20/03/20(金)01:13:21 前回ま... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1584634401816.png 20/03/20(金)01:13:21 No.672502784
前回までのあらすじ su3734035.txt
1 20/03/20(金)01:14:05 No.672502928
目を開いた時、目の前にいたのは彼ではなく、赤い粒子をまき散らす巨影だった。 鉱石を骨格のように重ね、その中心で赤く輝くコア。 私の計画の要。 全てを無に帰す無限の力が、そこにいた。 なぜ、ムゲンダイナがここに。 彼は、計画の実現のため、エネルギーの充填に入っていたはずなのに。 鳴り響く警報が、エネルギーの漏出を告げる。 これでは、時空を破壊する事は出来ない。 世界を過去に出来ない。 彼に、会えない。
2 20/03/20(金)01:14:38 No.672503048
激昂し、私はムゲンダイナに叫ぶ。 お前が動かなければ、余計な事さえしなければ。 夢はすぐそこだったのに。 何故だ。何故だ。何故だッ!!? お前はもう、道具だったのに。 私の夢を叶えるための、ただの燃料だったのに。 もう少しで、彼に会えたのに。 なんで、私を守った。 ザマゼンタの渾身の一撃をその身に受けて、 鉱石のような全身を、ヒビだらけにして。
3 20/03/20(金)01:15:18 No.672503176
なんで、私を守った。 無機物じみた生き物の癖に、なんで、なんでこんなにも、私に尽くすのだ。 お前に、あなたに優しさを向けた事なんて、もう遠い昔の事なのに。 あなたを使って彼を取り戻すと決めた時、あなたを道具とみなすと決めたのに。 なんで、撫でる事をせがむように、首を垂れるんだ。 なんで、表情なんてまるでわからないのに、喜んでいるとわかるんだ。 ……決まってる。この子は私と――――彼の、大切な仲間なのだから。 ザシアンが敗北した時点で、私の身が危うくなった時点で、この計画は失敗していたのだ。 ムゲンダイナは……ムーちゃんは、私を見捨てられるような子じゃないのだから。
4 20/03/20(金)01:15:35 No.672503237
ムーちゃんをそっと撫でる。 彼は苦しそうに、だけど嬉しそうに。小さく鳴き声をあげる。 ありがとう。 ごめんね。 私の『計画』は失敗に終わった。 世界を、過去に戻すことは出来なくなった。 だけど、だけど。 私にはまだ、出来る事がある。 例え、本命の計画が叶わずとも、まだ諦める事は出来ない。 少女たちの制止を振り切って、私は一人、研究室の最奥へと走り出した。
5 <a href="mailto:s">20/03/20(金)01:15:53</a> [s] No.672503302
次で終わりです
6 20/03/20(金)01:18:41 No.672503969
ムーちゃん…おつらい…
7 20/03/20(金)01:25:45 No.672505464
ムーちゃんは優しいんだね…
8 20/03/20(金)01:32:37 No.672506913
僕はね…ムーちゃんが、好きだったんだ…
9 20/03/20(金)01:43:24 No.672509067
千年前にボコられてそっからずっと眠っててまた無理やり目覚めさせられてようやく出会えた自分の主人だからな…
10 20/03/20(金)01:44:38 No.672509295
愚弟お前ムーちゃんが庇うのわかってユウリを狙いやがったな!
11 <a href="mailto:s">20/03/20(金)01:46:14</a> [s] No.672509595
>愚弟お前ムーちゃんが庇うのわかってユウリを狙いやがったな! 流石にそこまで血に染まってないよ!! ただかつての主と姉上が敵に回った分自分が何とかしなきゃって背負い込みまくった結果色々余裕がなくなってただけで!!
12 20/03/20(金)01:46:14 No.672509599
まあこの世界を壊されること考えればそれぐらいやるよね…
13 20/03/20(金)01:48:28 No.672510074
でもあの姉の弟だし、必要なら容赦なくやりそうではある