19/01/19(土)00:20:28 夕暮れ... のスレッド詳細
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19/01/19(土)00:20:28 No.563007378
夕暮れ時、巽幸太郎が洋館の中を歩いていると、奇妙な物体が目に入った。壁の近くにふわふわと白いキノコのような何かが浮いているのである。彼がその未確認飛行物体にずかずかと近づいてみると、その正体はすぐに判明した。脚立の上で一生懸命に手を伸ばしている伝説のDIYアイドル――紺野純子である。みっともない自分の姿を巽に見られたと思った彼女は慌てふためいたが、巽がいつものように捲し立てて会話のペースを握ると、純子は気まずそうにぼそぼそと話し出した。 「えっと、照明の電球を交換しようと思ったんですけど……」 どうやら寿命の切れた電球を替えようとしていたらしい。だが手元が見えない暗闇でそんな作業が上手くいかないのは一目瞭然であり、しかも小柄な彼女がそれを行うにはどうやっても背伸びが必要なため、かなり足元が心もとない。 「mattaku……そんなもん昼にやればいいじゃろがいこのチビゾンビィ!お前がやらんでも巽さんが明日やったるわいボケェー!」 「でも……きゃっ!?」 そんな言葉を交わしていると不意に純子がバランスを崩した。スローモーションのように時が動く。 「っ!」
1 19/01/19(土)00:22:03 No.563007749
「(……あれ?)」 純子は自分がいつも口にしているように、もう死んでいるという現実を頭では理解している。しかし幾ら解っていても身体は勝手に反応してしまうのだ。だから目を瞑って身構えていたのだが、落下の衝撃は襲ってこなかった。 「大丈夫か?」 目の前に巽の顔があった。影で表情は読み取れないが、どうやら彼が純子を受け止めてくれたらしい。 「ど、どうして……」 「……わからん」 ゾンビィである彼女は床に落ちた程度ではどうにもならない、そんなことを考える前に彼の身体は動いていた。 そしてその事実に巽自身も驚いている。 「何ともないか?」 「は、はい。ありがとうございました。も、もう大丈夫ですから……」 しかしその言葉とは裏腹に、彼女の顔の火照りと止まったはずの心臓の動悸は中々収まってくれなかった。
2 19/01/19(土)00:27:59 No.563009099
こういうので良いんだよ!!
3 19/01/19(土)00:30:10 No.563009582
あっ…100キノコポイントです
4 19/01/19(土)00:31:35 No.563009933
あっ1200純子ちゃんポイントです
5 19/01/19(土)00:31:38 No.563009948
幸純よか…
6 19/01/19(土)00:32:35 No.563010183
私としては100万純子ちゃん胞子ですね
7 19/01/19(土)00:32:57 No.563010269
カタログだと夕暮れ時に掃除機みたいな銃持った女の人に見えた
8 19/01/19(土)00:33:53 No.563010481
ベーシックな怪文書久しぶりに見た
9 19/01/19(土)00:33:56 No.563010495
絶対電球交換するの忘れてるよね
10 19/01/19(土)00:36:02 No.563011050
>ゾンビィである彼女は床に落ちた程度ではどうにもならない、そんなことを考える前に彼の身体は動いていた。 そしてその事実に巽自身も驚いている。 あっスウー………
11 19/01/19(土)00:38:30 No.563011677
冒頭の情景めっちゃ可愛い
12 19/01/19(土)00:57:06 No.563016123
いやーよかお話よ…
13 19/01/19(土)00:57:53 No.563016296
よか…
14 19/01/19(土)00:59:22 No.563016613
こういうの好き…
15 19/01/19(土)01:01:09 No.563016996
かわゆーい
16 19/01/19(土)01:02:08 No.563017239
紳士的です。。。
17 19/01/19(土)01:03:59 No.563017638
翌日のミーティングで思い出して照れてそうな
18 19/01/19(土)01:06:17 No.563018147
トレンディ
19 19/01/19(土)01:08:53 No.563018800
後日帳尻合わせるために好感度調整する巽