20/04/13(月)00:45:09 仕事柄... のスレッド詳細
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20/04/13(月)00:45:09 No.679205235
仕事柄、密閉空間における濃厚摂取を避けられる仕事（スイミングのインストラクター）についてる姉はジジババへの感染を避けるべく愚弟の家へ転がり込んだ。 ちょっと前まで子供部屋おじさんだった「」じさんの住処なんか所詮ユニットバスのワンルームだと思ったら大間違いだ！諸事情あって家賃５万を払って平屋を借りている。 建て付けは築４０年とあって隙間風は寒いものの一人で済むには十二分の広さである。 「ごめんね、突然厄介になっちゃって」 姉はサバサバと荷解きをしている。横にはちょことんとボスがいる。 「いいんだよ、こうして姉貴やボスの為にわざわざ平屋借りているんだから」 そう言って俺は夕飯の米を研ぐ、普段はボスがいれば２合も炊けば十分だが、３合炊いておいて問題はないだろう。
1 20/04/13(月)00:45:20 No.679205283
「めいー？買い出しに行くわよ」「うん、わかったよかーちゃん」 家に卵とミックスベジタブル、鳥肉の水煮、つまりオムライスの材料以外何もないのはビッグボスには承知の上だった。ボスとともに愛車スペーシアに乗って近所のスーパーへとビッグボスはでかけていく。 俺はその間に３人眠れるように仏間を片付ける。普段ボス達はとっちらかして大惨事になっているところだが、今日はビッグボスも一緒に寝るのだ。散らかった下着やらは洗濯機にぶち込み、雑誌やらDSやらはとりあえず一箇所にまとめておく。 そして、久々に三人揃って眠ることになる。 その事は俺にとってもビッグボスにとっても重要な事、重要な事なんだ。
2 20/04/13(月)00:45:31 No.679205329
気がつくと日が暮れはじめて遠くから寺の鐘が聞こえる、炊飯ジャーからはごきげんなメロディが聞こえ、「」じさんは乾燥わかめと冷凍庫に眠っていた厚揚げで味噌汁を仕立てる。 ダシなんて取らない！和風だしをスプーン二杯。これで十分だ。 そうしているとボス達がガラス張りの引き戸を開けて帰ってくる 「今日の献立は？」 「ピーマンの肉詰め。めいも好きだしアンタも好きでしょ？」 「うん、好物だよ姉貴」 正直ピーマンは人間の食べるものとは思えないが青椒肉絲とピーマンの肉詰めは別だ。 ボスも「」じさんも食わず嫌いせず食べる事ができる。
3 20/04/13(月)00:45:47 No.679205384
―――普段ボスがオムライスを作っている厨房では俺と姉が立っている。ボスはSwitchのどうぶつの森に夢中だ。 姉が肉をこねて、俺がピーマンへと詰めていく。サラッとハンバーグソースの粉末を溶かし綺麗にフライパンへと並べていく。 俺は姉とのの料理はなれていた。ジジババが留守のときはこうして二人で作る事が多かったからだ。最初は下手くそな姉だったが、今では作れないものはないくらい立派な主婦だ。 俺もまたこの経験で料理スキルを手に入れた。 そして、副菜のレタスとトマトを添えて。夕食の出来上がりだ。
4 20/04/13(月)00:46:03 No.679205458
「「「いただきまーす」」」 ボスの元気な声と共に夕餉の時間がはじまる。今日はビーファイターではないが。ボスのお椀はおかわりを続けていく、ピーマンごと肉詰めをパクついてくれると俺も姉さんもとても嬉しいものだ。ボスは好き嫌いの少ない子に育って本当によかった。 「ボスはよく食べるね」 「うん、食べなきゃ大きくなれないってスイミングの先生からいわれたからな」 「いい教育ね」 にぎやかな食卓はこうして過ぎていく。
5 20/04/13(月)00:46:20 No.679205535
―――ごちそうさまを済ませた後、池の水ぜんぶ抜くに夢中なボスを尻目に食器洗いに勤しむ 俺は洗う係、姉は拭く係り、何十年もこなしてきた事だから手付きも慣れている。 ふと、姉の口が開く 「ねぇ、「」・・・」 「なんだよ姉貴」 「こうしているとさ、私達。なんか家族…みたいじゃない？」 「そうだね姉貴、俺たちのは家族、家族なんだよ姉貴。だから何も気を病む事はないよ」 「ありがとう「」…そうだよ、そうだよね」 姉は拭く手を止めて「」じさんに抱きついた。薬指は裸のままだ 「姉ちゃん、俺たちは家族だ…めいも姉ちゃんも俺も・・・家族なんだそれでいいんだよ」 俺にはそういうことしかできなかった。 どうして家族なのに別々に暮らさないといけないのか？どうして夫婦なのに認められないのか？ 不安ばかりが脳裏に浮かぶが今はビッグボス。姉さんやボスと幸せに暮らせるという喜びを噛み締めて行きていく。それしかないと感じている。
6 20/04/13(月)00:46:32 No.679205588
その晩「」じさんの部屋で家族三人川の字になって眠った。ボスの寝相は相変わらずファンタスチックだ。「」じさんとビッグボスの上を蠢いている。 そして、俺と姉さんは手を握って眠る 「こうしていると気持ちいいね「」」「そうだね姉ちゃん」 「いつまでもこうして・・・いたいね」「姉さん」 ボスのアクロバッデングな寝相を尻目に「」じさんはビッグボスと軽く口付けをした。 つながりたいけど、許されない。きらめく光は涙だろうか？ やさしさは時に戦う事だ。 ボスの前では涙を見せない。そう誓い二人、深い眠りへと沈んでいく。 その姿はきっと”家族”である事に違いはないだろう。
7 20/04/13(月)00:50:29 No.679206610
夫婦…？
8 20/04/13(月)00:51:24 No.679206855
ビーファイター！？
9 20/04/13(月)00:52:35 ID:94KQHeGU 94KQHeGU No.679207151
姉弟は夫婦とは言わなくね？
10 20/04/13(月)00:52:55 No.679207244
姉と子供作ったら駄目だよ！
11 20/04/13(月)00:58:25 No.679208722
相変わらずビーファイターはインモラルだな
12 20/04/13(月)01:24:35 No.679214789
「」じさんとビッグボス、夫婦だった！？