虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

20/03/07(土)14:33:05 No.669051952

むかしむかし人里離れた山奥にお爺さんが住んでいました。 年も迫った大晦日、お爺さんは若い頃に見栄を張りたくて購入したバブル期のリゾート物件を売りに町に出かけますが、ひとつも売れませんでした。 吹雪の中の帰り道、お爺さんは６体のお地蔵さまをみつけました。お地蔵様は真っ白にゆきをかぶって、なんとも寒そうです。 「これはこれは、お地蔵様。こんなに雪をかぶってさぞ寒いでしょう。この建物を使ってください。」 そういって、おじいさんは、売るはずだった物件の権利書と債務関連の書類を偽造しお地蔵様の宅配ボックスに入れてあげました。 その晩のこと、ズシン、ズシンという音が遠くから聞こえてきました。 すると雪の中をスーツを着たお地蔵様がプリウスから降りて歩いてきます。 「親切なおじいさんの家はどこかいな。管理費の滞納が10年単位と家具の処分もできない物件ですので、むしろ100万あげるから購入してくれ」というアピールが必要ではないかと。」 おじいさんは手に入れた物件を買ってくれる人が現れないまま毎年税金と管理費を搾り取られました。