虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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19/02/09(土)09:00:11 いつも... のスレッド詳細

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19/02/09(土)09:00:11 No.568085241

いつもの水浴びの時間、私はサキと一緒に水浴びを行なっている。 割と出るところは出ているサキの体を見て魔が刺したのかもしれないポツリと口から零れる。 「ねぇ、おっぱいさわってもいい?」 私の言葉に胡乱げな目になるサキはゆるりとこちらに体を向け手を広げると 「ほれ、さわりてぇなら、さわれや。減るもんでもなし」 「なっ!?」 「…な?」 「何やってんのよ!?」 「そりゃ、胸揉みたいんだろ?揉ませてやるけん、さっさと来るばい」 「じょッ冗談に決まってるでしょ!」 私は自分の言ったことが信じられず、とっさに否定してサキを置いて戻ってしまう。…でも、 「きれいだったな…」 真正面から見たあいつの体はとてもきれいに思えてしまった。

1 19/02/09(土)09:00:44 No.568085306

それからというものサキに視線がいってしまう。 睡眠中、ミィーティング中、レッスン中、食事中、移動中等々さすがにライブ中は見ないけど… そんなある日、ベランダの柵にもたれかかり大きくため息をひとつ… 夕暮れの日が差すオレンジ色の世界で物思いにふける。 水浴びのこと、それに随分前に公園で寄り添ってくれたことを考えるとなんだかよくわからない気持ちになってしまう。 心の中をぐりぐりと何かが掻きまわすのだ。 「まさか、これが恋だっていうの?」 なんともいえない気持ちになって"世界、変わるらしい…"私の持ち歌の一節を諳んじてみる。 これが本当なら恋はすごいものだ。私をまともじゃなくさせてしまったのだから。 でもありえない。確かに最近サキが巽やリリィと話していると不安になるし さくらや純子に絡んでいるとほんとに少しだけイラついてしまう。けど、 「サキは…女なのよ…じゃあ、じゃぁ…」 この恋は叶わないじゃないか。私は抱いた腕に顔を埋もらせ、とつとつと嗚咽を漏らした。

2 19/02/09(土)09:01:27 No.568085379

後悔や失敗を悪いことと思わないように私は常々考えてる。 けど、今だけはあんなバレバレの場所で物思いにふけっていた私をぶん殴りたい。 目の前の心配そうな表情のさくらとどこか物静かな純子を見て思った。 「ちッ違うのよ。私はあそこで…「サキちゃんのこと好いとーと?」………はぃ」 いつから見てたかはわからないと言い訳しようと思ったら最初から見聞きしてたのかもしれない あっさりばれてしまった。…ばれたなら仕方ない 「このことはここだけの秘密にして」 「なんで!好いとうなら気持ち伝えるべきだよ。純子ちゃんもそう思うよね!」 さくらを手で制し私の考えを伝える。 「だから、やめて!それに私のことでチームを乱したくないの。純子ならわかるでしょ」 私とさくらから同意を求められ狼狽すると思った純子は愛さんの言いたいことはわかりますと言った。 ただ一つお聞きしたいのですがと前置きをしてこちらの目を見据えながら言った 「それはあなたのキャラですか?」

3 19/02/09(土)09:02:26 No.568085482

「私の…キャラ?」 「えぇ、振られるのが怖くて言い訳しておめおめと逃げ出すのがあなたのキャラかと聞いてるんです」 「じゅッ純子ちゃん!?なんいっとーと喧嘩売りに来たんじゃなかよ!!」 「さくらさん、少し静かに。私は愛さんに聞いてるので」 「純子ちゃんがば怖かよ!喧嘩じゃなかとにぃどやんすぅ~どやんす~」 目の前の寸劇を見ながら純子に言われたことを考える…純子はわざわざ煽るような真似をする奴じゃない 「………サキとチームを信頼しろってこと?」 私がそう言うと純子は顔をほころばせ、そういうことですと言う 「サキさんは愛さんの気持ちを無碍にするような方じゃありません。それに昔から言うじゃないですか。いのち短し、恋せよ少女って」 もう死んでますけどねと零しつつまた笑顔を見せる 「純子ちゃ~ん。がば怖かったけど、信じとったよー!よぉし、じゃあ今から告白行こうばい!!」 「えッ!今から!?」 「愛することは信頼することです。サキさんに示しましょう。愛さんの気持ちを」

4 19/02/09(土)09:03:04 No.568085547

あの2人に言われるがまま、ここまで来てしまった… 「どがんしたんと愛、いきなり呼びだして」 愛することは…信頼することか。私はサキを… 「…ごめん、ちょっと伝えたいことがあって」 今なら…今なら引き返せる… 「愛?大丈夫か。つらいなら言えや」 振られるのが怖くて言い訳しておめおめと逃げ出すのがあなたのキャラかと聞いてるんです。 純子の声が回想される。私のキャラ…私はそんな奴じゃない 「サキ!私はあなたのことが好きなの…大好きなの…だから私と…」

5 19/02/09(土)09:03:35 No.568085612

私が決死の思いで行った告白はサキに…… 「……すまん...そういうん無理だわ...ごめんな愛...」 ………届かなかった。 「そ…そうよね。お、女相手なんて…きっ気持ち悪いものね。…まったく…私ったら、へっ変なこと言ってごめん。じゃッじゃあ私は…もぅ…行くから……」 ぐちゃぐちゃの心を抱えて去ろうとする私にサキは追い打ちをかける 「ごめん」 私は振り返らずに立ち去った。 あたしは愛が出ていくのを見送った…これでいいんだ。これで… 「サキちゃんひどかよ!愛ちゃんがどんな思いで…」 出ていった愛の奴と入れ替わりで入ってきたさくらがあたしに抗議の声を上げる。 愛の気持ちを踏みにじった…そんなことわかってんさ… 「…一人にしてくれ」 あたしはさくらの声から耳を背け、その場から逃げ出した。

6 19/02/09(土)09:04:00 No.568085652

サキも去っていった部屋でさくらは悔恨する。 「純子ちゃん、どうしよう?私…愛ちゃんのためと思うたとに」 「…愛さんは素直に気持ちを出しました。あとはサキさんです。…けど、私ではサキさんにわからせるのは厳しそうです」 「じゃあどうすると?私でも純子ちゃんでも無理なら…」 「さくらはんでも純子はんでもダメなら。ほかの仲間に頼りなんし」 弱音を吐いていたさくらに声が掛けられ、振り向くと優しげな顔でゆうぎりがこちらを見つめていた。 「サキはんのことはわっちにまかせなんし。ああいう手合いに言って聞かせるんは慣れておりんす」 「ばってん、愛ちゃんはどうすると?」 さくらの疑問にゆうぎりは含み笑いをしつつ答える。 「心配することありんせん。きっと、不器用なお節介を焼かれてるでありんしょう」

7 19/02/09(土)09:04:16 No.568085684

つづく

8 19/02/09(土)09:28:39 No.568088503

続きが気になるでありんす!!

9 19/02/09(土)09:33:01 No.568089072

つづくんかい!

10 19/02/09(土)09:34:05 No.568089231

あっあっ気になるところで次回へ続いちゃったでありんす

11 19/02/09(土)09:34:55 No.568089342

初手おっぱい触りに行ったのが悪手だったでありんすな

12 19/02/09(土)09:35:31 [sage] No.568089424

午後九時頃には続きだしんす

13 19/02/09(土)10:18:10 No.568095669

もどかしいでありんす

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