虹裏img歴史資料館

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20/02/29(土)22:28:42 su36884... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1582982922385.png 20/02/29(土)22:28:42 No.667268221

su3688468.txt これまでのお話 ─────────────────────────────────────── 「あぁ~……もう、ばか……」 誰もいない控室のベンチに座り背中を丸め、私はさっきの自分に呆れ果てていた。 なんであんなタイミングであんなことを言っちゃったんだろう、絶対おかしな奴だと思われた…… でも……私は彼に会いたかったんだ。 口に出してしまってはっきり自覚した。私は、ビートくんのことが、好きなんだ。 「うぅ……試合、試合のこと考えないと……」 混乱する私の心とは無関係にトーナメントは始まるし、集中を欠いたまま戦える相手なんてひとりもいない。 本当に、なんで今気付いちゃったのか。ふわふわな思考だった5分前の自分がにくい。

1 20/02/29(土)22:29:14 No.667268438

ばたん、と扉の音がする。振り返ると不満顔のビートくんが立ち尽くしていた。 「あ……」 「……あなたのせいで、やろうとしてた事がめちゃくちゃだ」 「ご、ごめんね……」 今回ばかりは返す言葉もなく、しょぼくれた返事をしてしまう。 「……大会側は、両者が条件について合意すれば特別試合を認めるそうです」 「そ、そうなんだ」 「ですので、えー……んんっ!」 ビートくんは一瞬何かを迷ったあと、わざとらしく咳払いをしてから毎度お馴染みの上から目線な顔を作る。 「つまり、あなたが敗けを恐れてごねたりしなければ何も問題ない訳です。  念のため聞いてあげますが……まさか逃げたりはしませんね?」 自分を精一杯クールで大きく見せようとする相変わらずな態度に、今はなぜだか励まされてるような感じがした。

2 20/02/29(土)22:29:49 No.667268696

「……うん。ビートくんがしたいなら、私はいいよ」 「……フッ、では決まりですね」 「あ……でも条件は変えて欲しいな。ビートくんが引退しても、私は何も嬉しくないし……」 「む……では、何を要求するつもりですか」 少し考えて、思い至る。いま私が欲しいと思えて、一旦試合に集中することの出来そうな条件。 「その……もし私が勝ったら、ビートくんはあとの試合で私を応援すること。この条件ならいいよ」 「……なんですかそれ?それこそ何の得もないじゃないですか」 「……ビートくん、意外にバカなんだね」 「なっ……はぁ!?」 「私だって、君のせいで今めちゃくちゃなんだから。責任とってよね」 気恥ずかしさが一周回って、目の前の相手に闘志が湧いてきた。 「そろそろ戻ろっか。私、絶対負けないから」 目を白黒させている案外鈍い彼の手を引いて、私は再び試合会場に向けて歩き始めた。

3 20/02/29(土)22:30:38 No.667269106

おわりです 控室の外ではジムリーダーたちが様子を伺っていると思われます

4 20/02/29(土)22:34:58 No.667271002

カリフラワーしっかりしろマホ!

5 20/02/29(土)22:34:59 No.667271012

ジムリーダー達総出できぶってるのか…

6 20/02/29(土)22:40:53 No.667273977

きぶらなくてもこの空間に入っていくのはためらわれるよ!

7 20/02/29(土)22:41:06 No.667274073

>「……うん。ビートくんがしたいなら、私はいいよ」 むっ

8 20/02/29(土)22:50:50 No.667278838

お姉ちゃん側は落ちたからあと一歩だ

9 20/02/29(土)22:51:23 No.667279056

なんだか甘酸っぱいなぁ

10 20/02/29(土)22:53:15 No.667279939

いいピンクだねぇ… あっちょっと三途の川見える

11 20/02/29(土)23:02:45 No.667284781

ビートくんに甘いやつもいいよね…

12 20/02/29(土)23:04:18 No.667285477

どうせ三途の川観光ツアーして帰ってくるだろババア!

13 20/02/29(土)23:05:02 No.667285864

シュートシティ入ってからのふくざつ世界青春ドラマ感ある

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