虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

20/02/17(月)19:39:50 No.663983493

どうだ、トルネードさん? 自慢の蹴りをかわされた気分は? 俺は彼女の驚く表情を見たくて、目を凝らす。 見えなかった。 顔の代わりに、目の前にあったのは、白い布に包まれた大きな桃のようなものだ。 「えっ?」 驚かされたのはこちらの方だ。 それが女の尻であることに気づいた瞬間、死の旋回が始まっていた。 彼女は、自分の体を反転させ------逆立ちの体勢をとっていたのだ。 もっとも、そのことを理解したのは、後になってからのことだ。 このとき俺の目に焼きついたのものは、闇の中に浮かぶ白いパンツと遠心力で広がったスカート。 回転する肉感的な太腿、あらゆる角度から飛んでくるふくらはぎと爪先。 そしてまたパンツと太腿。 地獄と極楽がごっちゃになったような、これまで体験したことのない攻撃の前に、俺はステップワークや防御動作どころか、よけようという意志すらもなくなっていた。 頭の中身が爆発したような衝撃を受けて、視界が閉じていく。 まさにトルネード------純白の天使は実在した。