19/10/16(水)00:33:42 今日の... のスレッド詳細
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19/10/16(水)00:33:42 No.630946742
今日の朝は格別に清々しい朝だった。 鳥は歌い、花は咲き誇り。陽は爛々と差し、それでいて窓から部屋に入る風は涼しく、湿気などは欠片も無い。 体を起こして軽く解せば、今日の気分は最上の一言。 …しかし、頭部に違和感。 酷い寝癖だろうと思い、手をやる。寝癖にしては硬い。それに形状も寝癖らしくない。 何度手で撫で付けても収まらない。埒が明かないので、櫛を片手に鏡を見る。 結論から言うと、頭にあったのは寝癖ではなかった。 茶色の髪を無視するかのように生える、白い胴に黒い傘。 それは…まるで…いや、形そのまま直球染みた存在が… 「なんじゃあこりゃあああああああ!?」 きのこ。 きのこが、頭部に生えていた。
1 19/10/16(水)00:33:52 No.630946785
愛しきゾンビィ達が眠る部屋の扉を開け、それぞれの状態を確認する。 皆ぐっすりと熟睡。当然ではあるが、頭にきのこが生えている者は一人も居ない。 つまりきのこが生えているのは自分ただ一人という事になる。それが何を意味しているのかはわからないが。 とにかく。この状況を打破するために考えられる行動を取らなくては。 最も現状に詳しそうな…というよりも最早元凶だとすら思えるゾンビィに目を向ける。 他の面々と同じように熟睡中。なんなら鼻提灯すら出している。 そんな彼女を寝ている布団ごと抱え上げ、静かに部屋を出る。 走っていると言われれば否定できない早歩き。焦燥が浮かんだその速度で自分の部屋に向かう。 静かな朝の屋敷を、鳥の歌声と自分の息。そして穏やかな寝息が彩る。 バラバラな方向性の音で好き放題に彩りぬいて、部屋の中へ。 床にここまで抱えてきた物を放り投げ、肺に入るだけ息を吸い込む。 吸い込む。吸い込む。 「…起きんかーい!!!こんボケきのこぉ!?」 「ひぇえええ!?な、なんですかぁ!?」
2 19/10/16(水)00:34:20 No.630946924
吸い込んだ分を吐き出した。効果は絶大。 目の前のゾンビィ…純子は跳ね起きて枕で頭を覆い、周りをキョロキョロと見回し落ち着き無く動いている。 そんな動きが徐々にゆっくりになっていき、最終的に俺の目を見て止まった。 「…巽さん?」 「何か俺に言う事あるんとちゃうんかいボケェ」 首を傾げて、唇に指を当てて思考。 「……………おはよう…ございます…?」 「はいおはようございまーす」 挨拶は基本だ。当然、されたら返すのも基本。 俺からの返事を聞き届けた純子は、控えめな笑顔へ。 儚げで、それでいて美しい笑顔。 それは朝方の澄んだ空気と相乗し、一つの絵のような美しさを湛えていた。 ……………ん? 「…って違わい!こんのトンチキゾンビィ!!」 「ひぃっ!?」
3 19/10/16(水)00:34:48 No.630947091
見惚れて危うく、的外れな回答を見過ごすところであった。 「俺を見て何か気付かんのか!!!」 涙目の純子を怒鳴りつけてやれば、おずおずとゆっくりと、俺を下から見ていく。 足。腿。腰。腰。腰?股間。股間。腹。胸。胸。胸。胸。胸。頭。 …頭の天辺。 「あっ可愛い!」 「何テンション上がっとんじゃいボケェー!一大事じゃろがいスットコドッコイィー!!」 パァッと咲く笑顔に俺も笑顔になる訳が無く。むしろ苛立ちが募るのが当然で。 「それ何ですか!?新しいグッズとかですか!?似合ってますよ!」 「知らんわい違わい似合っとらーん!!」 「頭にきのこだなんて…私とお揃いのきのこ仲間ですね!」 「んなお揃い嬉しくないわい!!!」 「その生え方、愛さんがニヤニヤしながら見てたビデオゲームのあのキャラみたいですね!確か…ピ…ピク…」 「やめんかい!それだと俺が洗脳されとるじゃろがい!!」
4 19/10/16(水)00:35:02 No.630947176
ハァハァと息を切らす俺と対照的にニッコニコの純子。 「…とりあえず…これをどうすりゃ良いのか教えんかい… 「…?いえ、私はそれ知りませんよ?」 想定外の回答。 「こ、こんなんお前しか考えられんじゃろがい!」 「いえ、私だってきのこ生えてたのショックでしたし…正直怖かったですし…」 …え?じゃあこれは一体全体どうして俺の頭部に…? 「…お風呂…入りましたか?」 「毎日入ってるからやめろその目は」 戦慄と引け気味な純子の目に真顔で真摯に無実無根であると返す。 「私みたいに引っこ抜けないんですか?それ」 「…試したわい」 両手を頭に持って行き、純子の前で実演してみせる。 どれだけ力を入れても謎のきのこは引っこ抜けず、頭皮の方が先に白旗を上げた。
5 19/10/16(水)00:35:24 No.630947288
「…なんなんでしょうね…それ…」 「わしが一番知りたいわい…」 思わず膝を突いて崩れ落ちる。四つん這いで、打ちひしがれる。 あいつ等とのミーティングはまだいい。ネタでどうにか凌ぐ事ができる。 だが、この後の仕事は…?この状態で営業…?無理だ。絶対に無理。 「…巽さん」 「なんじゃい純子…」 届いた声に顔を上げる気力は無く、床を見つめながら返す。 そんな俺を、俺の頭を、優しく何かが抱きしめた。 「…チュッ」 頭部から聞こえる音。まるで口づけを交わしたかのような音。 その音を聞いて、ゆっくりと顔を上げた。
6 19/10/16(水)00:36:13 No.630947506
赤い顔の純子が目に映る。 「…えっと…御伽噺とかだと、こういうので治るなと…」 こちらから目を逸らしては合わせて。おどおどと話す純子。 ………何故か苛立ちが募った。 「…わしゃカエルかボケェー!!!」 「ご、ごごごめんなさい!」 怒鳴っても苛立ちが収まらない。頭に血が上っていく感覚。 「そもそもお前はこれのスペシャリストじゃろがい!さっさとどうにかせんかい!」 「えぇ!?それは流石に」 「やかましい!」 純子の口答えに更に苛立つ。何故だ?わからない。 「巽さん?様子がおかしいですよ!?」 ………血が、頭の更に先まで上った気がした。
7 19/10/16(水)00:36:31 No.630947578
「うるさい!」 「きゃっ!?」 純子に手を伸ばし、押し倒す。 目の前に迫る純子の顔。怯えた目に、震える唇。 そんな純子の取る行動。所作。その全てが、俺の心を掻き乱す。頭を掻き回す。 「…巽…さん…どうしちゃったんですか…」 「黙れ」 怯える純子に顔を近づけて、両手首を押さえつけて。低い声で強く言い放つ。 「………黙りません」 …純子の目から、怯えが消えた。 「…黙れ」 「嫌です」 「黙れ!」 「嫌です」
8 19/10/16(水)00:36:58 No.630947721
苛立ちが募る。思考が何処までも掻き乱される。目の前の純子しか考えられない。 …?そもそも何故俺はここまで感情を昂ぶらせている?そこまで純子が気に障るような事した訳では無いのに。 「…そんなに」 思考の海が枯れ上がり、目の前の少女に意識が集中する。 「そんなに黙って欲しいなら…黙らせてください」 ………何時の間にか上がっていた純子の口角が、俺の理性を吹き飛ばした。 両手は純子の手首を押さえつけるために埋まっている。なら、どうやって黙らせる? 「んぅっ!?」 簡単な答えだった。純子の唇に自らの唇を押し付ける。ただそれだけだった。 「んー!んー!……………!?」 まだ騒がしい。黙れ。 舌を送り込み、純子の舌に絡ませてやれば、もう音すら鳴らせない。 ちゅるちゅう。声は無く、水の音が響く。
9 19/10/16(水)00:37:25 No.630947853
暫くして、唇を離した。俺の舌と純子の舌が名残惜しげに伸び、それでも離れたくないと唾液のアーチを結ぶ。 「ぷはぁ…はぁっ…はぁっ…」 息を荒げている純子。上気した頬と涙が浮かぶ目に、嗜虐心をそそられる。 ………何故?俺の嗜虐心なんて…そこまで強い物ではなかったはずなのに… 変だ。何かが変だ。離れなければ。何から?純子から。どうして?さあ? 「…巽さん」 意識が再度、純子に集中する。 「これで終わり…ですか…?」 嗤った。純子が嗤った。この程度かと言わんばかりに、口角が上がる。 あぁそうか。なら、完膚無きまでに教えてやる。 純子の服に手をかけて。 ………手を…かけて。 待て。なんだこれは?何が…?
10 19/10/16(水)00:37:56 No.630948021
「巽さん」 ぐちゃぐちゃだ。どうなっている。俺は。何がしたい? 「白一色に黒い点が落ちたなら、もう真っ白とは言えません」 純子が嗤う。淫靡に嗤う。 「好きなだけ、汚していいんです」 …あぁ、そうだな。そうしよう。 両手首を離して、純子の唇に吸い付く。 今度は頭に純子の腕が回り、もう逃げられない。逃げる必要なんて無いが。 暫しして、顔が離された。 「汚して、この減らず口を黙らせてくださいな」 嗤う純子に引かれて、俺も嗤った。 嗤いながら、純子に吸い付いて。 嗤いながら、純子のスカートを捲し上げて。 嗤いながら、貪った。 あぁ、なにがどうなって。どうでも、いいや。
11 19/10/16(水)00:38:50 [sage] No.630948315
きのこの日記念です
12 19/10/16(水)00:43:33 No.630949688
ギャグかと思ったらドスケベでありんす!!!
13 19/10/16(水)00:46:57 No.630950609
>足。腿。腰。腰。腰?股間。股間。腹。胸。胸。胸。胸。胸。頭。 腰と胸見過ぎじゃい!
14 19/10/16(水)00:48:31 No.630951019
エロきのこはさぁ…ここぞとばかりに女を出す人?
15 19/10/16(水)00:49:00 No.630951136
きのこに操られとる…
16 19/10/16(水)00:50:06 No.630951436
きのこでセックスしちゃいけんよ!!
17 19/10/16(水)00:51:50 No.630951929
純子ちゃん…!?
18 19/10/16(水)00:52:10 No.630952013
いやらしかー!
19 19/10/16(水)00:54:29 No.630952559
いやらしかキノコばい
20 19/10/16(水)00:54:43 No.630952614
えっち!!!
21 19/10/16(水)00:55:02 No.630952684
胞子撒き散らしとる…
22 19/10/16(水)00:56:07 No.630952933
だ…抱いてるでありんす…
23 19/10/16(水)00:59:57 No.630953664
>なんなら鼻提灯すら出している。 ここはおぼこい
24 19/10/16(水)01:00:26 No.630953755
キメセクはいかんよ!!!
25 19/10/16(水)01:00:53 No.630953847
ジメジメしたと思ったらきのこが生えてきたな…
26 19/10/16(水)01:01:42 No.630954002
昭和は湿っぽい
27 19/10/16(水)01:03:50 No.630954427
やっぱり巽のキノコは純子ちゃんが植えたんじゃないんですかねぇ…
28 19/10/16(水)01:06:01 No.630954840
周りが見えなくなってるから2人が激しく交わってるところを他のゾンビィに目撃されちゃうんですね
29 19/10/16(水)01:09:26 No.630955479
一緒に堕ちていきましょう。。。
30 19/10/16(水)01:11:01 No.630955755
きのこに侵されとる…
31 19/10/16(水)01:15:46 No.630956581
これやっぱりわざと
32 19/10/16(水)01:16:50 No.630956808
支配しようとしてるけど囚われたのは巽の方だったということか…
33 19/10/16(水)01:18:58 No.630957180
きのこは男根によく似てるでありんすから…
34 19/10/16(水)01:19:40 No.630957300
>やっぱり巽のキノコは純子ちゃんが植えたんじゃないんですかねぇ… うふふ。。。
35 19/10/16(水)01:22:35 No.630957860
結局どうやったらキノコは取れるんだ
36 19/10/16(水)01:23:54 No.630958115
こんなん日活ロマンポルノばい…
37 19/10/16(水)01:24:03 No.630958149
そりゃヌかないと
38 19/10/16(水)01:26:14 No.630958553
>結局どうやったらキノコは取れるんだ 取れても菌糸が巽の脳に張り巡らせててもう手遅れかもしれない
39 19/10/16(水)01:28:16 No.630958913
食欲の秋なのできのこを貪る
40 19/10/16(水)01:29:17 [sage] No.630959075
あっきのこは大体ピク…のアレみたいなものです
41 19/10/16(水)01:29:17 No.630959077
メリーバッドエンドでありんす…
42 19/10/16(水)01:30:19 No.630959242
>あっきのこは大体ピク…のアレみたいなものです 普通に寄生されてるじゃん!!
43 19/10/16(水)01:31:15 No.630959402
白ピクミンは毒がある~♪