19/09/01(日)22:01:44 いらっ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1567342904987.png 19/09/01(日)22:01:44 No.619543896
いらっしゃい、後輩。 この間のカジノで見せた私の隠れ家にあった私物に、一部の連中が食い付いてきてね。 そこの森なんか「何でもするから一座建立させてくれ」っていうから、あんたも招待したのよ。 確か「サドウ」とか習ってたんでしょ？妖術じゃなくてお茶の淹れ方。 ほら、森の点てる緑茶は中々の味よ。陸羽の奴にはちょっと譲るけどね。 森、後輩に振る舞っておやり。ほら、緑の泡が黒い茶碗の中に浮いてて、ちょっと綺麗なものでしょ？
1 19/09/01(日)22:01:55 No.619543964
＞「飲んだら…茶碗の中にきらきらと輝く模様が…」 あぁそれ？ 昔の工人が焼き損ねだかで不吉だの何だの騒いでたのよ。 こんな星空みたいで綺麗なのに、前例がないだか、気色悪いだか騒いで、定命の者ってほんと短慮よね。 たまたま持ち合わせもあった事だし、その場で買い取って隠れ家に置いてたのよ。 同じような場面にもう二、三回出くわしてたから、探せば何個かあると思うわ。 ま、ぐだぐだ本能寺？とかいう巫山戯た催しで大量生産されてたみたいだから、 価値なんてあるか分からないけどね。私が気に入ってるってだけ。
2 19/09/01(日)22:02:14 No.619544083
そうそう、その茶碗は畳に置くと不安定だから台を使うらしいんだけど森の私物だそうよ。 …ちょっと森、なんで辛気臭い顔してんのよ。は？こんな大名物で茶を点てられて死んでもいい？ うっさいわね。辛気臭いこと言ってないでどんどん点てなさい。あんた腕はいいんだから。 そこの壁に掛けてる書も中々でしょ。ま、私は人間の情報伝達手段である文字だの、それを芸術化した書だのは さっぱり分からないけど、流石に流れるような書体と勢い、それでいて整った書体は見事と分かるわ。
3 19/09/01(日)22:02:33 No.619544192
元々は司馬懿の子孫がやらかした後の頃に、江南で王なんとかって奴が呑みながら認めた奴でね。 珍しく話の通じる奴だったから色々話を聞いてやってたけど、「何度清書しても草稿より上手くいかない」 って愚痴ってたわね…。 で、それから二百年くらいしたかしら。王なんとかの子孫って坊主とたまたま会って、 王なんとかの話をしてやったら泣きながら私にくれたのよ。 「このままでは祖先より受け継いだ蘭亭序はいずれ召し上げられてしまう。祖先と親交のあった仙女様がお持ちください」って。 弟子には渾身の臨模を譲るって言ってたから、ふーやーの舅が墓に入れてたとかいうのはそっちでしょ。 …ちょっと司書、なんでアンタが昏倒すんのよ。私のいい話がそんなに不愉快だった訳？ああもう！ 他にも山椒の食べすぎで喉に詰まらせた爺さんの書もあるのに！
4 19/09/01(日)22:08:15 No.619546230
叩けば誇りじゃなくてお宝が出る女
5 19/09/01(日)22:19:57 No.619550686
探せばいくらでも出てくるんだろうな…
6 19/09/01(日)22:22:05 No.619551420
何だかんだ物持ちが良いというか…
7 19/09/01(日)22:24:30 No.619552290
この人の住まいに置いておいたら風化しないだろうし…