虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

19/09/28(土)03:16:40 No.626144314

静寂が欲しい。そう、私はそろそろ眠りにつきたいと思い始めたのだ。 秋の夜長と言えども、夜宴がこうも長く続くようでは流石の私も齢が齢なので、翌朝体に堪えるだろう。 虫の囀りが響き渡り、心地よい風の吹く爽やかな夜。人びとの賑わいの傍ら私はそっと瞼の内側を見つめ始めた。 辺りに響く虫の囀りの合間合間、大きな音が繰り返し響いていることにふと気付く。なるほどそういうことか。 開かれている夜宴の影響もあってか、今夜は忙殺されていることだろう。 心の中で労いの言葉を呟き終わると、私の意識は心地よい音に包まれながら波間に漂い深く沈んでいった。