19/10/25(金)20:55:35 かつて... のスレッド詳細
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19/10/25(金)20:55:35 No.633513541
かつて古の時代、世に大禍を齎した忌むべき神が居た。二柱の名は蛭須神と臾川神。 本来彼らは須臾の名の通り、共に僅かなる時間を司り人々に奉られる神であった。 …だが。ある時、臾川神は蛭須神へと牙を剥いた。蛭須神を取り込み、二分されていた信仰を一つに纏めようとしたのだ。 蛭須神も抵抗し、二柱の戦いは長く続いた。空は曇り、地は汚れ、水は濁った。暗雲が世を覆った。 しかしその大禍はある日終わりを迎える。薙刀を携えた鬼神が二柱の戦の地に現れたのだ。 彼は飛ぶように蛭須神と臾川神の間へとスイと割って入り、舞うように二柱を切り刻んだ。二柱は死んだ。 臾川神の骸は地に溶けて緑に淀んだ水を生み、蛭須神の血肉は命を持って地を這う蛭となる。 そして舞うように禍を断ち切った鬼神…即ち禍舞鬼神は畏怖を持って奉られるようになり、彼へ捧げる舞は彼の名から禍舞鬼…歌舞伎と呼ばれるようになったのだよ。
1 19/10/25(金)20:57:10 No.633514101
そしてこれがその再現というわけだ
2 19/10/25(金)20:57:40 No.633514264
ケオッ
3 19/10/25(金)20:57:48 No.633514312
>禍舞鬼神 これ舞うように禍をもたらす鬼神じゃないですか?
4 19/10/25(金)20:59:00 No.633514716
勉強になります…
5 19/10/25(金)21:00:46 No.633515304
禍舞鬼神は本来二柱の神であったと言う説もある 残酷残忍で慈悲もない、怒りに満ちた紅い顔の神に対し優しさと冷酷さを併せ持つ白い顔の二柱が習合して生まれたのが現在の歌舞伎神話の定説だ
6 19/10/25(金)21:10:57 No.633519070
歌舞伎神話学者として私が支持するのは禍舞鬼神の二面性は二柱の混同ではなく、神々がしばしば持つ滅ぼすな力と恵みの力の現れであるとする説ですね
7 19/10/25(金)21:12:03 No.633519493
神の息は再び楚丹威損保により吹き返される 滅することなく延々と行き帰り続け図星毛尾を繰り返すのだ。仏教における輪廻転生の元はこの図星毛尾であるという 伝承にもそう記されているのだ
8 19/10/25(金)21:20:11 No.633522703
慶応大の慶応が蛭須神の残した遺言から来ていることはあまりにも有名
9 19/10/25(金)21:22:23 No.633523481
歌舞伎学説がスーッと頭に入ってきてこれは…ありがたい…
10 19/10/25(金)21:24:39 No.633524305
元は兎狩りの名手で住む土地は「どんなに気の強いウサギでもすぐに怖がって逃げ出してしまう」ということから脱兎と呼ばれていた
11 19/10/25(金)21:29:43 No.633526082
>禍舞鬼神は本来二柱の神であったと言う説もある >残酷残忍で慈悲もない、怒りに満ちた紅い顔の神に対し優しさと冷酷さを併せ持つ白い顔の二柱が習合して生まれたのが現在の歌舞伎神話の定説だ 禍舞鬼乃御墾より引用
12 19/10/25(金)21:51:44 No.633534211
蛭が淀んだ水に住むのはこの蛭須神と臾川神が蛭と水に成り果てても戦っているからという言い伝えが残っている