20/01/14(火)00:50:56 こんば... のスレッド詳細
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20/01/14(火)00:50:56 No.654698287
こんばんは。今マホはバーのマスターであるご主人様の手伝いでほろ酔いの常連さんの話相手をしているのです 「ねぇマホイップちゃん。何かお話ししてよぉ」 今マホが応対している桃色髪の常連さんはつかみどころがない人。開店直前にカウンターでうとうとしてるご主人様をいつも起こしてくれているのはありがたいのですが……正直ちょっと面倒な人だから適当にあしらわないと疲れるのです。 ご主人様は一々真面目すぎるから疲れてうとうとしてカウンターの木目模様をデコにつけることになるのです…… 「ねえマホイップちゃん。マホイップちゃんとマスターさんはどんな風に出会ったの？」 常連さんの応対をしていて飲んでいないのに酔った気分になってしまってそろそろ切り上げようかと思ったとき、常連さんから質問されてしまったのです。 ご主人様がこの店をオープンする前の話はあまりしたがらないのですけど……まぁ、ご主人様への愚痴を吐くちょうど良い機会なのです
1 20/01/14(火)00:52:14 No.654698620
常連さんよく聞くのです。常連さんの悪酔いが移ったせいでマホまでほろ酔い気分なのですよ。これじゃあ秘密にしてる出会いのエピソードもついつい話しちゃうのも仕方ないですよね？ マホとご主人様の出会いはまだご主人様がお酒を飲めないくらいの頃まで遡るのです ご主人様は昔は超凄かったのですよ？なんてったって当時はチャンピオンを倒す有力なトレーナーだと注目されていたのです。 ……まあジム巡りの途中でとある出会いをして夢がバーのマスターになった結果、チャンピオンになるのをキッパリやめちゃったのですけれど。その出会いの内容を知りたい？……これは絶対に秘密なのです。常連さんだろうと駄目なのです さて本題なのです。ご主人様とマホが出会ったのはまだマホがマホミルのときだったのです。特に甘い特別な出会いとかは無いのですよ？普通にエリートトレーナーであるご主人様はマホに遭遇してすぐ捕まえる手筈を整えた。それだけなのです マホも強いトレーナーなら捕まえられても良いと思っていたのです。 だから捕まえられる直前にマホは自分が入れられるボールを選ばせてもらったのです
2 20/01/14(火)00:53:29 No.654698985
マホが選んだのはかわいいかわいいラブラブボール。 目をつぶって捕まえられる瞬間をじっと待っていたのです。 なのに！ご主人様はやらかしてしまったのです。 うっかりボールを間違えてMと書かれた紫のあのボールをマホにぶつけてしまったのです。マスターボールは絶対に捕まえられるボール。マホはボールインを拒否できなかったのです ……外国育ちのご主人様は昔一等を引き当てて手に入れていたずっとマスターボールを大事に持っていたらしいのです。ご主人様は大丈夫だよと言ってくれたけれどそんな大事なボールに入ってしまって申し訳無かったのです。だからマホは頑張ってご主人様のお役に立ったのです 「良い話ね」 常連さんの言う通りこれで終わるならちょっぴり苦い思い出がついているだけの良い話なのです。 ……けれど話には続きがあるのです。
3 20/01/14(火)00:54:03 No.654699131
マホのご主人様は酷い人なのです。 数ヵ月後ある方法を使えばボールを入れ替えられるという方法を知ったマホはご主人様にお願いしたのです。別のボールに入れてほしいと。けれどご主人様は絶対に頷いてくれなかったのです。 マホはオシャレをしたいのです。紫色でMって書かれたダサいボール嫌なのです。それでずーっとマホはお願いして、ご主人様はそれを拒否し続けて今に至るのです。 ご主人様は本当に酷い人なのです！！ 「……マスターはマホイップちゃんとの思い出を大事にしてるからマスターボールにしたいんじゃない？」 そんなこと……あるかもしれないですけどそれはそれとして酷いのです！カッコいいじゃなくてかわいいが良いのです！ 超高級品のマスターボール使ったから変えたくないのかと思ったらわざわざ高い金だして新品のマスターボール買ってマホをそっちに移し変えたときは流石にいかりを覚えたのです！ ご主人様はマホの心が分からないのです！
4 20/01/14(火)00:55:45 No.654699594
「……そんなに言うならマホイップちゃんウチの子になる？私実はフェアリーつかいなのよ？何故かみんな夢ちゃんの方がフェアリーつかいとか言うけれど。マホちゃんがウチの子になったら好きなボールに入れてあげるわよ？」 …………………………え、いや、マホは………………マホは……マホはお誘いをお断りするのです ……うん。何だかんだ言ってボールのこと以外はご主人様は良い主人なのです。それに長年の腐れ縁のご主人様と離れるのは何か目覚めが悪いのです。 マホは別に他のトレーナーのところに行っても野生に戻っても上手くやっていけるのですけどご主人様はマホがいなかったら駄目なのです。 今ですら厄介な客の対応をマホに任せてるのだからマホがいなくなったらどうなるかは分かりきってるのです だから仕方ないのです 「やっぱりマホちゃんはとってもマスターが好きなのね安心したわ。…………ところで今厄介な客って」
5 20/01/14(火)00:56:54 No.654699865
あー！あー！き、気のせいマホ！じゃない言い間違えた、気のせいなのです！酔ってるせいで幻聴が聞こえたんじゃないマホ！？ ご主人様！あとは任せたのです！マホは愛しのマイボールにカムバックなのです！ 「……マホイップとお話しどうでしたか？」 「マスター。良い話が消えたわ。良い関係なのね」 「ふふっ……ありがとうごさいます…………マホイップを試すための戯れだったのは勿論理解していますけど……それはそれとして次からは私のポケモンを引き抜きとか止めてくださいね？」 「マホイップちゃんからだけじゃなくてマスターからも愛の矢印はいっぱい出てるのね。安心したわ。間女はクールに去ることにするわよ。というわけでマスターお代お願い」 「……常連さんはやっぱり凄い人ですね。色々な意味で……ありがとうございました。また私やマホイップに会いに来てくださいね？」 「ふふっ。そうさせてもらうわ。おやすみマスターとマホイップちゃん」
6 20/01/14(火)00:58:40 No.654700288
客相手だと丁寧な口調なのにマスター相手だと途端にド突き漫才になるのいいよね…
7 20/01/14(火)00:59:02 No.654700365
いいマホ…
8 20/01/14(火)00:59:18 No.654700426
甘すぎるマホ…
9 20/01/14(火)00:59:20 No.654700434
お姉ちゃんがふつうにフェアリー仲間にしようとしてる…！