19/08/21(水)23:05:14 >バニー... のスレッド詳細
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19/08/21(水)23:05:14 No.616617176
>バニーの日 「というわけで着て参りましたのです村雨様」 「はぁ……」 ここ最近の詠はやたらと積極的というか、変な方向にネジが外れている気がする。 影響を被るステークホルダーが俺一人でしかないので別に大目に見ているが、昔の慎み深かった詠の姿がちょっとだけ懐かしくはある。便宜を図ってくれているであろう芸能担当の上役には後でたんとお礼を言っておかねばなるまい。 「なんですか浮かない表情ですわね。そんなにわたくしに魅力がございませんか?」 「まさか。堂に入りすぎてて魅入ってるだけだ」 無論、こうして色々と俺の心を揺さぶってくれる恋人の姿が嬉しくないかと言えばそれは全くの別の話だ。彼女にこんな風に尽くされて嬉しくない奴など罰当たりにも程があるというものだからな。
1 19/08/21(水)23:05:53 No.616617381
「村雨様のそういう素直なようなお世辞のような言い方、嫌いじゃありませんわ。では、何をお飲みになりますか?わたくしはあまりお酒に明るくはありませんが──」 「注いでくれるなら十分さ。じゃあ、そこのバランタインを水割りで頼む」 俺が指差したやや直方体寄りのボトルを取りに行く詠のお尻を何の気なしに眺めていると、彼女はボトルを小脇に抱えて戻ってきた。ボトルの角で豊満な胸が押されて歪んでいる。 「こちらで宜しかったでしょうか」 「ああ」 あまり慣れていない手つきで詠が水割りを作り終えると、そっとグラスを差し出されるままに手に取り、呷る。 相変わらずの難しい味わいが口に広がると少しだけ表情が歪んだ。
2 19/08/21(水)23:06:30 No.616617587
「あまり美味しくなかったでしょうか……」 「いや、詠のせいじゃない。単に俺がわかってて飲んでるだけだ。……こういう味を飲んでると、自分が少しだけ背伸びできる気がするのさ。経営者としても、主としても」 「……わたくし達、じゃじゃ馬ですものね」 「もう慣れちまったがな。んで慣れちまうと、そうでないと物足りなくなってしまうんだよな」 詠はもちろんとして、あの4人もまた俺の大切な身内なのだと改めて具に思う。 「──身に余る光栄にございますわ」 「……今は酒臭いぞ。酔うなよ」 「いいえ、とっくに酔っ払っておりますわよ。あなた様を出迎えた時から、ずっと」 瞳を潤ませて近づいてくるその麗しい顔をそっと掴むと、俺たちの唇はそっと重なっていた。
3 19/08/21(水)23:20:25 No.616622392
ラブラブすぎる…