ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
20/01/12(日)20:33:01 No.654320004
前回までの幽ウリ su3565859.txt オレの幼馴染は少し…いや、かなり変わっている。 その幼馴染のユウリを背負ってオレは4番道路をターフタウンへ向かう。鉱山に比べればずっと足場がいい。 ディグダの開けた穴に気をつける必要はあるが、それ以外は順調な旅路だ。 ターフタウンが見えてきたところで足を止め、水筒の水を飲む。ユウリも手を伸ばして来たのでそのまま渡した。 気持ちは嬉しいがヤバチャ、オマエを飲む気はない。そっと押しのけて水筒を受け取ろうと首を後ろにひねる。 「グメメッエ!!」 聞き覚えのある鳴き声に驚いて振り返ると、視界の大部分が白い毛皮で覆われた。直後に衝撃、まずい…! このまま転んだらユウリが怪我する!右足を一歩下げ、背中に向かって傾いていく体重を全力で支える! 背後からヨマワルとオレのウールーが、左右をボクレー、ヤバチャ、ココガラがそれぞれ押さえてくれて、なんとかオレは転ばずに見知った白い塊、ウールーの体当たりを耐えることが出来た。
1 20/01/12(日)20:33:17 [2/3] No.654320087
「いやあ、すみません。危うく転ぶところでしたね。それも女の子背負って、申し訳ない。」 ウールーを追ってやってきたのは麦わら帽子をかぶりユニフォームを着た体格の良い男の人。その帽子もユニフォームにも見覚えがあった、開会式で見たジムリーダーだ。 「おや?きみはもしかして、ジムチャレンジャーですよねえ?」 「そうだぞ!オレはホップ、こっちはユウリだ。」 「………ん……。」 「やっぱり、そうですよねえ。開会式でお見かけしましたよ、仲が良さそうで何より。ぼくはヤローと言います。 くさタイプのポケモンで戦うジムリーダーなんです。」 人の良さそうな笑顔を浮かべるヤローさん。つられてこっちも笑顔になりそうになるが、いわば最初の関門だ。戦う時は気を引き締めなくては。 「チャンピオンが推薦したというジムチャレンジャーの実力……。ジムスタジアムで確かめますねえ。 ジムならこの道路を抜けてもうちょい先ですから。」 と指差してスタジアムがあるであろう方角を示す。
2 20/01/12(日)20:33:30 [3/3] No.654320150
「よし、休憩したらすぐ向かうから待っててほしいぞ!」 「元気があっていいですね。じゃあ、ぼくは戻ります。」 とヤローさんはオレにぶつかってきたウールーにぽんぽんと手をやって。 「ほら、ジムに戻ろうな。ジムチャレンジャーを待っておかないとな。」 「グメメ~♪」 嬉しそうなウールーと一緒にターフタウンへ戻っていった。よく懐いているのがひと目でわかった。 ハロンタウンを思い出す。まだ旅に出て三日目だが、少し懐かしい思いがする。だがチャレンジ期間には限りがある、ホームシックにかかっている暇なんかない。ユウリを背負い直すと、オレはターフタウンに向かった。
3 20/01/12(日)20:36:05 No.654321023
当たり前のように水筒回し飲みしてる……
4 20/01/12(日)20:38:04 No.654321728
何でナチュラルに人の飲んだ水筒を?
5 20/01/12(日)20:39:15 No.654322143
この二人はいつも同衾して寝てるから距離感ぶっ壊れてるな…
6 20/01/12(日)20:39:34 No.654322250
>何でナチュラルに人の飲んだ水筒を? この「」ウリ旅荷物全部ホップから借りてるんですよ…
7 20/01/12(日)20:41:26 No.654322903
ホップくんがジムチャレンジ終わるころには筋肉ムキムキになってそうだな…