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20/05/14(木)22:46:07 「え…」... のスレッド詳細

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20/05/14(木)22:46:07 No.689195180

「え…」 何かの間違いではないだろうか。俺は目を疑った。 今までにこのベッドが占領されることは何度かあった。気まぐれで寝に来たタマモキャット、夜伽のために待ち伏せていた清姫、 俺を待つ間にうたた寝してしまった牛若丸、あるいはただキルケーと駄弁るために寝転ぶアタランテなど。 様々なサーヴァントがこのベッドを本来の使用者から奪ってきた。 けれど、今シーツの上で上品な着物を波のようにシーツに投げ出し、手足を軽く折り曲げて無防備な姿を晒しているのは。 「……式さん?」 俺の問いに答えは返らず、両儀式-----セイバーの、両儀式----はただベッドの上で静かな寝息を立てているだけだ。

1 20/05/14(木)22:46:23 No.689195298

「…………」 もう夜も更けているし、俺にだって寝床は必要だ。普通ならすぐに起こして出て言ってもらうところ、なんだけど。 無邪気に眠る両儀式の顔を見ていると、そんな気にはなれない。普段は大人びた微笑を湛える顔も、 こうして見れば年相応、あるいはそれよりも幼い雰囲気を醸し出している。 …というか、儚い。 ふと目を離せば消えてしまいそうな、あるいは小さな風が吹けば飛んで行ってしまいそうな、そんな儚さ、弱さ。 彼らがサーヴァントである限り、離別は必定だと、何度自分に言い聞かせても。 目の前で霊基が砕ける度、それは俺の心に大小様々な傷を残していく。 ……この人もいずれ、俺の前から、俺の人生から、夢のように消えてしまうのだろうか。

2 20/05/14(木)22:46:38 No.689195400

「……式さん……」 気付けば、俺は眠る両儀式の一回り小さな手に自らの掌を重ねていた。 名だたる英霊たちの、鍛錬と実戦を積み重ねた戦士のそれとは違う、子供のように柔らかい手。 そうしていると、俺は自分の裡にふつふつとある種の欲が湧いてくるのを感じた。 庇護欲とも、甘えたい欲求とも違う。 独占欲、とでも言うのだろうか。この女性を自分だけのものにしたい。 例えばそう、こうしてこの人が自分のベッドに寝転んでいる様を。自分だけが---------- (----いや、何を考えてるんだ) そんな厭らしい欲を、よりによってこの人に。そんなこと、できるわけがない。 きっと疲れているせいだ。気の毒だけど、早く起こして出ていってもらおう。 俺は邪念を追い払うように頭を振り、両儀式の肩を揺すろうとした。 その時。

3 20/05/14(木)22:46:52 No.689195491

「……ク、ス……」 …微かな笑い声。両儀式の口角が僅かに上がっている。俺はため息をついて、 ……やっぱり、起きてたんですか」 両儀式は口元を緩ませながら、ゆっくりと上半身を持ち上げた。 「言ったでしょう?私、眠らないって」 「…確かに、そうでしたね。でも意外でした。あなたがこんな…悪戯してくるなんて」 「ごめんなさい。でも、私だって退屈するときはあるわ。あなたの顔を観たい時も。そして、まだ見たことのないあなたの表情を見たい時も、ね。今回はそれが偶然重なっただけ。 ふふ、あなたの手、思ってた以上に逞しかったわ」 さっきまで俺の掌が重なっていた手の甲をさする両儀式に急に気恥ずかしくなって、俺は俯いた。 …そうだ、大人びた雰囲気の裏腹に、この人はこんな子供らしさも持ち合わせている。 だから、これも他愛のない悪戯で、意味なんてない。なのに、俺は、あんな-----

4 20/05/14(木)22:47:23 No.689195726

「でも、私も意外だったわ。結構、激しいところもあるのね、あなた」 「え…?」 顔を上げた俺の視界に、両儀式の顔が近づいて来る。 「私が、欲しいのでしょう?」 両儀式の眼が、妖しく光った。 「……!」 「それがあなたの望みなら、叶えてあげてもいい……私も、あなたと一緒に居るのは好き。けれど、きっとそれはあってはならないこと。 実現されてはいけない未来。それでも、私を欲すると言うのなら……」 両儀式は令呪が刻まれた俺の右手を引くと、その手を自ら下腹部へと導いた。 「…私を『縛り付けるもの』が、必要ね…」 どくり、と心臓が高鳴る。 この右手から伝わる微かな熱。この着物の下、その更に下にあるものは… ごくり、と唾を飲む音が俺の脳内に木霊する。 両儀式を縛り付けるもの。令呪、そして… 脳内に押し寄せる有象無象の思考をプロセスできないまま、俺が震える左腕を両儀式の身体に伸ばした、その時。

5 20/05/14(木)22:47:49 No.689195929

「…なんて、冗談よ」 ふわり、と羽のように浮いた、いや跳んだ両儀式がベッドのすぐ奥へと着地した。 「ふふ…ごめんなさい。少し、戯れが過ぎたわね。私としたことが、ちょっと夢中になりすぎたみたい」 「えっ…」 両儀式の急激な態度の移り変わりに、真っ白になった俺の頭がついていけない。 「おやすみなさい、マスター。せっかくの睡眠をお邪魔してごめんなさい。また、会いましょう」 「ちょっ…ちょっと待っ…!!」 そんな俺の混乱などどこ吹く風、といった様子で両儀式がせっせと出口に踵を返す。 俺は急いでベッドから立ち上がり、手を伸ばし… アラームの音に頭を打たれた。

6 20/05/14(木)22:48:27 No.689196210

「……………」 おそるおそる音のするほうに目を向ける。 ディスプレイに映る日付と時刻は既に翌日の朝だ。 (……夢……?) 俺は脱力して再びベッドに大の字で沈んだ。 (縛り付ける、か…) 寝転んだまま、右手の令呪を眺めてみる。そういえば、ドクターが言っていた。 カルデアの令呪は魔力リソースとして調整されているから、サーヴァントに対する絶対命令権や拘束手段にはなり得ない、と。 …例えそうでなかったとしても、こんなものであの人を俺の意のままにできるだろうか? (…無理だよなあ…) 俺は苦笑すると、ゆっくりとベッドを抜けて身支度を始める。 あの時軽々とベッドから跳んだ両儀式には、追いつけそうもなかった。

7 20/05/14(木)22:49:07 No.689196515

書き込みをした人によって削除されました

8 20/05/14(木)22:49:56 No.689196902

---------------------------------- …酷いことを、してしまったと思う。 寝床を占拠して安眠を奪ったのが、一つ。 けれど、その後は…その後のことは… 「……」 彼に握られた手の甲をもう一度摩ってみる。男の人に、というか人間に身体を触られたのも初めてで、驚いたけれど。 それ以上に、彼の令呪から魔力が流れた時。 ------これも、マスターとサーヴァントという特殊な縁を持っているからか。 私たちは、繋がってしまった。 『視て』しまった。

9 20/05/14(木)22:50:11 No.689197001

「…………」 そして、既に分かり切ったことを思い知った。 マスターも結局は人で…男の子なのだと。 彼の奥底に潜む、生々しい願いを前にして私は… 『私が、欲しいのでしょう?』 『なんて、冗談よ』 …からかって、逃げた。

10 20/05/14(木)22:50:23 No.689197095

酷いことを、してしまったと思う。 恥ずかしかったから?確かにそれもある。 けれど、それ以上に。 『きっとそれはあってはならないこと。 実現されてはいけない未来』 その願いを叶え続けることはできないと、知っているから。 『 』でありながら、いや『 』であるからこそ、そうしてはいけないと知ってしまったから。 目を閉じて、ここではないどこかの情景を思い浮かべる。 あの坂道で、並んで歩く『彼』と『彼女』と二人の子。 …人としての幸せのうちに歩む彼らの境界には、辿り着けそうもなかった。

11 20/05/14(木)22:50:46 No.689197254

マスターに悪戯を仕掛けて失敗する『両儀式』さん怪文書です

12 20/05/14(木)22:52:23 No.689198001

難しい理屈を並べる前にまぐわってしまえばよろしいのでは?(卑猥なジェスチャー

13 20/05/14(木)22:53:49 No.689198806

抱けー!抱けー!

14 20/05/14(木)22:54:47 No.689199250

抱くぐらいならまだ色々なんとかなるが そういうのがきっかけでタガが外れたらやばいのがこの人だから…

15 20/05/14(木)22:55:00 No.689199367

やってから考えればいいと思います

16 20/05/14(木)22:58:36 No.689201103

また両儀式殿が自分で勝手にダメージを負っておられるぞー!!

17 20/05/14(木)23:00:11 No.689201777

>あの時軽々とベッドから跳んだ両儀式には、追いつけそうもなかった。 >…人としての幸せのうちに歩む彼らの境界には、辿り着けそうもなかった。 見てるビジョンが違うのがなんかこう良いと思います。

18 20/05/14(木)23:04:00 No.689203467

もう...この...めんどくさい人だな!

19 20/05/14(木)23:06:52 No.689204817

>目の前で霊基が砕ける度、それは俺の心に大小様々な傷を残していく。 >……この人もいずれ、俺の前から、俺の人生から、夢のように消えてしまうのだろうか。 ここ好き

20 20/05/14(木)23:06:59 No.689204856

確かマイルーム会話で命令されるの楽しい!バアアアアン みたいなこと言ってたし十分に絆深めた後マスターに令呪を持ってえっちなこと命令されればやりそう

21 20/05/14(木)23:08:13 No.689205454

>確かマイルーム会話で命令されるの楽しい!バアアアアン >みたいなこと言ってたし十分に絆深めた後マスターに令呪を持ってえっちなこと命令されればやりそう (減ってない令呪)

22 20/05/14(木)23:08:32 No.689205577

悪戯して自分で考えを溜め込むのはまだ良いが マスターも当然に溜め込んでるんですけど…

23 20/05/14(木)23:14:51 No.689208263

いやあなたその気になればマスターの伴侶になれますよね?

24 20/05/14(木)23:17:54 No.689209470

>いやあなたその気になればマスターの伴侶になれますよね? なれるけど根源と繋がった人が個人に執着して好き勝手に力使い出したらロクなことにならないことをゾンビ姉が証明してる

25 20/05/14(木)23:22:06 No.689211072

型月でよくある完璧だが恋を知るとバグる勢だからな…

26 20/05/14(木)23:24:56 No.689212159

言うてもせいぜいなるとしたら最強の主婦くらいなのでは?

27 20/05/14(木)23:28:10 No.689213426

このマスターは式さんを自分のものにしたいと思っている 式さんはマスターの願いを叶えてあげたいと思っている でも式さんはマスターとずっと一緒に居るとマスターが幸せにならないと知っている(あるいは思い込んでいる) だから式さんはマスターの願いを叶えられない だから式さんは曇る >もう...この...めんどくさい人だな!

28 20/05/14(木)23:29:23 No.689213861

剣式さんを暴走させないようにするにはどうするべきか 普通にくっついて日常的なお願い山ほどして余計な事考えさせないとかかな…

29 20/05/14(木)23:31:40 No.689214756

>このマスターは式さんを自分のものにしたいと思っている >式さんはマスターの願いを叶えてあげたいと思っている >でも式さんはマスターとずっと一緒に居るとマスターが幸せにならないと知っている(あるいは思い込んでいる) >だから式さんはマスターの願いを叶えられない >だから式さんは曇る こんなめんどくさいことやっといて真正面からぶつかられたらコロっと堕ちそう

30 20/05/14(木)23:33:06 No.689215293

とりあえずセックスして?

31 20/05/14(木)23:34:22 No.689215815

面倒臭くて気持ちを秘めて自分を不適格だと思ってる娘! というとどこにでもいる女の子なんだがなあ

32 20/05/14(木)23:40:32 No.689218252

まず男のベッドの上で寝たフリとはいえ無防備に寝っ転がった時点でそうなるかもしれない可能性考えとけよ式さん!

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