19/04/26(金)00:11:53 とある... のスレッド詳細
削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。
画像ファイル名:1556205113521.jpg 19/04/26(金)00:11:53 No.586443156
とある日、千春とあいねは温泉に来ていた。 日頃の労いを兼ねて、千春が誘ったのだ、あいねだけ。 「いいお湯でしたー!」 あいねが頭から湯気を出しながら言う。 二人とも浴衣着を着ながら風呂上がりの休憩をしていた。 だが、千春にとっては、むしろこれからが本番であった…。 「あー…ところであいねちゃん?」 ドキドキしながら喋り出す。 「今日この後って、時間あるかな?」 千春の鼓動が早くなる。緊張の冷たい汗が溢れる…。 「はい!あ、でも明日はお仕事早いんで…そろそろ帰りたいかな?」 千春の肩がガクゥーっと下がった。 「ははは…だよねー。帰ろっか」 「はい!あ、帰りにコンビニ寄って下さいね!」 このようなやり取りは何度目になるだろう。千春は、ずっとこんなことを続けて居た。
1 19/04/26(金)00:14:35 No.586443856
千春は、なんとかあいねをホテルに連れ込みたかったのだ。 そのために様々な手を講じてみるが、なかなかいけない。 高級なレストランに行ったり、スポーツで汗をながしたり…今日は温泉に連れて行って、何となくの流れでホテルに連れ込む予定だったが、見事に玉砕したのだ。 「…おかしいわ…情報ではあいねちゃんはとんでもなくビッチだと聞いていたのに…」 千春は童貞だった。 なんとか好きな人で筆おろしをして欲しかったのだ。
2 19/04/26(金)00:19:05 No.586445015
公演でぼんやり空を眺めながら考える。 どうすれば、あいねとセックスができるだろうか…。 ぼんやり考えていると、人とぶつかった。 「あ、ごめんなさい!」 「ははは!気にする事ないさ!」 ぶつかったのは、天翔ひびきだった。 「むしろ珍しいですね、蜂谷さんがぼんやりしているのは。良かったら相談乗りますよ?」 「……そうね…お願いしようかしら…」 千春は、あんま親しい人に相談しづらかったので、思い切って相談することにした。
3 19/04/26(金)00:24:21 No.586446389
「ふむふむ…なるほど…」 ひびきは黙って千春の話を聞いていた。 よくよく考えたら、何故自分はこんなことを歳下のアイドルに相談しているのだろうか。 しかし、もう相談してしまったものはしょうがない。とにかく千春は悩んでいたのだ。それを解決できるのであれば、宇宙だろうと宝石だろうと使うべきなのだ。 「ふふふ…かく言う私も似たようなことに悩んでいたものさ」 「天翔さんのような人でも悩むことあるのね」 「ふふふ…なんだとこら」 思わずお互い本音が出てしまったが、仕切り直す。 「実は、これはとあるアイドルから聞いた方法なんだが…」 ひびきは、そのとんでもない手口を語り始めた。 「そ、そんな馬鹿な…そんな方法で…」 「ああ、だが実際にそのフレンズはそれが合図でタイミングを図っていると聞いた」 だが、千春は悩む。果たして私にそれができるだろうかと…。
4 19/04/26(金)00:32:07 No.586448262
「参考になるかわからないが…」 ひびきが語り出す。 「私はかつて、友人をセックスに誘うことがなかなかできず困っていた。その果てに宇宙まで行くことになった。しかし、実際の問題は環境ではなく、自分自身にあるのだとここに来て学んだよ…」 千春は思った、この人実はアホなんじゃないか、と。 しかし、千春は千春でパパ活紛いのことをしているのであまり人の事を言えないのである。 「だから蜂谷さんには頑張って欲しいと思ってる!私も頑張って誘ってみる!きっと彼女を抱いてみせる!」 力強く宣言するひびき。というかお前もまだ誘えてないんかい!と、千春は心の中でつっこんだ。
5 19/04/26(金)00:36:54 No.586449389
ところ変わって、ピュアパレットのじゅたり。 みおはあいねに聞きたいことがあった。 「…ねぇ、先週のオフの時、どこ行ってたの…?」 「えー?教えなーい」 あいねは、千春のこと黙っていた。 「…千春さんと…どっか行ったりした?」 みおが恐る恐る聞くが、あいねの反応は伺えない。 すると、突然あいねが立ち上がる。 「えー、なんでみおになんでも言わなきゃいけないの?私のこと…そんなに信用できない…?」 あいねの声が低くなり、みおは戦慄した。 「だだだ大丈夫よ!そんなー!別にあいねが何してようと問題ないよ!」 「だよねー!」 あいねがにぱーっと眩しい笑顔を見せると、みおはほっと溜息をついた。 だが、実際は気が気ではない。 どうも、あいねは時々千春と出かけていると噂で聞いた。
6 19/04/26(金)00:40:57 No.586450268
なにか間違い起きておないか…正直気が気ではない。 みおがドギマギしていると、あいねのモバイルが鳴った。 あいねは、電話の相手と短い会話をすると、「わかりました」と言って電話を切った。 「…あいね?誰から?」 「ごめーんみお!ちょっと野暮用入っちゃった!またね!」 「え!?ちょ!?え?」 「じゃあ明日の仕事遅刻しないでね~」 あいねは足早に去っていった。 「な…なんなんだよちくしょおっぉおお!!!!」 電話を切った時、あいねが見せた少し嬉しそうな顔が頭から離れない。みおは、今日も眠れぬ夜を過ごしそうだ。
7 19/04/26(金)00:47:53 No.586451716
千春が待っていると、あいねが小走りでやってきた。 「や、やぁあいねちゃん…」 「どうしたんですか?お話って?」 あいねが上目遣いで覗き込む。 その姿に千春は感動すら覚えていた。逸る気持ちをを抑え、1度深呼吸をした。 「あのね、あいねちゃん…」 「?」 千春は息を呑む。緊張の一瞬である。 「…や、やらせてにゃんにゃん?」 猫のポーズでお願いをした。 これがひびきから教わった方法である。某猫系フレンズは、毎度これが「今晩どう?」のサインらしい。 プライドをかなぐり捨て、不相応な可愛さでストレートにお願いする…。 そしてその成果は…。
8 19/04/26(金)00:49:51 No.586452137
「…うわ…きっつ…」 あいねの目が、氷河期のように冷たくなっていた。 千春は思った、失敗したと。 「ちょ…あいねちゃん!これは違うの…!」 「千春さん、しばらく連絡しないで下さいね」 あいねは踵を返し、去っていった。 「違う!違うのよぉ…ちくしょおっぉおお!!!!!」 千春の慟哭だけが、空に響いた。
9 19/04/26(金)00:54:02 No.586453008
後日、みおはひびきに相談を受けることになる。 「助けてくれみお!何故かアリシアからブロックされたんだ!」 みおはSNSをみせて貰うと、そこには例の用語を使った書き込みが。 みおは思った、うわっ…こいつ童貞かよ…と。 ひびきとアリシアのフレンズ再結成の日は、さらに遠のいた。 ~完~
10 19/04/26(金)00:59:26 No.586454054
最低だよ小春さんもみおちゃんも…
11 19/04/26(金)01:04:25 No.586454959
私は千春さんとあいねちゃんのラブラブセックスが見たいと言ったんだ なんだこれ…