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19/08/22(木)00:47:42 夕暮れ... のスレッド詳細

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19/08/22(木)00:47:42 No.616647935

夕暮れの少し冷たい風が彼の頬を撫でる。祭りの喧騒から外れた鳥居の下は恋人たちに絶好の待ち合わせ場所だ。 「遅くなりました!」 息を切らせてスルーズがマスターのもとへ駆け寄る。慣れていない下駄や裾の長い浴衣は危なそうに感じるが、彼女はサーバント、その程度で体勢は崩さない。 「そんなに息を切らせてまで焦らなくても・・」 「すいません。でも・・リッカに早く会いたかったので・・」 頬を赤らめながらスルーズは言う。彼女の頬が赤く見えるのはおそらく夕日のせいではないだろう。そんな彼女の愛らしい姿を満足そうに眺めながら、スルーズの装いを目にする。

1 19/08/22(木)00:47:59 No.616648005

黒地に少し青みが強い桔梗の紋様が入った落ち着きのある、悪く言えば地味、そんな大人の女性が着るような浴衣だ。だが、色白で目立ちの整った彼女ならば、それは妖艶な色気になる。今日も紅を刺してきたからか、それが一層際立って見えた。 「・・リッカ?」 「あ、ううん。今日もきれいだなって思って」 「あ、ありがとうございます・・!」 まだ初々しい2人は、マスターが手を引く形で賑わいを見せる祭りの雑踏へ足を踏み出した。

2 19/08/22(木)00:48:22 No.616648083

昨日と同じようにお祭りでしか味わえないような食べ物を2人が頬張っていると、うしろから声がかかった。 「おんやぁ?マスターが女連れとは珍しいですなぁ?」 声の主は白地に緑とオレンジの柄が入ったTシャツを着た黒ひげだ。彼はからかうように言いながらも、お似合いですぞ。とマスターにだけ聞こえるように耳打ちした。 そう言われた彼ははにかみながらも、どうしたのか彼に尋ねる。どうやら黒ひげはナポレオンの補佐をしに来たらしく、この夏まつりの最後を飾る大花火を特等席で見ないか?というお誘いだった。

3 19/08/22(木)00:48:39 No.616648143

「本当だったら拙者がおんにゃのこを侍らせたかったんでござるが」 などと草をはやしながら、こそっとマスターに耳打ちする。黒ひげの言う特等席とはスタッフしか入れない休憩所のようなところで、掘立小屋だが空調が効いており、なにより花火の時間帯はスタッフ総出で花火に専念するため誰もいないとのこと。 「夏の思い出にいかがですかな?」 ニヤニヤと笑いながら黒ひげはそう告げる。今でこそオタク気質な彼だが生前はエドワード・ティーチといえば誰もが恐れるような大海賊。そして様々な女性を抱いた海の男。男同士の友情から、マスターは黒ひげがスルーズを襲えと言っているのだと察した。

4 19/08/22(木)00:48:59 No.616648212

「ナポレオン殿には話をつけておくでござるよ。デュフフフ」 そういいながら黒ひげは去っていった。マスターが時計をちらりと見る。花火が上がるまであと1時間ほどだった。 「リッカ、大丈夫ですか?顔が赤いですよ?」 「え?あ、暑いからね」 「そうですね。この熱気は戦に臨むエインヘルヤル達にも勝るとも劣らない雰囲気があります」 小粋なヴァルハラジョークを交わしたスルーズがクスリと笑う。ヴァルハラの勇士たるエインヘルヤル達は昼も夜もどんちゃん騒ぎ、それが血を流す戦闘でも、嬌声が飛び交う乱痴気騒ぎかの違いはあるが。

5 19/08/22(木)00:49:28 No.616648335

黒ひげから思わぬサプライズを受けたマスターとスルーズは、その後射的やくじ引きで小物をもらい、花火が上がる少し前にスタッフ専用の休憩所に足を運んだ。 すでに黒ひげから連絡があったらしく、残っていたスタッフから5時間くらいは戻らないから鍵はしっかり閉めといてくれと言い残され、花火を上げに行ったスタッフを見送ってからカチリと扉の鍵を閉めた。 「楽しみですね」 「・・そうだね」 灯りを消し、月明かりだけが彼らを照らし出す。花火が上がるのを楽しみにしているスルーズの隣でマスターは彼女を眺めた。

6 19/08/22(木)00:50:07 No.616648532

少し乱れた浴衣から覗く透き通るような肌と無防備なうなじ、鎖骨。腰掛けるために置いた右腕はスラリと伸び、柔らかくも張りのある指は彼女の美しさを物語っていた。 「・・スルーズ」 「なん――ん゛」 マスターがスルーズの手に自分の手を重ね、振り向いたスルーズの唇を奪う。二人っきりだからか、スルーズの艶やかさに当てられたらか、自然と彼はスルーズの口内を舐め、彼女もそれを受け入れた。

7 19/08/22(木)00:51:03 No.616648782

時間にして30秒も満たない時間だが、彼らにとってはそれがとても長く感じた。 ツゥ・・と唇から糸が伸び、スルーズが少し蕩けたような表情を見せる。 「・・いいですよ。私もそんな気分になってしまいました。」 そんなことを言われれば男として止まれない。マスターとスルーズの蜜月は打ちあがった花火の音に負けないほど激しく、淫らだった。

8 19/08/22(木)00:52:53 No.616649257

獣のように激しいまぐわいから一転、男の本能を吐き出しきったマスターと受け止めたスルーズはお互いに乱れた服を正し、打ちあがる花火を眺めた。 「仕方のない人ですね」 「ごめんねスルーズ」 「かまいませんよ。それに全く花火が見れなかったわけでもありません」 そういいながら打ち上げられた花火を眺める二人はお似合いのカップルといえるだろう。 やがて花火も終わり、祭りも終わりを迎えた。

9 19/08/22(木)00:53:21 No.616649370

「・・ねぇスルーズ、今日俺の部屋で泊まっていかないか?」 「え?リッカのお部屋にですか?」 「うん。今日は君を帰したくない」 「・・わかりました――――今夜は寝かしませんよ?」 「望むところだよ」 翌日、げっそりとしたマスターに連れられたツヤツヤのスルーズが大出院神社に帰ってきたのはいうまでもない。

10 19/08/22(木)00:53:42 No.616649465

おんなのこってあんなにもやわらかくてきもちのいいものだとしりましたまる

11 19/08/22(木)00:54:33 No.616649669

今宵はここまで また夜にお会いしましょう

12 19/08/22(木)01:00:50 No.616651121

五時間フルじゃないとしても何発ヤってんですか! このエロマスター!

13 19/08/22(木)01:05:37 No.616652098

結構なお手前で

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