20/02/15(土)23:35:11 ・・・... のスレッド詳細
削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。
画像ファイル名:1581777311843.jpg 20/02/15(土)23:35:11 No.663476891
・・・・・ アラベスクスタジアム。 フェアリー使いのポプラさんが治めるファンシーさと妖しさが混じったかのような独特の雰囲気を醸すジム。 私たちは今、5つ目のバッジをゲットするためにこのジムに挑んでいる。 一番槍を務めたホップ君、二番手を務めたお嬢様。 二人ともなんとかバッジをゲットできた。 お嬢様はなんかポプラさんとの試合中やたら苦悩というか複雑な表情をしてあれこれ言ってたみたいだけど何を言っていたんだろう。 試合後の彼女に尋ねた所『……黙秘します』との事だったけど。 まぁ、それはまた後で聞けばいいし、とりあえず殿である私は自分の事に集中しようか。 ユニフォームに着替えた私は意気揚々とスタジアムの中へと入っていった。
1 20/02/15(土)23:35:42 No.663477129
・・・・・ 案内に従って通路を進み、階段を下りたところ、薄暗い部屋にでた。 「ジムミッションってここでやるのかな……?」 今までのジムとは随分と雰囲気の違う様子に私がきょろきょろとしていると、随分と派手な人影がこちらにやってきた。 「やっときたかい」 紫とピンクに彩られた派手な格好をしたおばあちゃんがそこにはいた。 その人はポプラさん、このアラベスクスタジアムのジムリーダーだ。 「久しぶりだねお嬢ちゃん」 「久しぶり……?」 私はポプラさんと直接会うのは初めてのはずじゃ……
2 20/02/15(土)23:36:04 No.663477261
「どうやら、あの坊やとは仲良く旅が続けられてるようだね」 「え……なんでそれを……」 そう思った瞬間、目の前の派手な格好をしたおばあちゃんと、私の記憶が結合する。 『あのコを待つのは優しさかい?執着かい?』 ……ホップ君と別れ、失意の私に声をかけてきたお年寄りはポプラさんだったんだ。 あの時はいっぱいいっぱいで気づけてなかった…… 「あんたの連れ二人はなんとかバッジをゲットしたよ」 「……ええ、知ってますよ」 だから、私もバッジをゲットするんですから。 私の闘争心がメラメラと燃えあがっている中、ポプラさんは私の全身を舐めるように見始める。
3 20/02/15(土)23:37:10 No.663477728
「……やっぱり、あんたかもね」 その言葉の意味が分からずに首をかしげていると、ポプラさんは私に向かって何とも底の見えない視線を向けてきた。 「あたしはね、あんたに期待しているんだ」 「もちろん、私だってバッジをゲットする自信はありますよ」 というか、そうじゃなきゃジムチャレンジに何て挑まない。 とはいえ、ジムリーダーに期待されるのは素直に嬉しいなと思っていると、ポプラさんが首を横に振った。 「それじゃあない」 「え?」 「あんたはね、中々にピンクだ。もしかしたら、私の後継者に相応しいかもしれない」 後継者って……それはすなわちアラベスクスタジアムの新たなジムリーダーという事だよね……? 私が?ていうかピンクって何? 「だがどうにもあんたはぼやけてる。このジムミッション、そしてあたしとの戦いでその部分をハッキリさせてもらうよ」 困惑する私を置いてけぼりにして、ポプラさんは話を進めていく。 「見せてもらおうか、あんたの本性を」 そして、まるでおとぎ話に出てくる意地悪な妖精のように不敵に笑った。
4 20/02/15(土)23:37:39 No.663477979
前回までの su3653378.txt
5 20/02/15(土)23:38:10 No.663478167
あと昨日お出しした長めのバレンタイン怪文書も su3653380.txt
6 20/02/15(土)23:40:44 No.663479174
お嬢は言わないでくれって念押されたのかノーピンク認定か