※バレン... のスレッド詳細
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20/03/13(金)00:34:08 No.670607046
※バレンタインのやつの再放送です ・・・・・ 2月のガラルはとても寒い。 何と言ったって冬だからね。来月には春になるはずなのにまだまだ寒さは続きそうだ。 とはいえ、今の私たちにとってはそんなの大した事じゃない。 だって、これからドキドキでホットなイベントに突入するのだから。 「ホーップ君!あーそびーましょー!!」 チャイムを鳴らして家の中にいるであろう彼に呼び掛ける。 「幼児ですかあなたは……」 隣でお嬢様が呆れた表情をするが知った事じゃないね。 とりあえず玄関の扉が開くのを待っていると、家の中からドタドタと騒がしい音が響いてきた。 「何してるんだホップ君……」 私が小首を傾げていると、やがて音は玄関へと近づいてきて、勢いよく扉が開けられた。
1 20/03/13(金)00:34:22 No.670607098
「すまん待たせたなっ!」 出てきたのは額に汗をにじませ息を荒げる我らがホップ君。 その熱気に負けないよう私も大きな挨拶をしてあげよう。 挨拶は大事だからね。 「やあやあホップ君!元気してるかい!!」 「おう!元気だぞ!」 「ホップ、随分と慌ただしい様子でしたがどうかしたのですか?」 「ん!?なんでもないぞ!?」 「そ、そうですか……」 ホップ君のあからさますぎる誤魔化しにお嬢様は気圧された様子。 まぁ、とりあえずそれは置いておくとして。 「ホップ君、私たちが来た理由はもうわかってるね?」 「お、おう」
2 20/03/13(金)00:34:34 No.670607147
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3 20/03/13(金)00:34:55 No.670607231
私とお嬢様は去年までならお互い顔合わせてないから気にせずにチョコ渡してたんだけど、今年はもうそうはいかない。 下手に抜け駆けすると後が怖いってのはお互い様で、ならいっそ一緒に作ろうかと提案したのがほぼ同時。 やっぱ変なところで気が合うんだな私たちは。と思ったね。 一度協定が結ばれれば後は早いもの。 何を作るかのディベートは直ぐに終わってお嬢様のお屋敷自慢のキッチン(というかあれはもう厨房だね)で、 お手伝いさんのサポートを受けながらなんとか作り出したのが本日持参したチョコレートケーキというわけだ。 「あ、ありがとう!めっちゃ嬉しいぞ!!」 受け取ったケーキに込められた愛を感じ取ったのかホップ君が満面の笑みを浮かべる。
4 20/03/13(金)00:35:06 No.670607275
「ふふふ、喜ぶのは食べてからにして欲しいね。私とお嬢様が愛情込めて作ったんだから!」 「おう!せっかくだから一緒に食べようぜ。ていうかデカいなこれ」 「10号サイズだからね」 「調子に乗りすぎましたわ」 男の子だし大きい方が良いかなって思ったけど大きすぎたね。ホップ君のご家族全員でも食べきれないわこれ。 なのでホップ君のお言葉に甘えて私たちはお邪魔する事にした。 「ホップの家に来るのは元旦以来でしょうか」 「色々忙しかったからねー。ジムチャレンジは終わったけどほっとんどゆっくり出来た気がしないよ」 ホップ君がケーキを持ってリビングへと入っていく。 つまり、 「――――お嬢様!!」 階段へのルートが開けたという事だ。 「ええっ!!」 私達は合図と共に猛然とダッシュする。 目指すは2階、ホップ君の部屋。
5 20/03/13(金)00:35:17 No.670607330
「なっ!?ま、待てっ!?」 「おばさんお邪魔します!」 「あら、ユウリちゃんたちいらっしゃい」 「おばさま!後程しっかりと挨拶させていただきますわ!!」 ホップ君の制止を振り切り、おばさんに軽く挨拶をして私たちは階段を駆け上がる。 階段を登ってすぐの所にホップ君の部屋はある。 ホップ君はリビングにケーキを置いてから追ってくるつもりなのだろう。 まだ階段を上る音はしない。 私はドアを開けて部屋に突入しようとする。 しかし、ドアノブは固く抵抗し、小癪にも私たちの侵入を拒む。 「くっ……鍵がかかってるっ!」 階段を駆け上がる音が聞こえてくる。 まずい、ホップ君がこっちにやってくる。 「おどきなさい!」
6 20/03/13(金)00:35:27 No.670607366
お嬢様は私を押しのけドアノブを握り、鍵のかかっているドアを引いて――――カレンダーをめくるかのように『引っぺがした』。 飛び散る木片。舞う蝶番。 かつてドアがあった場所はただの長方形の枠となる。 ジムチャレンジという試練によって元々の天賦に更に磨きがかかり、『スパイクタウンの惨劇』を引き起こした化物じみた膂力は、未だ健在のようだ。 「流石はガラルのメスゴリランダー!!」 「次そう呼んだらあなたの頭をザクロにしますわよっ!?」 「怖っ!?ていうかお嬢様このドア内開きじゃん!!」 「安心しなさい。修理の者はこちらで呼んでおきます。今度はもっと丈夫な扉にしておきますわ」 ドアノブ(手の形にひしゃげてる)を投げ捨てお嬢様が宣った。 そういう事じゃない。 「ぬおおおおっ!?ドアが無いっ!?」
7 20/03/13(金)00:36:01 No.670607510
su3717566.txt 長いので残りはテキストで ホワイトデー怪文書は鋭意制作中です
8 20/03/13(金)00:38:43 No.670608165
おおそういえばもうそんな時期か… ホワイトデー編まってるよ!
9 20/03/13(金)00:52:25 No.670611717
>「流石はガラルのメスゴリランダー!!」 酷すぎるあだ名でダメだった
10 20/03/13(金)00:57:14 No.670612878
パワー系お嬢様…