虹裏img歴史資料館

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20/04/15(水)22:36:40 私の名... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1586957800333.png 20/04/15(水)22:36:40 No.679954005

私の名前は「」ウリ、字は孔明。ちょっと伏龍って呼ばれるくらい頭がいい普通の女の子。 今日は4つ目の玉璽を求めて并州のラテラルタウンにやってきたの。 でもそこでホップ殿を傷つけてしまい、私はショックだったの。 『戦う相手のために手を抜いて戦うトレーナーなんて笑い話にもならないよ』 ホップ殿が去った後のポプラの言葉が頭を離れない。 「…今はジムチャレンジを進めなくてはなりませんね」 私は重い足取りでラテラルジムに向かうのだった。

1 20/04/15(水)22:36:51 No.679954074

ラテラルジムのジムチャレンジは回る茶器に乗りながら下へと向かう物だった。 「まるで私の気分のようですね…」 自信を失って勝利を求めて迷走していたホップ殿。 「全力で当たって完膚なきまでに叩きのめせばよかったのでしょうか」 右へくるくる。 「自信をつけるためにもっと上手く負ければよかったのでしょうか」 左へくるくる。 何度も壁にぶつかり、叩きのめされ、私の気持ちも茶器も下へ下へと沈んでいく。 ぐるぐると悩んでいるうちに結局クリアしてしまった。

2 20/04/15(水)22:37:01 No.679954137

「…オニオンです」 仮面を被った少年、ラテラルの太守オニオンが名乗る。 「…私の名は「」ウリ、字は孔明です」 「…あっ、あなたも緊張しているんですか?」 「いえ、私は…」 上手く言葉にできない。 「ごめんなさい、ぼくとおなじかとおもって…」 オニオンも口が達者な方ではないようで、2人で黙ってしまう。 「…いっ、いきます」 静かに勝負が始まった。

3 20/04/15(水)22:37:13 No.679954204

「…」 オニオンはだらりと脱力した独特の構えから無言でデスマスを繰り出した。 「黄忠殿、前へ」 「…ピカチュウのでんきは通じないですよ」 オニオンは親切にも注意してくれる。 無用の心配です、何故ならば――。 『エンジンジムで見てたぞ、「」ウリのピカチュウは水技を覚えてるぞ』 ホップ殿の言葉を思い出してしまう。 「…黄忠殿、なみのりです!」 嫌な記憶を洗い流すかのように、波がデスマスを押し流した。 今は試合に専念しなければ…!

4 20/04/15(水)22:37:23 No.679954273

「…いってください サニゴーン」 オニオンが次のポケモンを繰り出す。 サニゴーンは特防が非常に高いポケモンですが、でんきだまを持つ黄忠殿なら突破ができるはずです。 「黄忠殿、10万ボルトなさい!」 サニゴーンが傷を受ける。 「…のろいです」 サニゴーンがさらに傷を受ける、がギリギリで倒れない。 黄忠殿が呪いによって傷ついていく。 「っこのままでは不利ですね…」 「…」 オニオンの仮面の奥の瞳が私を見透かすように光っていた。

5 20/04/15(水)22:37:34 No.679954349

「黄忠殿、撤退です!厳顔殿、前へ!」 思えばこの時、私は心乱され集中を欠いていました。 「…サニゴーン ゲンガーにたたりめです」 「厳顔殿!?」 サニゴーンのたたりめによって前に出た厳顔殿はすぐさま倒れた。 「…あなたのさみしさ…かなしさ…つたわってきます…」 オニオンが語る。 「でっ、でも ジムチャレンジは勝負です…」 オニオンの仮面の奥が怪しく光る。 「――目の前のぼくに集中してください…」

6 20/04/15(水)22:38:29 No.679954622

――深く呼吸をする。 オニオンの一言で頭が冷えた。 「…ご忠告痛み入ります。申し訳ございませんでした」 「こっ、こちらこそ おせっかいだったかもしれないです…」 準備はできました。戦いの再開です。 「黄忠殿、もう一度出陣です!」 呪いの解けた黄忠殿が前に出る。 「黄忠殿、10万ボルトです!」 サニゴーンが倒れる。 「敵将サニゴーン、蜀の黄忠将軍が討ち取りました」

7 20/04/15(水)22:38:40 No.679954677

「…遠慮はしません、でてください ミミッキュ!」 出てきたのは黄忠殿を模した人形のような武将。 ちょうど鏡写しのように黄忠殿と向かい合っている。 「…ちょっといいですよね、この勝負」 「ふふ、興味深いですね」 「キバナさんじゃないですけれど…写真にとっておきたいです…」 心なしか仮面の奥で微笑んでいるようだ。 「…ミミッキュ、つめとぎ」 「黄忠殿、10万ボルトです!」 激しい電撃でミミッキュのばけのかわが剥がれる。 だが、同時にミミッキュの爪が鋭く尖り、凶悪になった。

8 20/04/15(水)22:38:55 No.679954756

「…きりさく」 「黄忠殿撤退を!今です、雷銅殿!」 ミミッキュが素早い動きで黄忠殿を切り裂こうとした瞬間、 雷銅殿がそれを受け流した。 「フワライドですか…」 雷銅殿はゴーストが弱点、だが私には策があります。 「…かげうち」 雷銅殿に大きなダメージが入る、と同時に雷銅殿が木の実を口にする。 「雷銅殿、おにびです!」 ミミッキュがやけどを負う。 エンジンジムでもらったわざマシン『おにび』、相手の攻め手を封じる火計そのものだった。

9 20/04/15(水)22:39:14 No.679954878

「…でも、おにびだけじゃ勝てないですよ、かげうち!」 「雷銅殿、ちからをすいとるです!」 かげうちで受けた雷銅殿の傷がみるみる癒えていく。 それと同時にミミッキュの爪が鈍くなった。 「これであなたのミミッキュでは雷銅殿を倒せなくなりましたね」 「…っ」 長期戦では回復方法のある雷銅殿と回復ができないミミッキュでは天と地の差が出る。 「雷銅殿、シャドーボールです!」 ついにミミッキュが倒れる。 「敵将ミミッキュ、蜀将雷銅が討ち取りました!」

10 20/04/15(水)22:39:27 No.679954965

「最後の一匹、寂しい…悲しい…怖いよ…、行って、ゲンガー!」 ついに、相手が最後の武将になる。 「ゲンガー、キョダイマックス…周りを闇で包み込んで…」 「雷銅殿、ダイマックスなさい!」 互いの武将が巨大化する。観客の歓声がひときわ大きくなった。 最後の勝負が始まる。 「ダイホロウ!」 「…キョダイゲンエイ!」 互いの武将が瘴気を集め、相手にぶつける。 その威力は絶大で、次の1発でどちらも倒れてそうだ。

11 20/04/15(水)22:39:40 No.679955047

「ゲンガーはフワライドより素早いです…手数の差でぼくの勝ちです…」 「――それはどうでしょうか?試してみますか?」 空気が張り詰める。 「ダイホロウ!」 「…キョダイゲンエイ!」 再び互いの武将に瘴気が集まっていく、 先に動き出すのは――。 「最後です!雷銅殿!」 「なんで…!?」 雷銅殿のダイホロウでゲンガーが倒れる。 私は勝利したのだった。

12 20/04/15(水)22:39:50 No.679955104

「…そんな、ゲンガーの方がすばやいと思ったのに…」 オニオンが仮面の上からでも分かるほど驚いている。 「――実を食べたからですよ」 「?、オボンの実にそんな効果は…」 「勿論ありません、ただ実を食べたことが重要なのです」 「…あ!かるわざ…」 かるわざ、持ち物がなくなるとすばやさが2倍になる特性。 だが、この特性にオニオンが気付かなかったことにも理由がある。

13 20/04/15(水)22:40:00 No.679955158

「――あなたのミミッキュは先制技しか使いませんでしたからね」 先制技しか使わなければ当然すばやさの変化には気付かない。 「先制技ですばやさを隠すのが私の策でした」 「…すごい!…つよすぎる…ゴーストバッジです」 思いの外あっさりとオニオンが玉璽を渡す。 こうして私は4つ目の玉璽を手に入れたのだった。

14 20/04/15(水)22:48:25 No.679957971

ちゃんとポケモンバトルしてる…

15 20/04/15(水)23:08:33 No.679964360

どんどん迷っていくな

16 20/04/15(水)23:16:56 No.679967147

続けて

17 20/04/15(水)23:34:24 No.679972736

孔オニキテル…?

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