19/11/19(火)02:12:37 ラファ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1574097157685.jpg 19/11/19(火)02:12:37 No.639828368
ラファレン良いよね……するだけのやつ 今日は健全部分しか書けませんでした、期待してる人は寝て良いぞ 「はぁ?」 電話先からキツ目の怒号が耳朶を殴りつける。 思わず耳からスマートフォンを遠ざけ、キンキンと痛む耳を労りながら恐る恐る耳を受話口に近づけた。 「だ、だからぁ、一緒に買い物行きたいって……」 「……あんた」 そういってから、電話先の相手は何かを躊躇うかのように一瞬言葉を切る。 躊躇いの意味に意識を張り巡らせれば、思い出せるのは昨日の事。 無駄に高級感のある部屋に立て掛けてある姿見ガラスに目線を伸ばし、首筋に無遠慮に張られた絆創膏の下にある赤い痣を思い出すと、心臓が少しだけ早鐘打つ。
1 19/11/19(火)02:13:45 No.639828522
「……昨日は悪かったわね」 「えっ」 思っていなかった言葉が通話先から零れ落ちた。 そしてそれに返す何かが思いつかず、暫くの時間が部屋を巡る。 実際には一瞬だったのかもしれないけど、吐き出されたラファエルの言葉が今一ちぐはぐなような、そんな気がした。 「い、いや良いよ、あ、あはは……そ、そこまで気にしないようにするからさ!」 無理やり絞りだした言葉は通話先の相手に届いた後、深いため息の声が耳元に広がる。 「そう……いえ、あんたはそういうヤツだものね」 「え、ええ?」
2 19/11/19(火)02:14:40 No.639828625
「なんでもない、それで……何処に行きたいの?」 「そ、それが……」 発端は昨日帰ってくるとマリルがニヤニヤしながらこっちを見て、厭味ったらしい猫なで声で散々下着や服装を罵倒して来たことだ。 暫く熱に浮かされたような表情のままマリルの嘲りについての心当たりを考えると、はたと胸元の送受信機はきっと夕方の痴情も、声だけはくっきりと彼女に届けていたであろうことに思い当たった。 思わずか細い叫び声を上げながら部屋を駆け回り、ご飯も碌に食べないままに顔を真っ赤にして部屋に飛び込む。 部屋で明日からどんな顔をして同居者に顔を合わせれば良いのか、思考もままならないままマリルの罵倒をぼんやり振り返る。 そうして日課のゲームもせず自分の部屋にある服を見ている内に、自分のセンスが段々わからなくなり始めたのが昨日の事。 「ブティックゥ?」 「わ、悪いかよ」
3 19/11/19(火)02:15:25 No.639828715
意外とでも言いたげな声の主に不満を込めた非難の声を上げたが、彼女を選んだのは自分自身だ。 アニーの服のセンスは確かに悪くないとずっと思っていた、だが昨日のマリルの罵倒に含まれていた【中二病】、【男の子は黒が好き】という罵倒が特に酷く胸に刺さったような気がする。 考えてみれば男だったころから黒色を好んできていたことには思い当たる節があった、そしてその事実がマリルの言葉を聞いている内にまるで自分の趣味が恥ずかしい事であるかのような気がしてきたのだ。 「ふぅん……」 「な、なんだよぉ……」 同居者に痴情を晒されてズタズタにされたハートが軋むのか、ラファエルの言葉に思わず涙声の様なか弱い声を漏らしてしまう。 「あんた、自分で服なんか買ったことあるのかしら」 「あ、あるに決まってるだろ!」 「……ああ、分かった分かった、先ずはあんたの手並みを見せてもらうわ」 「すごい馬鹿にしてる声!」
4 19/11/19(火)02:15:59 No.639828769
そう言った所で電話を切られたのが1時間ほど前。 場所と時間を指定するSMSメッセージを眺めて、ふと何を着ていこうか暫く逡巡する。 安易に黒色を避けながら選ぼうとして、言われてみれば確かに真っ当な服なんて一つもない気がしてきて結局アニーの何時もの服しかなく妥協して着込む。 そうして俺は家を出ると、近所にある総合雑貨店のフロントにふらふらと歩いていく。 昨日のマリルの言葉を思い返すたびに、周囲の人間がじろじろと自分を見ているような気がして焦燥感が募った。 (気のせい、きっと……でも本当に? 周囲に黒が目立つ服装なんて無いんじゃ……) 周囲をチラチラと見回しながら、必死に自分と似たような黒色を探すが自分と違う色の服装を見るたびにだらだらと変な汗が首筋から噴き出ている気がする。
5 19/11/19(火)02:16:52 No.639828874
「女装癖、何をしてるの」 「ぴっ」 思わず跳ね上がった心臓を抑えると、自分の後ろに緑色の何時もの服装のラファエルが立っていた。 「な、なんでも……」 「さっきから通りすがりの人をじろじろ見てて、黒いのも相まって不審者そのものよ?」 「うっ……」 心臓を突き上げられるような感覚。 黒は、やっぱりダサい? 「な、なあラファエル、今の服装ってやっぱり……変?」 「……? 何があったのかは知らないけど、あんたは何時も変じゃない」 「そ、そうかな……そうかも……」
6 19/11/19(火)02:18:05 No.639829023
なんだかどっと疲れたような気がする。 もういっそこのまま帰って部屋に引きこもってしまいたい、そう思い始めたとき右手を何かが引っ張るような感覚が意識を引き戻した。 「ほら、行くんでしょ」 「う、うん……」 女の子に手を引かれながら、歩きなれない雑貨店は見慣れない高そうな服や、カバン、靴が並んでいて、まるで自分が住んでいる世界とは別世界に来たような感覚になる。 自分の手を握ってくれているこの手が命綱なような気がしてきて、少し強めに握り返してしまう。 それに気が付いたラファエルがこっちを振り返って、不思議そうな目でこちらを見つめる。 「……なに?」 「……な、なんでもない」 「……変なやつ」
7 19/11/19(火)02:19:08 No.639829153
そのまま何時もよりも自信喪失気味に俯きながら、ラファエルに連れられるまま店の脇をいくつも通り過ぎていく。 「着いたわよ」 そうしてたどり着いたのは扇状に数種類の店が立ち並ぶ場所。 「ど、どの店がいいのかな……」 「は? まずはあんたが選ぶのよ」 そう言ってラファエルは眉を顰めながらこちらを見る。 「え、えっと……」
8 19/11/19(火)02:20:21 No.639829297
一つは白色のフリフリの女性服や、これは……自分の趣味じゃない。 二つ目はシックな雰囲気が漂う衣服店舗、これは候補に入れていいと思う。 三つめは一般的な市販服が並ぶ、低価格、高品質を売りにしたフォーマル寄りの衣服屋。 四つ目は……昔自分がちょくちょくカッコいいと思っていた、衣服屋。 暫く悩み、そして恐らくこれだという二つ目の店にそろそろと入っていく。 「で、何を着るのかしら?」 そう言ってさっきよりもしかめっ面が濃くするラファエルを見ると、何故だか何かを間違えたように不安になる。 「えっ、な、なんで怒ってるんだよ」 「……いいから、早くしなさい」 「はい……」
9 19/11/19(火)02:21:04 No.639829404
やっぱりラファエルにこういうのを頼むのは間違いだったのだろうか、昨日の事もあったから妙案だと思ったんだけど…… そんな事を思いながら、黒に近くないけど落ち着いたマリルが着るような服装を想像しながら手を伸ばす。 紺色のロングスカートに、少し季節を意識した浅い茶色のカーディガンを手に取った瞬間、電話の時の数倍の途轍もない量のため息が耳朶を打った。 「全然ダメ、何もなってない、背伸びしたお子ちゃまだってもっとマシなものにするわ」 「えっ……」 全身全霊を込めたような罵倒に圧倒されて、思わず手に取っていた衣服を取り落とし、最後に保っていた精神がぷつりと切れる音がして、思わず涙目になってしまう。 「あっ……」 「……ずずっ」 「わ……悪かったわよ、ほら拭いて」
10 19/11/19(火)02:21:51 No.639829519
そう言って差し出されたハンカチを受け取って目尻を擦る。 そしてハンカチで顔を拭っている間に衣服をさっさと棚に戻したラファエルは、また自分の手を引いて店の外へと連れ出す。 自分で選んだものがガラガラと崩れるような感覚に、頭がさっきからふらふらする。 すっかり自信が折れてしまい、ラファエルに手を引かれるまま近くの女子トイレに連れてこられる。 「ほら、ハンカチ貸して」 「うん……」 さっきまで自分の涙と少しこぼれた鼻水を拭ったハンカチを仕舞うと、ラファエルは自分をトイレの鏡の前に肩をつかんで立たせた。
11 19/11/19(火)02:22:56 No.639829654
「良い? 先ずは自分の素材をちゃんと理解しなさい」 「……素材?」 「そう、あなたの顔をよく見なさい、どんな顔をしてるかしら」 「……女の子」 「そうね、良い所まだ女子高生なり立て、年端も行かない女の子よ、それがあんな大人の服装なんて着たらそれこそ笑いものよ」 そう言ってラファエルは優しく自分のこめかみに両手を添える。 それから顔の輪郭をなぞりながら、指を下げていく。 「良い、自分に合った服装っていうのはね、自分を本当に見てあげないと選べないのよ、初心者はそれを勘違いして……んんっ、まあ、それは置いといて」 「自分を見る……」 「そう、ちゃんと見なさい、ああいう色合いを選ぶならもっとちゃんとした組み合わせがある、けどあんたはあの店じゃない方がいいわ」
12 19/11/19(火)02:24:03 No.639829790
そう言ってラファエルはまた自分の手を引っ張って、今度は三つ目のお店に入っていく。 「先ずはシャツ、あんたは体が細いから外側は黒でいいわ」 「く、黒でいいのか?」 「……? 変な所で突っかかるわね、あんたは細くて小さいから外側を明るい色にすると余計小さく見えるのよ」 「そ、そっか……黒は悪くないんだ……」 「……意味が分かんないこと言ってないで、ほら黒のジャケット袖は少し短めで……内側は白のブラウスでいいわね」 そう言って黒のジャケット、白ブラウス、そして黒色のパンツをこっちに渡す。
13 19/11/19(火)02:27:39 No.639830203
「それと髪は流しっ放しじゃなくって、纏めなさい」 そう言ってラファエルは後ろに回って髪を指ですいた後、ゴムでまとめ上げる。 そうして言われるがままさせるがまま試着室の中へ移された俺は、渡された衣服に着替えて部屋内のガラスに映る自分の姿を見る。 確かにさっきのただの女の子、よりも少し賢くなったような見た目になった、そんな気がする。 少しだけドキドキする、不安と少しだけ背中を押してもらって勇気が出てきたような複雑な気持ち。 そんな胸中のまま試着室のカーテンをゆっくり開き、外で腕組みをしていたラファエルに自分の姿を見せる。 「どう……かな」 「……似合うじゃない」 そう言ってラファエルは表情を崩して笑った。
14 19/11/19(火)02:28:26 No.639830301
今日はここまで、もう寝ていいよ
15 19/11/19(火)02:33:06 No.639830815
読み返してみたらなんかレンちゃん幼女じゃない?なんで君幼女になってんの?ってかラファエルに弄られてこんな幼女になれるんだっけ君?いやなってたかも? いやまあこれでいいんだけど、なんか君レンちゃんのお兄ちゃんにでもなるつもりなの? おにロリ気分なの?ってなりつつ書いたけど、大丈夫そろそろレンちゃんも調子乗れるようになるかな、なるかも、わからねぇや、それじゃあお休み
16 19/11/19(火)02:47:22 No.639832299
急に自分の服装センスとか見られ方が気になってくる時期ってあるよね
17 19/11/19(火)02:48:16 No.639832411
無理矢理レンちゃんの処女奪った女とは思えないくらい急に彼女面しだした!
18 19/11/19(火)02:49:47 No.639832573
4コマだとたまにレンちゃんにイジられてメスになってるよねラファエル 黙示録でもメスの片鱗出てたしなんなの?攻め受けリバ可なの!?
19 19/11/19(火)03:05:41 No.639834014
さっき調べたけど文字数4000文字位だけど、まだ導入なんで明日もレズセックスまでいけるかわかんねぇんだ 明日は12時とかじゃなくって、ちゃんと8時に帰ったらリングフィットしてから出直してきます お晩でした
20 19/11/19(火)03:46:22 No.639837119
ラファレンも良いけどマリレンも読みたい…というか他の魔女とのカップリングも読みたい