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19/11/23(土)00:08:23 泥の礼... のスレッド詳細

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19/11/23(土)00:08:23 No.640798752

泥の礼装 https://seesaawiki.jp/kagemiya/

1 19/11/23(土)00:09:21 No.640799067

泥の絆礼装

2 19/11/23(土)00:13:12 No.640800240

ルゥーン

3 19/11/23(土)00:37:32 No.640807742

いい夫婦の日というものが、世の中にはあるという。 多分センセイに聞けば色々教えてくれるのだろうけれど、私は特に興味がないので聞かないことにする。 そんなことより、センセイと、そして卑弥呼様のことだ。 あの二人。“聖杯”ならぬ《聖杯》が紡いだというあの縁は、傍目に見れば「いい夫婦」そのものだ。 よく働き、そして疲れ果てて帰ってくる夫を、家を守りながら待つ妻。 今時時代錯誤かもしれないが、あの二人を見ていると、そんな関係性が極自然なように思えてくるから不思議なものだ。 だから、私はてっきり、二人ともそういう仲なんじゃないか、と思ったりもしたのだが、そうではないらしい。 他にも沢山そう思っている人はいるようだが、聞かれる度、口裏をあわせている訳でもないだろうに、そういう間柄ではない、と答えるのだ。 ……男女の仲は、恋だけではないと、そんな小説を読んだこともある。 ただ、それを実感を以て理解するには、きっとまだ生きた時間が足りていない。

4 19/11/23(土)00:37:46 No.640807811

「スバル。君は、どう思う?」 「……? なにが、でしょうか?」 「……ごめん。忘れて」 「そうですか。では、ハービンジャーはわすれることにします……あふぅ」 秋の半ばを通り過ぎ、寒くなってきた夜半。低く唸る家庭用発電機の音をBGMに、スバルと二人で空を見上げ、眠るまでの時間を過ごす。 それが、この子を預かってから、私の日常の一部になっていた。 座席を改造したソファーは、そのままベッドにもなる。他に寝床もないから、私とこの子は、二人で一つのソファーを使って眠っている。 ……自分のサーヴァントでもないのに。家族のように接して。滑稽だ。だけど、それでも、私はこの時間を、失いたくはないと思っている。 目は、随分重たそうに持ち上がっている。眠気を隠せない、そのあどけない表情からは、この子がサーヴァントであるという事実を読み取ることは出来ない。 まるで、今を生きている人間のような。だからこそ、私は、それを愛おしく思って、手放す覚悟ができなくて。

5 19/11/23(土)00:37:59 No.640807883

「いい夫婦、かぁ」 ……センセイと卑弥呼様を思い出すのも、スバルと離れられないのも。 その暖かさに、惹かれるからだろうか。 夫婦のように、或いは、一つの家族のように。一緒に過ごす温もりが、欲しいからだろうか。 あの二人のように。比翼の鳥、連理の枝、偕老同穴の契りを結ぶような、そんな、かけがえのないものが。 ……スバルは、すっかり寝息を立てている。その寝顔に浮かんだ微笑みは、何処か、嘗ていたはずの少女の姿を連想させる。 きっと、ウチ/私には、許されない。逃がされたウチに、逃がした私に、その権利はない。 だから、少しだけ。君の赤銅の髪に触れて、いつか失われるその柔らかな暖かさを、少しだけ。 「君が、ウチのサーヴァントだったら、なあ……」

6 19/11/23(土)00:42:44 No.640809293

>それが、この子を預かってから、私の日常の一部になっていた。 >……自分のサーヴァントでもないのに。家族のように接して。滑稽だ。だけど、それでも、私はこの時間を、失いたくはないと思っている。 >「君が、ウチのサーヴァントだったら、なあ……」 まだ契約してないのか… 逃がし屋はじめる経緯となったオリジンも気になる…

7 19/11/23(土)00:49:36 No.640811305

ツクシちゃんはお風呂じゃなくて寝床が一緒なのか…

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