虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

1 20/03/07(土)01:13:48 No.668941725

「この区域の宅配物です。あ、後はよろしくお願いします…」 「ああ配達人さん。いつもありがとうございます。……大丈夫ですか？」 「だ、大丈夫です…お気になさらず…」 アーマーガアから降り立ちまだ顔を青ざめさせてる私を心配する郵便局のおじさんに言葉を返し、呼吸を整える。 そしてふと後ろに気配を感じ振り返ってみると郵便局の外からこちらを覗いている街の人たちがいた。 「あららもう人集まってきちゃってる。やっぱり手紙も待ち遠しくなるか」 「それもありますけどこの街にアーマーガアでやってくるのは配達のあなたぐらいですからね。目立つんですよ。それにあなたはこの空で輝いてますから」 「輝いてる……反射して眩しい？」

2 20/03/07(土)01:13:59 No.668941764

たしかにアーマーガアの身体に当たってはねる陽の光は気になったりするけど…と思っているとおじさんがふふふと笑いだす。 「いえそうではなくてね、今島間の移動ってポケモンの手を借りても大変じゃないですか。だからこの街とこの島で自分の世界が完結してしまう中あなたは他の島へ行き何かを届けてくれる。自分たちの知らないどこかに行き世界はここだけじゃないと教えてくれる。空を駆けるあなたがみんな輝かしく見えるのですよ」 「…なるほど。おじさんも？」 もちろん、と良い笑顔で言われてしまった。

3 20/03/07(土)01:14:19 No.668941840

「最後にこの荷物は直接届けないといけないやつだね。少し遠いけどここはー…アーマーガア！ これ直接届けてくるねー！」 仕事の相棒に一声かけて私は街中の喧騒に飛び込んでいく。 市場は今日も賑わっていた。顔見知りもいるから声をかけながら通り過ぎていく。 「お、ユウリちゃんひさしぶり。仕事終わりか」 「ひさしぶりーおじさん。元気してたー？ 　あっお姉さん文通してる相手にそろそろ踏み込んでもいいと私思うよー」 「ちょっとユウリちゃん！？」 「今度送ってほしいのあるからよろしくねっ」 「はーい。郵便局の受付に渡しておいてください」 「うわ配達人さん来てる！？ 嘘もしかしてアレ届いてる！？」 「…行けばすぐわかると思いますよー目立ちますからアレ」 「あぁ畜生！ なんでいつもいつもふざけた絵柄の箱で送ってくるんだあいつ！！ 行ってくるわ！！」 「ユウリちゃんいつもありがとねー！」 「どういたしましてー」 市場を抜けると広場に出る。子どもたちが元気に遊んでいてこっちにも元気が伝わってくる。

4 20/03/07(土)01:14:31 No.668941903

「あ！ ユウリ姉ちゃん来たな、今回こそ勝つから勝負だ！」 顔見知りの男の子がポケモン勝負を挑んできた。以前暇してる時に相手をして以来関わりがある弟分みたいなものだ。 「まだ荷物送る途中なんだけどー？ しょうがないなー」 そう答え荷物を安全なところに置くと周りの人たちからおおーという声が上がる。見物人も十分だ。 「特訓の成果見せてやれー！」 「お姉ちゃん負けないでー！」 「対策は教えたんだからあとはやるだけだからなー！」 む、あの人は以前勝負した…人の戦法バラされてる！！ 「…よし、軽く揉んであげる。勝負！」 この街でこうしている時間が私は好きだ。

5 20/03/07(土)01:15:46 No.668942214

飛ウリ2世界の続きでした 空に浮いたぐらいならみんな逞しくわいわいしててほしいそんな世界

6 20/03/07(土)01:18:48 No.668943018

いいよね明らかに現実とは別世界だけど同じような日常パート

7 20/03/07(土)01:20:46 No.668943493

いい…市民がクズじゃないグラビティデイズみたいだ

8 20/03/07(土)01:27:04 No.668945020

ポストアポカリプス系が地味に進展してきている

9 20/03/07(土)01:27:44 No.668945156

(元の飛ウリのことよく知らないから好き勝手に性格作って書いてます) もう半分ぐらいの続きも書いて出す予定だったけど量が多くなっちゃってまだ書けてないから続きはまた今度

10 20/03/07(土)01:45:16 No.668948861

一部除きポストアポカリプスシリーズはいつものと別人だしいいんだ…

11 20/03/07(土)01:48:47 No.668949594

普段の属性「」ウリ世界から数十年たってるのがデフォだからな ポプラさんとお姉ちゃんは世界のバグだから見て見ぬふりをする