虹裏img歴史資料館

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19/02/12(火)19:05:19 廊下を... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1549965919903.jpg 19/02/12(火)19:05:19 No.568967709

廊下を歩いてると先輩を見かける。私はつい、後ろから抱きついてしまう 「なぁに後輩。なんの用?」 そっけない態度だけど、腰に手を回し寄りかかる私を振りほどこうとはしない優しい先輩が私は大好きだ でもそんな先輩のプライベートを私は殆ど知らない。なので直球で聞いてみた 「私のプライベート?まぁ基本的には項羽様と一緒にいるから、お前が知らないのも無理ないわよ」 そう言われ少し落ち込む。先輩は私が落ち込んだ気配を察知したらしく言葉を続ける 「お前は私にとって大切な後輩で、妹分よ。こんな気を抜いた砕けた話し方するのもお前だけ。それだけじゃ不満?」 こういうところが本当にずるいと思う。嬉しくなって顔が緩むので、誤魔化すためにちょっと強く抱きつく

1 19/02/12(火)19:05:41 No.568967783

「今日は随分甘えたがりね。そんなに知りたいなら私の部屋に来る?」 まさかそんな提案をされるとは思っていなかった。私としては非常に嬉しいことなのだけれど 「今は項羽様いないの。あの呂布を名乗る不審な馬と模擬戦をするらしいけど…あの馬はなんなの?」 それは私もわからない。というかなんであんなもん登録してるんだ英霊の座 「ま、そういうわけだから折角だし、特別に招いてあげるわ」 思ってもいなかった幸運に心が弾む。先輩の部屋はどんなところだろう?

2 19/02/12(火)19:05:55 No.568967839

「特別なものはないけど、まぁ適当にくつろぎなさい」 ……思った以上におしゃれで綺麗な部屋だ。よくよく考えてみれば、先輩が項羽と共に過ごす部屋に拘らないわけがない ただ椅子が少ない。先輩は当たり前のように大きめの椅子に腰掛けているが私はどうしよう? 「ああ、項羽様がお使いにならないから椅子は少ないのよ。……そうね、じゃあ来なさい後輩」 疑問も一瞬、そこには両手を広げる先輩の姿があった。これは―――い、いいのだろうか? 「どうしたの?早く来なさい後輩。さっきは抱きついてきたくせに、今更遠慮すんじゃないわよ」 そう言われてはぐうの音も出ない。では、楽園へと飛び込むとしよう 先輩の懐は、想像以上の感触だった。このぬくもり、このやわらかさ、この安心感。ここが私の理想郷だったのだ 「それじゃ、私は本読むからおとなしくしてるのよ」 そう言うと、先輩は私の身体を抱きしめるような態勢で本を読み始める。正直、胸元に飛び込んだので怒られるかと思った しかし、この感触は抗えない。どんどんと眠気がやってきて、私が眠りに落ちるまでそうかからなかった

3 19/02/12(火)19:06:09 No.568967884

――――「読書はやっぱり時間つぶしには良いわね…後輩?寝ちゃったの?」 しょうがないわね…そう言って優しく大切な後輩の頭を撫でる 私にとってこの後輩は得難い存在だ。かつて、項羽様以外でここまで気を許した相手がいただろうか 妹分と称したのは永い時を生きた私にとっても初めての事で、自然と言葉に出来たことには自分でも驚いた程だ でも、悪い気はしない。妹分。この響きは良い。もし私にこんな妹がいたのなら、永劫の時も辛くはなかったかもしれない 詮無いことを考えつつ髪を指で弄び、だらしなく緩んだ頬を撫でる。普段はころころ表情を変え、戦場では凛々しくなる顔は、今はとても幼く見える 「お前は、本当に可愛らしい子ね…」 あまりにも愛らしい顔をするから、つい子守唄などを歌ってしまう。まぁ、こんな一時もたまにはいいだろう――――

4 19/02/12(火)19:09:17 No.568968490

キテル……

5 19/02/12(火)19:26:50 No.568972359

妹分のぐだ子か…

6 19/02/12(火)19:27:17 No.568972472

パイセンはぐだ子には甘い

7 19/02/12(火)19:51:18 No.568978281

ぐだ男との対応の差よ…

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