19/10/01(火)23:40:15 泥のメ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1569940815401.jpg 19/10/01(火)23:40:15 No.627182988
泥のメタモルフォーゼ https://seesaawiki.jp/kagemiya/
1 19/10/01(火)23:42:09 No.627183522
変っ身っ!
2 19/10/01(火)23:47:09 No.627184961
祝福の刻!
3 19/10/01(火)23:48:00 No.627185196
オーマ「」ゲミヤ
4 19/10/02(水)00:01:00 No.627188801
変身系宝具のステータス曖昧にしがち説
5 19/10/02(水)00:06:24 No.627190344
深夜だ スケベゲージを上げていけ
6 19/10/02(水)00:08:33 No.627190893
健康的なエロスが欲しい...
7 19/10/02(水)00:13:59 No.627192335
背徳的なスケベでもいいぞ!
8 19/10/02(水)00:15:08 No.627192654
猟奇的なスケベもいいとおもいます!
9 19/10/02(水)00:18:46 No.627193716
助平をテーマに泥を練れないかな
10 19/10/02(水)00:19:20 No.627193852
昨日試したけど自分には書けないと分かったのでエロは諦めます
11 19/10/02(水)00:19:53 No.627194009
>戦国武将の花房職秀の通称・助兵衛は「すけのひょうえ」と読まれている。黒田孝高(官兵衛)、竹中重治(半兵衛)、後藤基次(又兵衛)など著名な「兵衛」が付く名を持つ人物が全て「べえ」と呼ばれていることを考えると、花房の例は不自然ではある。何らかの配慮があり、彼の場合は、特別にこうなったと思われる。 ふむ
12 19/10/02(水)00:24:34 No.627195224
>昨日試したけど自分には書けないと分かったのでエロは諦めます そんな悲しいこといちいち言わないでくれ
13 19/10/02(水)00:26:07 No.627195669
「音楽に必要なものは何だと思う」 アーヴィンは囁くようにそう言った。 開店から間もないパブの店内。この時間はGOLFの面子は勿論、普通の客だって全くいない。 たまたま早めに訪れた私とアーヴィンだけが店内の片隅に陣取っていた。 椅子に深く腰掛けたアーヴィンの視線は、組んだ足の上に乗せたギターへ吸い付いて離れない。 焦げ茶と乳白色のグラデーションがまるで海の潮目のように美しいギターだ。ボディには真っ赤なルビーが埋め込まれている。 ただのギターではない。魔術師の彼が持つ魔術礼装のひとつだ。 普通の魔術師が唱える呪文は彼にとってかき鳴らされる弦の震え。一定のリズムとマナが絡み合うと世界に対する干渉が生まれる。 彼は自分の手で一から組み立てた楽器を使って魔術を行使する、音楽魔術の使い手なのだ。 さほど数は多くないが、時計塔の古い歴史の中でも常に一定層の術者が存在するジャンルである。 特に、他者の魔術刻印の調整や修繕を担当する調律魔術師には楽器を仕事道具とする者が多かった。 きっとそれは、音楽が奏者と聞き手のふたつがあって初めて完全に成立するものだからだろう。
14 19/10/02(水)00:26:22 No.627195724
手元のギターを見つめる彼の目はどこか熱に浮かされながら夢見るかのようだ。いや、彼はいつもそうだった。 どこか浮世離れしていて、まるで他人とは違うレンズで世界を俯瞰しているかのようだった。 「音楽、ですか?そうですね………才能でしょうか?」 「才能か。それが全く必要ないなどという幻想を語る口は確かに持ち合わせない。 だがそれは音楽と向き合っていく上で凝視していくものであって、必要なものではない。 大事なのは………そう。インスピレーションだ」 ゆっくりと、ささやかに詩を吟じるような落ち着いた声音で喋りながら、彼は壊れやすい陶器を扱うような仕草でギターのヘッドへ触れた。 弦を1本1本鳴らしながら、丁寧かつ慎重にペグを巻いていく。彼はチューニングに音叉などの道具を必要としない。 かといって、魔術に依ってそれを代替しているわけでもない。彼は絶対音感というやつを持ち合わせているのだ。 きっとアーヴィンは魔術の世界に進まずとも音楽家として高名になっただろうと、私は確信している。
15 19/10/02(水)00:26:51 No.627195854
「朝目覚めた時雄鶏の鳴き声を聞いた。そこに朝日の挨拶を感じる。 昼の午睡を誘う微睡みへ身を委ねた。そこに天空の安らぎを感じる。 夜口にした酒の酒精が舌を焼いた。そこに月光の情熱を感じる。 つまりは閃き。インスピレーションだ。それは全ての人間へ平等に与えられた、感じた何かを訴えかける権利だ。 音楽とは、あるいは世界から受け取ったメッセージを形にするものとも言えるかもしれない」 作業に集中したいのか、今だけアーヴィンはいつもかけているサングラスを外していた。 テレビの中に登場するロッカーのように派手な服を着て、針山のように金髪を尖らせている彼だったが、その山吹色の瞳は真剣そのものだ。 いや、GOLFの中でも彼より生真面目で誠実な人間はいまい。音楽家としても、魔術師としても、彼はいつでも真摯だった。 私は彼が自分の楽器をチューニングしている姿に不思議な聖性すら見出してしまう。 そこには祈りがある。敬虔な信徒のように、自分が担った奇跡に対する極めて深い信仰があるように思えた。 やがて満足出来たのか、ペグを回す手を止めると、机を挟んで反対側に座る私へ据わった目を向けてきた。
16 19/10/02(水)00:27:01 No.627195894
「そうして誰かが受け取ったメッセージを誰かに伝えることで、音楽は無限に広がっていく。 川の流れに似ている。川の名前は変わることはないが、流れる水は一時として同じではない。放たれたメッセージが別の印象で誰かに伝わるように。 つまりだ。俺は君にこう言いたい。君は良い聞き手だ。常にフラットで、打てば素直に響く。だから新曲を聞いて欲しい。 俺が感じ取ったメッセージを君へ伝える。君なりのインスピレーションを抱いてくれ」 じゃらん、とアーヴィンがチューニングの終わったギターの弦をピックで引っ掻き、音を奏でる。 私に楽器の良し悪しというものは分からないが、まるでそれは飼い主に撫でられた獣が心地よく喉を鳴らす声のようだった。 ライムの浮いたジンの炭酸割りを口に含みながら、つい私は微笑んでしまう。
17 19/10/02(水)00:27:11 No.627195944
「ふふ。今の話は全部それを言いたいための前振りだったんですか?」 「すまない。だが考えてみて欲しい。何故ヴィンテージワインは味わい深いのか。それはそこにそのボトルが過ごしてきた歴史があるからだ。 今回の場合、適度な言葉は決して君のインスピレーションの邪魔をするものではないと判断した」 照れることもなく、至極当然という顔でアーヴィンは言う。 こういう人だ。明後日の方向に生きているかのような彼の天然ぶりが私は好きだった。未だに誰も客の来ない店内で私は姿勢を正す。 「では、1曲お願いします」 「―――ありがとう」 滅多に浮かべない笑顔をアーヴィンが浮かべる。凪いだ内海のような、厳かさの中に穏やかさを内包した不思議な微笑みだった。
18 19/10/02(水)00:28:40 No.627196336
ずらっと来た!
19 19/10/02(水)00:31:38 No.627197112
私ちゃんはすぐに人をたらしこむな…
20 19/10/02(水)00:32:35 No.627197333
ルク空会のメンバー全員が「私ちゃんのことを一番わかってるのは俺(or私)だからな…」とか思ってる説
21 19/10/02(水)00:35:43 No.627198084
そのうち私ちゃんSSまとめて読みたい…