虹裏img歴史資料館

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。新しいログはこちらにあります

20/03/07(土)01:25:53 マサル... のスレッド詳細

削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。

画像ファイル名:1583511953456.png 20/03/07(土)01:25:53 No.668944728

マサルと雨宿りすることになった 季節の変わり目やけん、雨が降ることが多いけど、ワイルド エリアはそういうこととは関係なく天気が移り変わってく。 だから、さっきまで晴天でも一秒後に雨が降ることになんの 不思議も無か。ワイルドエリアはそういうとこやけんね。 「せっかく二人で来たのに、雨かぁ…」 ぐっしょりと濡れた帽子を脱ぎながらマサルが呟く。あたし たちは近くの林に逃げ込んで、雨を一時凌いでいた。雷が鳴るような雨じゃない けど、ここに居続けるのも少し不安かもしれん。ポケモンたちもボールに入れた し、折りたたみ傘出して雨になっとるエリアから出よっか? 「そうだね…って、え?」 突然、あたしたちが雨宿りしとる林が動き出した。のそのそと歩き出すそれは… 「…すっごくでっかいフシギバナだ」 あたしたち、大きな大きなフシギバナの花の下で雨宿りしとったみたい。

1 20/03/07(土)01:26:22 No.668944833

フシギバナは体だけであたしたちの身長くらいあって、花も含めるとさらに倍の 大きさがありそう。 「だいぶ年齢がありそうなフシギバナだね。体のイボも多いし、色味も褪せてるし」 なんでまだあたしたちがフシギバナの近くにいるかというと、雨を避けながら別 んエリアに行くとにちょうど良いけん、大きな花弁の下に並んでお邪魔しとる。 人間が二人も近くに居てもフシギバナは焦る様子も無か。いつもの散歩コースを 歩くみたいに堂々として、この辺りのヌシみたいな貫禄があるね。 「そうだね、穏やかな性格で助かったな…それに花の匂いもなんか濃いね。雨の 下だとこんな感じになるんだ」 確かに香りが…ッくしゅんっ。すごかね。 「マリィ? もしかして寒い?」 ううん、っくち、花の香りが、はっくちゅっ。あれ、あたし花粉症じゃなかった はずなんに…そう考えてるうちに頭の中がぐらぐらして、ふらふらして── 「…マリィ!」

2 20/03/07(土)01:26:44 No.668944914

目の前がもやもやして、目を擦るとそのもやもやはあたしのまぶただったことに 気づいた。 「マリィ、目は覚めた?」 今は、どうやらマサルに背負われとるみたい。鼻先がマサルの肩に埋もれとる。 側にはまだフシギバナがいて、まだ雨のエリアを出てないらしい。声を出そうと して息を吸うと──マサルの匂いと花の香りをダイレクトに吸い込んでしまっ… …………ッ! 「マリィ、マリィ? どしたの?」 あっぶな…変な声出るとこやった… 「あ、フシギバナが離れてくよ!」 マサルの言った通りフシギバナの花弁が頭の上を通り過ぎていく。雨の雫はもう まばらになって、傘が無くても平気そうやった。老いたフシギバナの行く手には、 もう一匹のフシギバナがいた。 「あの匂い、あのフシギバナを呼んでたのかな。ちょっと小さい個体だね」 …たぶんメスやね、あれ…なんでわかるかって? …なんとなく。

3 20/03/07(土)01:27:11 No.668945049

晴れのエリアに入って、マサルはようやく腰を下ろせた。あたしを背負ってる間、 自分の鞄は体の前に回しとったから歩きにくかったと思う。ありがとね。 「ううん、マリィが何ともなくて良かった。風邪引いてるといけないし、今日は もう帰ろっか」 大丈夫、さっきの風邪とか関係ないしまだまだいけ……っくしゅんっっ!! あたしの鼻水がマサルの顔に直撃した。 「…えっと、どっかでキャンプしてく?」 帰ります。帰らせてください… 「あっはは」 笑わんで、もう…恥ずかしか!

4 20/03/07(土)01:35:29 No.668946838

盛るペコ 一服盛るペコ

5 20/03/07(土)01:37:31 No.668947238

良い…良い…(スウゥ)

6 20/03/07(土)01:43:11 No.668948386

いけるペコ!もっと嗅がせるペコ!もうひと押しペコ!!

7 20/03/07(土)01:46:59 No.668949218

二人の間に粘液の橋がかかってるペコーっ

↑Top