幾重に... のスレッド詳細
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20/03/17(火)00:43:34 No.671752327
幾重にも振り下ろされる必殺の剣。 それを一歩も退かずに受け止める盾。 世界を守る盾となる英雄と、世界を滅ぼそうと刃を振るうかつての英雄。 繰り広げられる死闘は永遠に続きそうで、だけど、終わりの時が来た。 ザマゼンタが深紅の弾丸と化し、突き進む。 それを両断しようと、ザシアンの剣が蒼く、鈍く輝きだす。 それを、かざした瞬間。 かつての聖剣が真っ二つに折れた。 長い戦いの果てだからか、あるいは聖剣が彼女の剣である事を拒んだのか。 剣は折れ、かつての英雄は、深紅の弾丸をその身に受けた。
1 20/03/17(火)00:44:06 No.671752467
戦いの終わった戦場は静かだった。 ザマゼンタのトレーナーの少女たちは勝利の実感に拳を握る。 ザマゼンタは、傷つき倒れ、弱々しい呼吸の姉を悲しそうに見下ろす。 だがしかし、すぐにその瞳に鋭さが戻る。 ああそうだろう。千年を超える時を共に過ごした姉を倒したのだ。 ここで、止まるわけが無い。 そうなった理由を、諸悪の根源を、私を倒すまで、彼は止まりはしないだろう。 私は彼の殺意を両手を広げて受け入れる。 エネルギー充填中のムゲンダイナは動けない。 少女と少年が、必死にザマゼンタを止めようとする。
2 20/03/17(火)00:44:24 No.671752579
例え世界を滅ぼす悪の総帥であろうと命が奪われるのは看過できないのか。 きっと、世界を救えるのは彼女たちのような存在なのだろう。 何のしがらみもなく、何の責任もなく、それでも。誰かが傷つくのを見過ごせない。 当たり前の優しさを、当たり前じゃない場所でも持ち合わせられる。 それが、英雄としての資格なのかもしれない。
3 20/03/17(火)00:44:34 No.671752640
だけど、ザマゼンタは止まらない。 そして、ザシアンが倒れた以上、私が彼を止める術はない。 ならば、正義の沙汰を受け入れよう。 しかし、私の『夢』は果たさせてもらう。 もうすぐムゲンダイナのエネルギーは臨界へと達する。 そうすれば、世界を壊し、過去が現在になり、私の夢は果たされる。 私の死さえも夢幻の彼方へと消え去る。 そしてもう一度、彼に会える。 ならば、私は私さえも贄にしてやる。 希望に満ちた過去を願って、私は目を閉じた。
4 20/03/17(火)00:44:45 No.671752690
昨日のプレーンの続き
5 20/03/17(火)00:53:31 No.671755067
ザマゼンタは余計に命を奪いたくないから見逃してくれるよ だから後ろの機械とムゲンダイナだけ叩き壊して終わりにするね…
6 20/03/17(火)01:00:15 No.671756590
総帥のように誰かがユウリを庇うのかもしれない ダンデさんとか
7 20/03/17(火)01:03:59 No.671757400
ムゲンダイナは無理だろう…機械を破損させるにしろ間違いなく「」ウリが盾になるぞ…
8 20/03/17(火)01:20:09 No.671760299
なんだい今夜は…おつらい新解釈ムゲン団が立て続けに出てくるが…