?なんだこれ」 ふたつめのダンボール箱を開けると、中には布製の何かが詰まっていた。無造作に取り出す。 その形状を見て、俺は首を傾げてしまった。
22 20/06/13(土)01:23:40 No.698965466
「………サメ?」 「………ッ!サメリアッ!!」 瞬間、セイバーが踏み込んで放つ神速の袈裟斬りもかくやという速度で俺の手元からそれは奪い取られた。 がるるる。手負いの獣のように威嚇する先輩がひっしと抱きしめているのは、明らかにサメらしい形状のぬいぐるみである。抱き枕サイズ。 雌熊となって俺への敵意を見せていた先輩だったが、ふとしたタイミングで我に返ったのか。慌てて取り繕い出した。 「な………なんでもないよ?そう、部屋のインテリアだから。このぬいぐるみも。ほら可愛いでしょサメ。サメって可愛いよね。 だけどいい?君は何も聞かなかったし見なかった。サメリ………サメのぬいぐるみを私に渡しただけ。そうだよね?」 「………ハイ、ソウデスネ」 ………と。俺は平坦な声音で答える他なかった。 先輩は俺にそう言い含めている間にも、強火にかけた薬缶みたく湯気を吹き出しそうな勢いで顔を真っ赤に染めていたからだ。 先輩とそのぬいぐるみの間に如何な真実があるのか―――問えば殺されそうだったので面白がって問いかけるチョイスは俺にはなかった。 追伸。照れる先輩はびっくりするほど可愛かったと付け加えておく。
23 <a href="mailto:s">20/06/13(土)01:23:53</a> [s] No.698965524
おしまい
24 20/06/13(土)01:24:41 No.698965748
びっくりした
25 20/06/13(土)01:25:41 No.698966031
てんかくんちんこもげろ
26 20/06/13(土)01:25:43 No.698966041
サメリア...?
27 20/06/13(土)01:27:11 No.698966428
てんかくん爆発しろ
28 20/06/13(土)01:27:43 No.698966575
てんかくんケツ掘られろ
29 20/06/13(土)01:28:44 No.698966842
…………
30 20/06/13(土)01:29:07 No.698966957
セイバー……
31 20/06/13(土)01:30:12 No.698967267
てんかくん海深ちゃんに薄い本描かれろ
32 20/06/13(土)01:30:44 No.698967400
余計な女が住み着きやがってと思っているかも知れないがそんなことはない...栗野先輩もがんばっている...
33 20/06/13(土)01:32:13 No.698967781
あ、イリスのセイバーへの因縁入れ忘れた wikiる時に追記します
34 20/06/13(土)01:33:58 No.698968232
>てんかくん海深ちゃんに薄い本描かれろ 黒典やら八典やら姫典は業が深すぎる…
35 <a href="mailto:「」グマゴグ">20/06/13(土)01:36:13</a> [「」グマゴグ] No.698968810
「」グのコメントに気づくのが遅れましたがゴグマゴグご自由に使いください!
36 20/06/13(土)01:40:27 No.698969868
イリスって名付け親は誰なんだろうか 典河くんとこ来たら別の名前つけられそうだな 栗野先輩には更に変な名前つけられそうだな…
37 20/06/13(土)01:40:55 No.698969982
こんなのただの可愛い先輩じゃん!、
38 20/06/13(土)01:44:18 No.698970749
>イリスって名付け親は誰なんだろうか >典河くんとこ来たら別の名前つけられそうだな >栗野先輩には更に変な名前つけられそうだな… >:[[栗野百合]]| >十影宅を度々訪れるようになる事で、交流を深める。 >比較的気に入っている相手であり、気付くと膝の上に居たりする。撫でられるのも偶にならば許してやる寛容さを見せる。 >ちなみにイリスの名は彼女が付けたもの。
39 20/06/13(土)01:45:08 No.698970943
典河くん全攻めってことになったんじゃ
40 20/06/13(土)01:45:56 No.698971110
>ちなみにイリスの名は彼女が付けたもの。 つけなさそう…
41 20/06/13(土)01:46:55 No.698971325
>典河くん全攻めってことになったんじゃ 主人公だからそのへん時間帯や好感度によって着脱式なんだろう
42 20/06/13(土)01:47:04 No.698971358
アイリスひいては女神イリス由来かな サメリアと違って良い方向にハマったんだな 一歩間違えればネコリスだった
43 20/06/13(土)01:47:22 No.698971440
ネコリア!
44 20/06/13(土)01:47:40 No.698971512
百合ちゃんはセンスあるのかないのか...
45 20/06/13(土)01:47:55 No.698971584
平成ガメラ3見てたんだろう
46 20/06/13(土)01:48:40 No.698971773
先輩はネコリスのが絶対いいと思ってそう
47 20/06/13(土)01:50:25 No.698972221
先輩そう言えばトカゲくんって頑なに呼ぶしな…
48 20/06/13(土)01:51:00 No.698972376
>先輩そう言えばトカゲくんって頑なに呼ぶしな… ネーミングセンスおかしい描写だったのかこれ