18/12/04(火)21:18:58 「はぁ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1543925938415.jpg 18/12/04(火)21:18:58 No.552236209
「はぁ~…あったかい…気持ちよかですね~…幸太郎さぁん…」 「…おう、そうか。よかったのう」 「…こっち向いてもよかですよ?」 「バカ言え」 誘いを袖にされてもどこ吹く風、桃色の髪を湯船に揺蕩わせた少女は喜色満面の笑みを隠そうともせず、 湯を掬い取っては零す手遊びに興じている。 布一枚隔ててその存在感を主張している二つの膨らみは、この童顔の少女には余りにも不釣り合いでこちらの理性を破壊せんとゆらゆら湯に浮かんでいた。 なぜこんなことに。努めて視線を外して夜空を眺めていた幸太郎は数刻前のやり取りを思い返した。
1 18/12/04(火)21:19:32 No.552236353
事の発端はこうだ。 営業先の旅館に家族風呂なる施設があるのを目ざとく見つけたさくらは、彼女にしては珍しくおねだりをしてきた。 曰く、「これなら私が入っても大丈夫っちゃないですか!?」との事だった。 なぜさくらだけかといえば、今日の営業は事前の打ち合わせと顔合わせがメインだったからで、 全員連れ立って行くと先方に迷惑が掛かるとの判断からだ。 サキや愛は我が強い。純子はあれで頑固だ。 リリィなら愛想はいいが…子供ならではの侮りを受けるのは残念ながら避けられない。 ゆうぎりは未だ現代のあれこれには疎い。 人当たりがよく、卒なく挨拶をこなせるのは…ということでさくらに白羽の矢が立ったのは無理からん事だった。 そうして二人で連れ立ってやって来たまでは良いが、思いの外商談がうまく行き 気がつけば辺りはすっかり日が落ちていた。
2 18/12/04(火)21:19:59 No.552236515
地方の交通機関は店じまいがとても早い。二人だけだからと公共の交通機関を使用したのが裏目に出たと気がついたのは、帰る手段が無くなってしまってからだった。 仕方がないので宿をとって一晩泊まる事にしたまでは、まあよくある事だ。 そこでこのおとぼけゾンビィに家族風呂を見つけられてしまったのは…やや失策だったかもしれない。 「………」 「ねぇ~幸太郎さんお願いっ!一生のお願いやけん!…もう一生は終わっとるけど」 なんてハイテンションでゾンビィジョークをかましてくる桃色駄犬の鼻をぐいっとつまみながら思案する。 いひゃ!?いひゃかですこうたろーひゃんと謎の鳴き声を発してるが今は無視だ。 いつもであれは即断で断る所であるが… 最近のさくらは良くやっている。…本人には絶対言わんが。 気まぐれ…そう気まぐれに今夜くらいは褒美として許可してやるか。 そんな風に絆されたのが運の尽きだった。
3 18/12/04(火)21:20:50 No.552236770
「…今日だけだぞ」 「…えっ?本当に?本当によかっちゃですか!?」 「ああ。…但し俺が入り口で見張りに着くのが条件だ、万が一があっちゃならんからな。それに風呂上がりのお前をメイクしてやらにゃいかんじゃろうし…」 「…それなら、一緒に入りましょう?その方が安心やけん」 「……なに?」 そこからは嵐のようだった。 強引に手を引かれ、服を剥ぎ取られ、背中を流され、今は湯船に肩を並べて浸かっている。 褒美をやろうと思った手前、断る糸口がつかめずに居たらこのザマだ。
4 18/12/04(火)21:21:25 No.552236944
…全く、こんな所は昔のままだなんて。 「…?なんか言いよらしたですか幸太郎さん?」 「…………いや、何も言っとらん」 普段はぼけぼけゾンビィ娘の癖に、妙なところで鋭い。 「お前が犬みたいにはしゃいどるのが可笑しくてな」 「あぁ~、ひど~い!私犬じゃなかとですよーっ、わんわんっ!」 「…ったく、はしゃぎ過ぎじゃいこの浮かれポンチが…もっと落ち着い…」 続く言葉は、背中にぴったりと引っ付いてきたさくらによって遮られてしまった。
5 18/12/04(火)21:22:01 No.552237138
背中に感じるやわやわとして暖かな感触。 本来は体温が無いはずの身体は、今は湯に暖められて人らしい温もりを持っている。 その温かさは…この娘が死人であることを忘れさせてしまいそうになる程で、 それが却って死者を蘇らせたという自身の業を直視させられるようで。 言葉に詰まった幸太郎は、されるがまま黙りこくった。 「幸太郎さん…ありがとう、いつもいつも頑張ってくれて。また夢を見る機会をくれて」 「初めはビックリしたけど、私感謝しとるとよ?本当なら私もうとっくに終わってたっちゃもん」 「だから…ありがとう。私きっと幸太郎さんの望んだアイドルになってみせるけん」 「だから…もう泣かんで?」 頭を抱きかかえられ、優しく頭を撫でる手を払おうともせず。 「………おう、期待…しとるぞ」 ようやく返事を絞り出せた頃には、二人ともすっかりのぼせてしまっていた。
6 18/12/04(火)21:26:20 No.552238500
抱きなんし!抱きなんし!! もう抱きしめてたでありんす…
7 18/12/04(火)21:29:46 No.552239549
こういうさく幸よか…
8 18/12/04(火)21:30:57 No.552239898
よか…
9 18/12/04(火)21:31:02 No.552239920
昔…ねぇ
10 18/12/04(火)21:31:12 No.552239976
>「あぁ~、ひど~い!私犬じゃなかとですよーっ、わんわんっ!」 やーらしか!やーらしか!
11 18/12/04(火)21:31:31 No.552240057
悲しいなぁ…
12 18/12/04(火)21:35:25 No.552241271
あったかくてよか幸さくばい…
13 18/12/04(火)21:38:13 No.552242038
チラッと不安要素が見えるけどさく幸のイチャイチャよか…
14 18/12/04(火)21:39:30 No.552242387
不安は二人を押し上げるためのスパイスやけん、いくらつかってもえーんだ
15 18/12/04(火)21:43:43 No.552243546
さくらちゃんは背中からハグ似合うよね
16 18/12/04(火)21:44:51 No.552243875
繰り返す私は繰り返す 何度でも
17 18/12/04(火)21:46:17 No.552244309
止めてくれないか 泣かせにくるのは
18 18/12/04(火)21:47:15 No.552244577
飲みなんし!風呂上がりに牛乳のみなんし!
19 18/12/04(火)21:55:33 No.552246954
よかね…
20 18/12/04(火)21:55:39 No.552246980
だけんがママあじを出してきたら用心せい
21 18/12/04(火)21:56:06 No.552247122
源はなんていうか、そこにいるだけで空気がほわほわするそんなクラスメイトだったなぁー
22 18/12/04(火)21:58:10 No.552247730
「あ~……あっつうぃ、こがんなる前にあがればよかったっちゃね…」 すっかりのぼせた体を冷やそうと、パタパタとうちわで胸元を扇ぐゾンビィ娘 少しでも涼を取ろうと大胆に開かれた浴衣の前に、つぅーっと一筋汗が伝い、彼女の谷間へと消えていく 「……前、閉じんかい」 「……別に見てもよかですよ?」
23 18/12/04(火)21:59:59 No.552248292
あっ100点です
24 18/12/04(火)22:05:23 No.552249879
こんなのもう夫婦の温泉旅行じゃなかとね!
25 18/12/04(火)22:08:20 No.552250779
家族風呂だからね…家族だもんね…
26 18/12/04(火)22:08:47 No.552250908
このさくら…自分の武器を理解しておる…!
27 18/12/04(火)22:08:59 No.552250964
>こんなのもう夫婦の温泉旅行じゃなかとね! じゃあもう遅いけん今日は寝ましょうねー へっ!?同じ部屋!?経費がもったいないから当然!?はわわー!どやんすどやんすー!? …おふろ上がったら身体冷たくなるけん、この季節は辛かかもしれんですよ? いいから布団に入れって…?えへへ…
28 18/12/04(火)22:10:05 No.552251254
抱きなんし!据え膳食わぬは男の恥でありんす!!
29 18/12/04(火)22:10:36 No.552251400
あざとい…!
30 18/12/04(火)22:13:12 No.552252086
よかったいでありんす!!!
31 18/12/04(火)22:13:35 No.552252180
(どういうわけか一組しか用意されてない布団)
32 18/12/04(火)22:15:09 No.552252598
旅館側からも夫婦にしか見られてないんだ…どやんすどやんすー!
33 18/12/04(火)22:15:37 No.552252739
夫婦としての務めを果たすんだ!さくら!SSSS
34 18/12/04(火)22:17:30 No.552253309
よかっぱいよかっぱい