ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
19/01/26(土)23:50:01 No.564937423
紺野純子は激唱した。必ず、かの性的放縦の男を除かなければならぬと決意した。純子にはHey!Say!がわからぬ。純子は、昭和のアイドルである。死後は茸を生やしひっそりと暮して来た。けれども卑猥に対しては、人一倍に敏感であった。 朝、巽幸太郎は屋敷を出発し野を越え山を越え、唐津へ営業に行った。そして鏡山の寒さにも負けず、有明の海風にも負けず、ようやく屋敷へ帰って来た。そんな彼が先ず一番に考えたのは命の洗濯、冷えた身体を暖めることである。夜の帳が落ちた廊下を足早に歩き、風呂場へと辿り着くと急ぎ湯を沸かす。 一日千秋、やっとの思いで入浴し、ようやく死人から生者に戻った男、二十七歳独身貴族の姿がそこにあった。 一方その頃、紺野純子は何故か点いている洗面所の照明に気付き、首をかしげていた。とりあえず中を覗いてみようと扉を開くと、目の前を覆うように湯気が広がった。そしてその中から裸の巽、まさに霧の中から桃源郷が現れたのである。まだ水の滴るじゃいじゃいボディに彼女は思わず声を上げてしまう。
1 19/01/26(土)23:50:46 No.564937634
「たーえーきれないのぉぉぉぉ!!!!」 一体何故ここにいるのか、悲鳴を上げたいのはこちらの方だと叫び返したい巽だったが、何よりも優先させるべきは此処に静寂を取り戻すことだと思い至る。もしたえやロメロならともかく、他のゾンビィに目撃されればどうなるか。裸のグラサンと乙女の四号、どちらに耳を貸すなど考えるまでもない。ネクロマンサーがゾンビィに黄泉送りなど悪い冗談にも程がある。 「純子…… 」 巽の手が彼女の顔に触れた。そう、幾千の老若男女を落とした顎クイ。その奥義を会得する為、山籠り、滝行、瓦割りなど血の滲むような修練を彼はハリウッドで積んできた。 武士道と云ふは死ぬ事と見つけたりという師匠の言葉がその時胸の内に蘇ったと彼は日記に残している。
2 19/01/26(土)23:51:20 No.564937797
「純子、俺は裸体をお前以外に見られるのが……たまらなく、たまらなく口惜しいのだ」 佳き男、巽幸太郎は紺野純子に気をきかせて教えてやった。深紅に染まる彼女の顔はさらに濃い色へ変わる。万歳、佐賀万歳、もう一件落着だ、そう思った彼の全身が紺野茸の胞子に飲み込まれ、気を失った二人の姿がフランシュシュ一同に発見されるという騒動が当時起こった。 この事件が第七次ゾンビィSAGAの乱、DOYANSUの変の発端であると歴史書には記されている。
3 19/01/26(土)23:51:59 No.564937992
むぅこれが純文学
4 19/01/26(土)23:52:31 No.564938181
どやんすもキレるけどそれ以上にアイドルとしてストイックな愛ちゃんがキレる案件
5 19/01/26(土)23:56:12 No.564939365
>「純子、俺は裸体をお前以外に見られるのが……たまらなく、たまらなく口惜しいのだ」 顎クイしながらこんなこと言われたらきのこが胞子を飛ばすのも無理はない
6 19/01/26(土)23:57:16 No.564939791
やられてるじゃねーか!!!
7 19/01/26(土)23:57:34 No.564939893
こいつらいつも事件の発端になりよるな
8 19/01/26(土)23:59:37 No.564940504
変な乱を起こしとるな…
9 19/01/27(日)00:00:48 No.564940874
結局バレとる…
10 19/01/27(日)00:01:21 No.564941055
悲鳴で歌い出すなよ!
11 19/01/27(日)00:20:25 No.564946041
悲鳴がひどい
12 19/01/27(日)00:22:08 No.564946429
>まだ水の滴るじゃいじゃいボディに彼女は思わず声を上げてしまう。 じゃいじゃいボディってなに……?
13 19/01/27(日)00:25:13 No.564947174
結局裸体を皆にさらすことになってる巽…