虹裏img歴史資料館

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18/12/05(水)09:44:19 巽幸太... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1543970659703.jpg 18/12/05(水)09:44:19 No.552339378

巽幸太郎は自室のパソコンで作業をしていた。 メールチェックに始まり次のクライアントとの打合せの日程調整、翌日以降のスケジュールの確認、貸し会議室の予約等…膨大な量の仕事を次々と休むまもなくこなしていく。 そんな時である。幸太郎はパソコンのデスクトップ上に自分が保存した覚えの無いフォルダを発見した。最近深夜帯に使っている愛あたりが作ったのだろうと考え、今度軽く注意してやらねばなと思いながら幸太郎はフォルダを開く。 「なんだ…?これは………」 幸太郎は思わず動揺の声を上げる。フォルダの中身に入っていたのはいわゆる文書ファイルだ。しかしそのタイトルが幸太郎を一気に焦らせた。 「巽幸太郎の蘇生技術に関する調査報告書」 幸太郎はおそるおそるファイルを開く。セキュリティロックはされていない。 報告書は十数ページに渡って詳細に纏められていた。 蘇生に用いた方法や生前の個人データまで各ゾンビィごとに事細かに記されている。

1 18/12/05(水)09:44:45 No.552339430

「見事なものだ…」 そのあまりの調査の正確さに幸太郎は思わず感心してしまった。しかし瞬時に頭を切り替える。これはまずい。俺の蘇生技術に関する情報は機密オブ機密だ。もし外部に漏れようものなら取り返しのつかない事態になる。それこそ佐賀を救うなどという余裕はなくなってしまう程に。幸太郎がすぐさまメールの送信履歴を確認しようとしたその時、自室の扉が開く音がした。 「なんじゃい、ノックぐらいせんか………!?」 「ヴァー…」 そこにいたのは伝説の山田たえであった。しかし問題はたえが持っていた物だ。彼女は右手にドメスト、左手にサンポールを持っていたのだ。この二つを混ぜ合わせたらどうなるか位は幸太郎もしっている。こいつまさか…意識が戻ったというのか。 「…………すまないな、善意として受け取っておくよ」 「ヴァウ」 幸太郎はすぐさま冷静さを取り戻した。 ここで動揺していては意識の戻った山田たえの思う壺だと判断したのだ。 幸太郎は胸に差したスルメを一本取り出してたえに与え、彼女の顎に指をかけて引き寄せた。 そして無邪気にスルメを頬張るたえに小声で囁く。 「お前にはもう少しだけ……『伝説の山田たえ』でいてもらおう」

2 18/12/05(水)09:53:30 No.552340375

たえちゃん…?

3 18/12/05(水)10:07:31 No.552341866

何なの!?

4 18/12/05(水)10:20:07 No.552343315

こわい…

5 18/12/05(水)10:28:48 No.552344336

伝説のスパイ…

6 18/12/05(水)10:30:44 No.552344554

風呂場で混ぜたらアカンやつ?

7 18/12/05(水)10:51:46 No.552347052

そういや国家機密級のことをやってるんだった…

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