虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    19/11/18(月)23:21:40 No.639786944

    ついに11月も末である。  9月頃からボスの放課後倶楽部活動は小学校のビニール張りのプールから市民プールへと場所を移動せざる負えなくなった。 市民プールのスケジュールもあり週に1回が限度だそうだ。  その代わり、ボスは週2にで少し離れた都心のスイミングスクールに通っている。行きは乗り合いバス。帰りは俺か姉貴、ボスママの送り迎えだ。  最初は適当な理由で水泳部を選んだボスであったが最近はのめり込んでいる様で半年前まで平泳ぎが限界だったというのに、もうバタフライのドルフィンキックに挑戦しているという上達ぶりだ。  ―――この光景、もちろん見たことがある。俺と姉貴がピープルに通っていた頃である。もう数十年前になる。  あの頃の姉貴は俺がクロールのバタ足で苦労していた頃に、個人メドレーへと挑戦していた。俺にとってボスママ、姉貴は憧れの的であった。  そして、困った事に最近ボスはあの頃の姉貴そのものに見えてきた。

    1 19/11/18(月)23:21:53 No.639787003

    「おじさん、おわったよー」 塩素の匂いを漂わせて、プールを一望できる待合室にボスが帰ってきた。 「ボス、ちゃんとシャワー浴びろってお母さんに言われてるだろ」 「だってめんどくせーもん、どうせ家でお風呂入るじゃん!」 ボスは眩しいほどの笑顔で俺に答える 「そんな事よりおじさん、俺中華まん食べたい!ねぇいいだろう?」  こういう時に甘やかすのはよくないが、ボスの頼みだ、俺は受付の蒸し器を前に 肉まん一つと懐かしのカスタードドッグを一つ所望してコナミスポーツクラブ(旧ピープル)を後にした。

    2 19/11/18(月)23:22:14 No.639787109

    む!

    3 19/11/18(月)23:22:36 No.639787223

    帰りの車内、ボクの自慢のタント君からはFMラジオが静かに流れている。 「ボス、今日はどんな事したんだ?またドルフィンか?バタフライつらいだろう?」 そう話しかけながら横を見るとボスはもう夢の中であった。学校の後のスクールはボスの身体にも答えるものがあるのだろう。俺は黙ってFMの軽快なBGMに乗せて帰路を急ぐ。  玄関をあけるとボスママ、姉貴がまっていた。ボスのつむじを嗅ぎその匂いをあしかめる 「あんた!またシャワー浴びてないね!」 「あびたよかーちゃん!」 「どうせサッとでしょ!塩素抜かないと肌に悪いし髪の毛茶色に変色するのよ!」 姉貴は怒り方でボスを叱るが 「どうせ風呂入るからいいよーそれより今日のご飯なに?」  と上機嫌だ、母親の言いつけ通り、水着の下着を洗濯機へ投げこみ、倍速のスイッチを入れる。そこらへんズボラなボスでもちゃんとしっかりしているようだ。明日のスイミングに参加できないと言うことはボスにとって死を意味するからだ。

    4 19/11/18(月)23:23:00 No.639787329

    「今日はカレーよ」 「やったー!腹へって仕方ないよ!」 「ちゃんと手洗いなさいね。あと風流行ってるからうがいもね」 「わかってる、わかってるよ」 ボスはいそいそと洗面台へ向かう。こういう会話を聞いていると姉貴もいっぱしの「母親」になったんだなぁとしみじみ思う。  そして、その夜、ビーファイターのお椀はお預けだが、ボスはカレーを二杯も食べた。そしてそのまま睡魔に襲われるようにシャワーも浴びず眠りについた。枕元からはまだ残る塩素の香りがする。  ジジとババは「鶴瓶の家族に乾杯」を見終わった後そそくさと眠りにつく。 ボスはもう自室で夢の中、残されたのは俺と姉貴のみだ。

    5 19/11/18(月)23:23:13 No.639787395

    「あんた、明日休み?」 突然姉貴が切り出す 「うん、今日夜勤だったからね。明日は明けで休みだよ」 特に見どころのないTVのチャンネルを回しながら俺は答える 「じゃあ付き合ってよ。めいも寝ちゃったからさ」 そう行って姉貴が冷蔵庫から手を出したのは第三のビールでも酎ハイでもないエビスだ。 「いいぜ、気前がいいな姉貴」 「まぁね、こういう日の為にとっておいたの、あんたとサシで話すなんてそうそうないからね」 「まぁそうだな、ボスもいるしジジババもいるから…なんか新鮮だよ姉貴」 「今夜は飲もう、明日に残らない程度で」 「いいね、飲もう姉貴」 そうして、俺と姉貴ふたりぼっちの晩酌が始まった。

    6 19/11/18(月)23:23:46 No.639787562

    ―――もちろん話題にあがるのはボスの事ばかりだ 「この間、算数のテストで30点とってきたのよ?小学生のテストで30点はありえないわ」 「そりゃあまぁボスだしなぁ…なんか宿題もランドセルの中で腐ってるようだし、そこは姉貴のさじ加減って所じゃないの?」 「いっつもアンタの家にいるからわからないわよ、アンタがしっかり教育して頂戴」 こういった具合で会話が進む、ボスの話になると本当に話が止まらない。肴がなくとも酒は進む。 「今日、ボスさ。バタフライの練習してた。まだドルフィンキックだったけど」 スイミングスクールでのボスの様子を姉貴に教える、泳いでいるボスは本当に美しい 「へぇ…そうなんだ、小3でバタフライなんてあの仔も結構やるわね」  そう自慢げに話す姉貴、しかし俺が見ているのは別の風景。そう最近のボスは姉貴の面影がする。するんだ。 まだ小2だった頃、姉貴に連れられてスイミングに通い始めた頃、姉貴は俺の中でヒーローであり憧れの存在だった。個人メドレーを制覇しワシのマークのワッペンを手にした姉貴はまさに英雄そのものだった。

    7 19/11/18(月)23:24:01 No.639787644

     俺は姉貴の背を追うだけしかできなかった。けどあの頃の姉貴は輝いていて、そして競泳水着からうっすらと見える筋肉の筋一つとっても―― ―――どても美しかった。 姉貴の美しさに俺は魅了されていた。それが中学までスイミングを続ける動機にもなったし、今では感謝している。 そして、その心はいまでも変わらない。

    8 19/11/18(月)23:24:27 No.639787767

    エビス500mlの2本目を開ける頃になるとだいぶ酔いが回ってきた、自分でも何をいってるのかよくわからない状況にまで泥酔していた。  そしてその結果、俺は姉貴にとんでもない事を打ち明けてしまう 「姉貴は綺麗だよ…あの頃の姉貴は美しかった、そして今もだ。姉貴の生き写したるボスに姉貴を重ねてしまうのは仕方のない事だ…でも?」  顔をかしげこちらを興味津々に見つめる姉貴は俺に聞き返す 「でも…?」 そして、宵の勢いと衝動に駆られ言ってしまった 「俺は今の姉貴が好きだ、あの頃もそして今も俺にとって姉貴は俺の憧れであって…そして愛をも覚える」  とんでもない事を言ってしまったと気づくには10秒ほどの沈黙が必要だった。何を言っているんだ、実の姉に何を…俺は一体何を!? 姉貴はしばらく黙り込んだ、姉貴の薬指は裸だ、かつてつけていたがもう必要がない。アイツは姉貴を捨てたからだ。

    9 19/11/18(月)23:24:41 No.639787829

    ――そして姉貴は俺の頬を撫でる、酒でほてった頬に姉貴の冷たい指先が広がる 「うん、知ってた。ずっと私の事が好きだってこと、ありがとう言葉にしてくれて…」  赦された。その言葉に俺は赦された。 「ごめん姉貴、もっと早く言っておけば…こんなことに」 「いいの、その言葉が聞けて嬉しいよ」  そして俺は姉貴と二人こたつの中で抱き合った。軽いものじゃない。きつく、己の絆を確かめるような強い絆を記す為の本当の意味の抱擁。 俺は何もかも赦された感覚で自然と涙が溢れていた。 「よしよし…もう…ずっと泣き虫なんだから」 姉貴はただ、俺を抱き寄せてそう耳元で呟いた 「姉貴…」「うん、いいよ」それが俺たちが繋がる為の最後の言葉だった。この先、言葉はいらない。必要なのは繋がり、ただそれだけだ。

    10 19/11/18(月)23:25:45 No.639788143

    ―――その後二人に何があったか?それを詮索するのは野暮という物である。 ただ一つ、俺と姉貴は誓った。一緒に愛しのボスを二人でせいいっぱい守護る事 それが私達にとっての生きがいなのだから。 ずっと、君といたい。もっと君を知れば今よりも強くなれる。 その誓いを胸に今日も姉貴とこたつで抱き合って眠った。 俺と姉貴、二人を妨げる物そんなものはきっとない、何もないはずだ。そう信じて今夜も眠りにつく おやすみ姉貴、おやすみボス

    11 19/11/18(月)23:27:31 No.639788702

    例によってこれって…

    12 19/11/18(月)23:27:51 No.639788821

    完全に別方向にインモラルに走りやがった!?

    13 19/11/18(月)23:29:13 No.639789217

    どかーん!どかーん!!

    14 19/11/18(月)23:30:41 No.639789671

    お前ぇ!前も書いてただらぁ!?

    15 19/11/18(月)23:33:12 No.639790439

    わぁ…

    16 19/11/18(月)23:35:11 No.639791017

    なるほど……

    17 19/11/18(月)23:36:28 No.639791395

    ビーファイター…お前ボスママ狙いだったのか

    18 19/11/18(月)23:37:47 No.639791791

    ねぇもしかしてボスのお父さんっていうのは…

    19 19/11/18(月)23:38:32 No.639791997

    インモラル!インモラルですよ!

    20 19/11/18(月)23:39:20 No.639792208

    ボスパパが全然出てこないのってそういう

    21 19/11/18(月)23:44:44 No.639793721

    ボスパパなんていない みんな知ってるね

    22 19/11/18(月)23:47:21 No.639794451

    四天王なんて眼中になかった そう最初から狙いはボスママだったんだ

    23 19/11/18(月)23:49:27 No.639795007

    ねぇこれボスただのダシじゃ...

    24 19/11/18(月)23:50:13 No.639795207

    みんなこんな長い文章最後まで読めるなんてえらいな…

    25 19/11/18(月)23:50:47 No.639795370

    >―――どても美しかった。

    26 19/11/18(月)23:55:16 No.639796558

    >ねぇこれボスただのダシじゃ... ボスも喰うにきまってるだろ

    27 19/11/18(月)23:55:35 No.639796651

    すき

    28 19/11/18(月)23:57:31 No.639797143

    君ボスママ好きすぎない?

    29 19/11/18(月)23:59:54 No.639797764

    豊平区住みかよ、やめてくれよ

    30 19/11/19(火)00:00:11 No.639797860

    ボスママは真っ当にボスを大人にしたまま長い髪を細いおさげのポニーテールにしてるモデル体型美人さんなイメージ

    31 19/11/19(火)00:05:47 No.639799454

    自分がボスママの当て馬である事に気付いたボスはどうなる

    32 19/11/19(火)00:05:53 No.639799481

    ボスママに産ませたボスを孕ませて仔ボスを産ませるのいいよね

    33 19/11/19(火)00:06:53 No.639799771

    通りであんなかわいい子たちに囲まれても平気な訳だ

    34 19/11/19(火)00:08:28 No.639800241

    フォボス…?

    35 19/11/19(火)00:11:31 No.639801210

    なるほど将を射んとする者はまず馬を射よというわけだ

    36 19/11/19(火)00:15:09 No.639802393

    おかしい ボスの怪文書だと思ってたらいつの間にかボスママの怪文書になってた

    37 19/11/19(火)00:15:51 No.639802629

    ボスママは飲み過ぎると「あの子にはやっぱり父親が必要なのかしら...」と寂しげな表情をしてそっと手を重ねてくるぞ

    38 19/11/19(火)00:15:59 No.639802685

    ごめん…義兄さん……

    39 19/11/19(火)00:17:46 No.639803285

    双方成人してる近親相姦って凄いインモラル度逆にブチ上がるよね!!