20/05/15(金)21:24:30 とあ... のスレッド詳細
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20/05/15(金)21:24:30 No.689487814
とある一日、私とマリアはお店の定休日に合わせて新メニュー開発のため、新作料理の 試作・試食会を開いた。 テーブルにあらかた新作料理を並べ終わると、早速試食会を始めたのでした―― [今まで投稿分] su3895671.txt
1 20/05/15(金)21:24:52 No.689487969
「はい、カタリナ様。あーん……」 「あーん……」 マリアから差し出されたお料理をパクッ。……モグモグモグ…… 「おーいしーい！ マリア、すっごくおいしいわ、これ！」 「ふふっ、そうですか、ありがとうございます」 舌がとろけてほっぺが落ちそう。思わず身悶えちゃう！ さすが私のマリア。 「も、最っ高よ。さすがマリアのお料理だわ。……あーん」 今度は私からお返し。切り分けた切片をフォークに刺し手を添え、マリアの口元へ。 「あっ、はい。あーん……」 「どうどう？ おいしーでしょ！？」 ウキウキして答えを促す私に、マリアは口元へ手を添え可愛らしく咀嚼し、飲み込んで から答える。 「……カタリナ様に食べさせていただくと、とても美味しいですね」 にっこりと微笑む。相変わらず謙虚なんだから、マリアは。
2 20/05/15(金)21:25:23 No.689488262
「えー…そんなの関係ないわよー。マリアの料理ってホント絶品なんだから！ これならお客さんも大喜び間違いなしだわ！ 絶対！」 自信満々に断言する私に、マリアは花が綻ぶように笑った。「喜んでいただけたら 嬉しいですね」 「そうねー…ね、マリア、んっ、んっ」 口を尖らせ、マリアに次のお料理を催促する。 「あっ、はい。では、カタリナ様……あーん……」 パクッ。 「お～いひぃ～…」 「うふふふ」 私とマリアがごきげんな試食に浸ってると、不意に食器の触れあう音と声がした。 「……ごちそーさま」
3 20/05/15(金)21:25:45 No.689488402
……あ、すっかり忘れてたわ。義弟のキースもアドバイザーとして、試食会に来てもら ってたんだった。でもなんか憮然とした顔してるわね。気に入らない事でもあったのかしら。 「キース、もう食べないの？ ま・さ・か……口に合わなかった？」 ちょっと口調がトゲトゲしてしまう。キースは肩をすくめて、答えた。 「いや、キャンベルさんの料理はどれも相変わらず美味しいよ。ただね……」 「ただ？」 「いや、なんていうのか二人を見てるだけでお腹一杯というかなんというか……」 なんでそんな疲れた顔してるのよ。失礼しちゃうわね。 「えーなによそれー。新作料理の味見係りでわざわざ呼んだんだから、きちんと食べ なさいよー」 眉を跳ね上げて頬を膨らませると、キースはナプキンで口元を拭って手を置いた。 「十分いただいたよ。これなら義姉さんの言うとおり、看板メニューの一つになると思うよ」 ようやくの朗らかに笑っての答えに、私は満足した。そうよねそうよねそうよね。
4 20/05/15(金)21:26:10 No.689488597
「そう。キースがいうなら間違いなさそうね！ だって私、マリアの作る物はなんでも 美味しいから、他に一人くらいは客観的に評価してくれる人が欲しいのよね！」 まあそんなの本当は必要ないかもだけど……マリアのお料理は世界一だと思うし！ 私の隣でにこにこ笑うマリアと、なんか引きつり笑いしてるキースが対照的だった――
5 20/05/15(金)21:26:31 No.689488744
夕刻。馬車の前でキースを見送る際、お母様お父様への言付けと、お土産としてマリア のお菓子を手渡した。するとキースは馬車に乗り込む寸前、私に振り返った。 「ああ、それから義姉さん……」 「なに？」 私が小首を傾げると、耳元に口を寄せて囁く。 「あんまりお客さんの前ではキャンベルさんといちゃいちゃしすぎないようにね。みんな 困ると思うから……」 むっ、どういうことよそれ。そんなにいちゃいちゃしてないわよ。私も囁き返す。 「お客さんの目の前でそんなこと、するわけないでしょう」 私の答えにキースはうろんな眼差しを向けてきた。 「……どうだか」 キース、いつの間にそんなに疑り深くなっちゃったの……義姉さんは哀しいわー。 ため息をつきつつ、思わず小さくぼやく。 「はあ……ジオルドやアラン、メアリとソフィア・ニコルも呼んで、味見してもらおう かしら……」
6 20/05/15(金)21:26:52 No.689488897
私の呟きに、キースはとつぜん血相を変えて叫んだ。 「いや！ それはやめた方がいいよ！ 義姉さん！」 突然の強い口調にびっくりして首をかしげる。 「？？？ どうして？」 「どうしてもだよ！」 じゃあまたくるから！ さらに問い返す隙も与えない物言いに、私とマリアはそのまま 夕闇に消える馬車を見送った―― 「なんだったのかしら、最後のキース」 「どうされたのでしょうね」 二人して顔を見合わせる。ま、いっかー！ 「じゃあ、お風呂に入って寝よっか、マリア」 「はい、そうですね。カタリナ様」 頬を染めるマリアと手をつないで、私とマリアのおうちに戻ったのでした――
7 20/05/15(金)21:27:19 No.689489130
『FORTUNE LOVER ～カタリナ・クラエス アペンドディスク～ マリア・キャンベルEND後のある日の試食会 ～Fin.』 …… … ・ 『……続けますか？ YES or NO ?』
8 20/05/15(金)21:31:38 No.689491181
連載始めやがった…
9 20/05/15(金)21:40:55 No.689495924
エンディングを迎えたはずでは
10 20/05/15(金)21:42:36 No.689496726
エンディング後も遊べるゲーム増えたし…
11 20/05/15(金)21:42:40 No.689496756
キースが生き地獄すぎる これまで家族という強みを散々振りかざしたツケですね
12 20/05/15(金)21:52:13 No.689501352
これ一緒にお風呂入ってますね
13 20/05/15(金)21:53:17 No.689501904
イチャイチャしやがって…いい…
14 20/05/15(金)21:54:58 No.689502790
この後めちゃくちゃ
15 20/05/15(金)21:59:15 No.689505029
∞回遊べるゲーム それがFORTUNE・LOVER
16 <a href="mailto:世界">20/05/15(金)22:03:25</a> [世界] No.689507335
NO！NOです！
17 20/05/15(金)22:13:39 No.689512864
これが主人公の力…
18 <a href="mailto:スタッフ">20/05/15(金)22:15:03</a> [スタッフ] No.689513504
mod作るなや！