虹裏img歴史資料館

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19/08/01(木)02:17:17 あの夏... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1564593437561.jpg 19/08/01(木)02:17:17 No.611097784

あの夏から3年 大学にも受かり東京へと戻ってきた。 東京はその姿を大きく変えていて、それでも陽菜さんとの再会は自分たちは大丈夫なのだという確信と、そして陽菜さんの大丈夫になるという覚悟をくれた。そんな再開から3ヶ月、早々に倒れそうになっているに自分が居た。 講義、バイト、復習、バイト、家事、バイト 陽菜さん達の生活を少しでも支援する為にバイトをいくつも掛け持ちし、万が一にも単位を落とすわけにはいかないと勉強をする。大学は一年が2番目にキツイと聞いていたがそれにしても時間が無い。 最初は特に不安もなく始めた1人暮らしだったが考えが甘かったのだろう。 3年前の経験とそこから積んだ3年間の経験 あの時とは違うという意気込みは現実の前に叩き潰され、1つ1つが疎かになりそうな現状に涙が出そうだった。 真っ先に犠牲になったのは家事で、自炊の為にと買った調理器具は埃を被り食事はインスタント食品、洗濯物は畳まれることなく干された物をそのまま着て、部屋の隅には荷解きも終えていない段ボールが山積みとなっている。そんな中たまに出来る空いた時間を陽菜さんと過ごす事が、多忙極まる今の生活の唯一の憩いだった。

1 19/08/01(木)02:18:25 No.611097913

当然そんな生活は徐々に体を蝕み、陽菜さんがそうした僕の体調の変化に気づかないわけがなかった。 「ねぇ帆高、顔色が良くないけど大丈夫?」 「ここの所ちょっと忙しくて…大丈夫だよ」 「ちょっとやつれてきてるし…ちゃんとご飯食べてる?インスタント食品とかで済ましてない?」 どうしてこんなに的確に当ててくるのだろう… 自分は陽菜さんの隠し事に気づけなかったのに陽菜さんは自分の隠し事を的確に見抜いてくる。自分が鈍いのか陽菜さんが鋭いのか、3年前は目を覆いたくなるほどにあった精神年齢の差は多少なりとも埋まったと思っていたが自惚れだったのだろうか。 「うん…実は最近ちょっとね」 「あのね、もし帆高が良かったらなんだけど時々うちでご飯食べない?きっと凪も喜ぶし…それに…私も」 「ありがたいけど…でも悪いよ。それに実は飲食店のバイトも入れてて夕食時は忙しくて食べるのが遅くなりがちなんだ。陽菜さんも受験生なんだしそんな遅くにお邪魔するわけにはいかないよ」

2 19/08/01(木)02:19:05 No.611097997

本音を言えば陽菜さんの夕食を食べたい。こんな味気ない食事では身も心も持たない。 そんな本音を伝えてしまえば陽菜さんはきっと無理をしてでも僕を支えてくれるだろう。でもそれじゃあ意味が無いんだ。年下の女の子に頼りっぱなしというのは格好がつかないし、何よりも何でも抱え込みがちな陽菜さんを支えたくて努力してきたのだから。 「大丈夫だって、これでもこの三年で体は鍛えてきたんだから!だから心配ないよ。心配してくれてありがとう」 そう言って何とか会話を打ち切り、流行りのスイーツの店や映画館に行ったりして楽しんだ。遠慮しながらも普段口にする事の無いスイーツを堪能する姿や恋愛物の映画で涙を流す陽菜さんは筆舌に尽くしがたいほどに可愛く、この数時間だけでまた頑張る気力が湧いて来るほどだった。ただ一つ不満を言うとしたら…どうして可愛らしい女子向けスイーツはあんなにも高いのだろう。

3 19/08/01(木)02:19:50 No.611098075

翌日にはそんな幸福な時間がまるで夢であったかの様に忙しく辛い日々が戻ってきた。講義が終わればギチギチに詰め込まれたシフトに従ってバイト先へと出向き、休憩時間に期日の迫るレポートを片付ける。そうしてバイトが終わる頃にはとっくに23時を過ぎていた。 この時間では今日も夕食はカップラーメンだろうか。カップラーメンを食べ過ぎるとハゲると聞くが何日ぐらいならセーフなのだろう等と益体も無い事を考えながら部屋にたどり着くと部屋に明かりがついていた。そして中には 「ひっ陽菜さん!?どうしてここに!?」 「念のためって事で須賀さんに合鍵預けてあったでしょ?それを借りたの。それよりも!これは何!!」 そうして指差すのはインスタント味噌汁やカップラーメンのカラばかりが入ったゴミ袋。

4 19/08/01(木)02:20:36 No.611098152

「もしかして掃除してくれてたの?」 「最初はね夕食を作りにきたの。最近あまりちゃんとした物食べてないみたいだったし…でもいくら何でもこれは酷すぎ!こんな食生活してたら体調を崩すに決まってる!それに食べ終わったカラも台所に山積みになってたし!只でさえ今の東京は感染症の危険性が高いのにこんな不衛生にしてたら直ぐに病気になっちゃうでしょ!」 返す言葉も無いというべきかグウの音も出ないと言うべきか、一言の反論もできず懇々と説教を受ける様はまるで母親に叱られる子供のようであまりの自分の情けなさに泣きたくなってくる。 何よりも情けないのは心配をかけまいとしていた陽菜さんにこんな泣きそうな顔をさせてしまった事だ。

5 19/08/01(木)02:21:22 No.611098227

「帆高はさ、きっと私に心配をかけたく無くて相談してくれないんだよね。でも、私はそんな一方的に支えられる関係は嫌だよ。帆高が言ったんじゃない、”僕たち”は大丈夫だって。もっと私を頼ってよ」 「ごめん。本当にごめん。陽菜さんの気持ちを蔑ろにするような事して」 「うん…許す…でも次同じ事したらもっと怒るから。それじゃあ夕ご飯…もう夜食の時間だけど…食べよ?」 僕の体調があまり良くない事を考えて作ってくれたのだろう。メニューは全体的に胃に優しくそれでいてホッとするような味付けだった。

6 19/08/01(木)02:21:51 No.611098267

「すっごい美味しい。人生で一番美味しい料理が更新される位に。でも冷蔵庫の中何も無かった筈だけど、もしかして食材も買ってきてくれたの?」 「うん。言ったでしょ?夕食を作りに来たって。でも今日は夕食分の食材しか買って来なかったから、冷蔵庫の中に入れておく食材は明日買いに行くよ」 「明日って…それは流石に悪いよ。ここに来るまでの電車代も移動時間もバカにならないでしょ?」 「うん…えっと…だからね?今日は泊めて欲しいっていうか何というか…」

7 19/08/01(木)02:22:25 No.611098316

「えっ…泊まっ…はぁ!?」 「だってもう終電過ぎてるしこんな時間に帰るのも危ないし、そもそも凪も「どうせなら泊まって来い」って言ってたし!」 センパイ…ありがとう! 「じゃあ陽菜さんが布団使ってよ。俺は床で寝るから」 「ううん。それじゃあ帆高が休まらないでしょ。ただでさえ体調が良くないのに。それじゃあ何の為に私が来たか分からないよ」 しかし陽菜さんを床で寝させるわけにはいかないし…開封していない段ボールに寝袋がしまってあっただろうか? 「だからね…その…一緒の布団に寝よ?」

8 19/08/01(木)02:22:43 No.611098344

駄目だ力尽きた後は誰か書いてくれ 展開としてはこの後めちゃくちゃ同衾した

9 19/08/01(木)02:24:17 No.611098489

オイオイオイ ありがとうございます

10 19/08/01(木)02:42:30 No.611100045

いい… パンケーキ食べてるhnsnの画像のアップロードを希望します!

11 19/08/01(木)02:42:48 No.611100066

わかるよ…この二人はただ幸せな気持ちいっぱいで普通に抱き合って寝ちゃうんだ… 後日hnsnから顛末聞いた先輩がブチ切れてラブホに二人を投げ込むとこが本編だ それを書くんだぞ「」年

12 19/08/01(木)02:53:28 No.611100857

一応想定してたストーリの4分の一までは書けた 本来のプロットだとここから 同衾の際の悶々とした帆高の内心 朝起きた時に陽菜さんが朝食を作るために先に布団から出た事でまた居なくなったんじゃないかとパニックを起こす帆高 陽菜さんの胸で泣いてあの時の気持ちを打ち明ける帆高 来月のシフトを調整してもらい部屋に帰ると冷蔵庫に作り置きがあって定期的に作りに来る旨の書き置きが残されている しばらくして少し時間の融通が効くようになった帆高 一緒に近くのスーパーで夕食の買い物をする2人 自分の家で料理を作ってくれる陽菜さんを後ろから眺めて新婚みたいだと妄想する帆高 半同棲する事で歯ブラシやらカップが増えていく帆高の部屋 ここまでは考えてあったけど初怪文書でそこまで書くスタミナは無かった 本音を言うなら陽菜さん側の心情も入れたかったけどそっちは同時に入れる技量が無かった

13 19/08/01(木)02:55:15 No.611101006

1レス目読んだ所でああもうこれhnsn飛んでくるなと

14 19/08/01(木)02:59:04 No.611101291

>朝起きた時に陽菜さんが朝食を作るために先に布団から出た事でまた居なくなったんじゃないかとパニックを起こす帆高 >陽菜さんの胸で泣いてあの時の気持ちを打ち明ける帆高 いいね >来月のシフトを調整してもらい部屋に帰ると冷蔵庫に作り置きがあって定期的に作りに来る旨の書き置きが残されている うnうn >しばらくして少し時間の融通が効くようになった帆高 >一緒に近くのスーパーで夕食の買い物をする2人 よしよし >自分の家で料理を作ってくれる陽菜さんを後ろから眺めて新婚みたいだと妄想する帆高 >半同棲する事で歯ブラシやらカップが増えていく帆高の部屋 素晴らしい…

15 19/08/01(木)03:00:17 No.611101386

通い妻いいよね…

16 19/08/01(木)03:01:44 No.611101481

>同衾の際の悶々とした帆高の内心 >朝起きた時に陽菜さんが朝食を作るために先に布団から出た事でまた居なくなったんじゃないかとパニックを起こす帆高 >陽菜さんの胸で泣いてあの時の気持ちを打ち明ける帆高 >来月のシフトを調整してもらい部屋に帰ると冷蔵庫に作り置きがあって定期的に作りに来る旨の書き置きが残されている >しばらくして少し時間の融通が効くようになった帆高 >一緒に近くのスーパーで夕食の買い物をする2人 >自分の家で料理を作ってくれる陽菜さんを後ろから眺めて新婚みたいだと妄想する帆高 >半同棲する事で歯ブラシやらカップが増えていく帆高の部屋 >ここまでは考えてあったけど初怪文書でそこまで書くスタミナは無かった >本音を言うなら陽菜さん側の心情も入れたかったけどそっちは同時に入れる技量が無かった 初めて書いてこれは素晴らしいと思うよ 続きも期待してるから気長に書いてくれ

17 19/08/01(木)03:01:58 No.611101501

あーよか

18 19/08/01(木)03:04:31 No.611101683

一緒の布団なんて昔を思い出すね、だな

19 19/08/01(木)03:12:09 No.611102190

怪文書見ると自分も書きたくなる…

20 19/08/01(木)03:14:12 No.611102309

>怪文書見ると自分も書きたくなる… 是非書いてくれ なんだかいまいち怪文書が増えなくて困っているんだ

21 19/08/01(木)03:26:07 No.611102957

怪文書といえば時折もはや意識の流れ風の手法みたいになってるのがあって面白い ヴァージニア・ウルフの霊でも乗り移ってるのかと

22 19/08/01(木)05:46:47 No.611107748

怪文書書いてもレス付かないんだもの…

23 19/08/01(木)05:49:12 No.611107824

そんなことないぜ…

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