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18/12/27(木)02:09:19 佐賀の... のスレッド詳細

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18/12/27(木)02:09:19 No.557414920

佐賀の冬は意外と寒い。 九州という土地ゆえになんとなく暖かいのかなとぼんやり考えていたがそんな事はなかった。 おまけに海からの凍える風が買い出し帰りの私と純子を容赦なく襲う。ゾンビだから多少の寒さは大丈夫だけどこれは流石に堪えるものがあった。 「ゾンビになっても寒いもんは寒いわね…」 「まるで北の国からみたいですね」 「ごめん、私それ観たことない」 寒さに震える私に対して純子は割と平気な顔をしている。何か秘訣があるのだろうか。おばあちゃんの知恵袋的な何かが…やっぱり無いか。 余計な事に考えを巡らせながら歩いていると、唐突に純子が話しかけてきた。 「愛さん、手…繋ぎませんか?」 「なんなの?…いきなり」 「その…愛さんなんだか寒そうでしたので」 「手を繋いだところで暖まるわけないでしょ?私達ゾンビだし尚更ね」 「わかりませんよ?」 純子はそう言うと私に手を差しのべた。しかし体温がほとんどないゾンビ同士、手をとったら余計寒くなるに決まって……

1 18/12/27(木)02:09:44 No.557414969

「あれ?」 暖かい。 純子の手はまるで人肌の手のように暖かかった。こんな温もりは一体何年ぶりだろうか。少なくとも死んでからは初めてだ。 「なんで…?」 「手袋にカイロを入れてみたんです。ゾンビですから熱が伝わるのも早いでしょう?」 「な、なるほど…」 感心しながら人肌に暖まった純子の手を私はひたすらさすっていた。 私達は繋いだ手を離さないまま唐津の商店街まで来た。年の瀬だけあって普段は静かな商店街も賑わいを見せて華やかな雰囲気だ。 その真ん中を私達は手を繋いで歩いていた。本当は純子の手を握って暖を取っているだけなのに…なんというか… 「デートしてるみたいですね」 こいつ、今まさに思ってた事を… ゾンビなのにみるみる顔が赤くなるのを感じる。不思議な事だがまさにそんか感触だった。 しばらく歩いて駅前の方までると、画になっていたのかテレビのリポーターに声をかけられた。照れ隠しがてら差し出されたマイクに向かって気の利いたことでも話そうかと思ってたら、純子がとんでもない事を言ってしまい、私は更に顔が赤くなってしまった。

2 18/12/27(木)02:27:07 No.557416790

よか…

3 18/12/27(木)02:34:39 No.557417567

既に佐賀県では伝説の存在なのに一般人の感触を確かめてる二人はプリキュア よか…

4 18/12/27(木)04:46:29 No.557426228

このやーらしかゾンビどもが…

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