ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
18/12/04(火)19:04:36 No.552201823
「そ、う、し、て、に、ゃ、ん、こ、さ、ん、は」 草木も眠る丑三つ時。巽幸太郎さんの書斎で創作活動に励む私。さかのぼること2週間ほど前、愛さんにコンピューターの簡単な使い方を教えてもらい最近のアイドルや佐賀の美味しいケーキのお店など暇を見つけては色々な情報を調べてたらある日こんな場所にたどり着いたのです。
1 18/12/04(火)19:05:34 No.552202042
「小説投稿さいと…」 なんでも自分の書いた小説をここに送って他の皆さんに見てもらう、そういう趣旨の集いらしいのです。 最初は何をしたらいいのかまったく分からないのでとりあえずここに投稿された他の方の小説を読んでたのですがその中のアイドルと彼女のプロデューサーとの恋模様を書いた話に私は惹かれました。
2 18/12/04(火)19:06:40 No.552202276
自分に自信が無く奥手な彼女を普段はおちゃらけて掴み所のないようで、実は真面目で誠実なプロデューサーがその才能を見出だし、時に叱咤激励し二人三脚でスターになっていくまでを描いた物語。二人の芸能活動から日常まで色んな人が色んな形で話を膨らませ投稿し皆で彼女の話を作っていく。 最初は次はどうなるんだろうとドキドキしながら読んでましたが次第に自分だったらどうするのかと考えるようになり気がつくと自分でも物語を投稿するようになっていました。
3 18/12/04(火)19:07:26 No.552202443
最初は文体もしっちゃかめっちゃかで厳しいお叱りを受けたりもしましたが次第に「すごくロマンチックです!」や「舞台裏の描写がリアル!もしかして本物のアイドル?」といったお褒めの言葉をいただけるようになり次はどんな話にしようこういうのはどうだろうとレッスンの時も考えるほどに夢中になってしまいました。 そして今日も眠っている幸太郎さんのほっぺを3回つんつんして熟睡している事を確認しこっそり書斎に入って慣れぬキー操作に苦戦しながら彼女とプロデューサーの甘く切ない話を紡ぐのでした。
4 18/12/04(火)19:08:09 No.552202607
「に、ゃ、ー、と、な…」 もうすぐ完成。今日も皆さんに喜んでもらえるといいな、そんな事を考えながらタイプしていると 「おい純子」 突然部屋がぱっと明るくなり後ろから聞き覚えのある声が 「ひゃ、ひゃい!!」 夢中になっていた私は突然の状況にびっくりして腰を抜かしてしまいました。 「こんな夜中に何やっとんじゃい」 「え、えっと…あの…」 「怒らんから言うてみい」 どうしよう。こんな話を書いていることを知られたら、ましてや読まれでもしたら、でも話さないと嫌われるかも。悩んだ末に私はーー 「じ、実は…小説を書いてました…」
5 18/12/04(火)19:08:44 No.552202720
「毎晩誰かごそごそしよると思ったが純子とはな。わしゃてっきり愛あたりかと」 「ほ、本当にすみません。もうこれっきりにしてこんな事は二度とないようにーー」 「読ませてくれんか」 突然の幸太郎さんの発言にきょとんとなる私。 「いや実はな、今度の新曲にアイドルらしいポップなラブソングをと思っとるんだが上手くいかなくての、参考にしたいんじゃ」 楽譜に向かってあーでもないこーでもないと甘い言葉を書きつけては頭を抱える幸太郎さんーーその姿を想像するとちょっと面白くて思わず笑みがこぼれる。
6 18/12/04(火)19:09:24 No.552202861
「なんじゃい。笑うとは失礼なやつめ」 「あ、そういうわけではーー」 「で、どれがお前の書いたやつなんじゃい」 そう言うと幸太郎さんは私の座ってる椅子を回しコンピューターの方へ向ける。 「い、今読むんですか!?」 それも後ろに立って私の肩に手を置いてる、貴方をこんな近くに感じながらなんて。 こんな稚拙な小説を。それにこの物語を書く時のモデルは自分とーー。 「ぜったいに笑わないでくださいよ…?」 「俺はどんな出来であれ他人が真剣に作ったものを馬鹿にしたりはしない。純子、お前の作品もだ」 ああ、何てずるいんだろう。 こんな間近で、真剣に眼を見つめられながらそんなこと言われたら断れるはずがない。 紺野純子、すべてを貴方に差し出しますーー。
7 18/12/04(火)19:10:00 No.552202978
ふと窓の外を見ると空が白んできた。あれからずっと私が書いた物語を幸太郎さんはふむふむと食い入るように真剣に読んでいる。覚悟はしたけどやっぱり恥ずかしい。触らなくても耳が燃えるように熱いのが自分でも分かる。 「純子」 「ふへっ!?」 またも不意打ち、おまけに耳元で声をかけられて変な声を上げてしまいました。 「作詞をやってみないか?」 唐突な提案に私はまたきょとんとしてしまった。 「一通り読ませてもらった。少しファンシー過ぎるというか甘くて閉口してしまう部分もあったがそれでも少女ならではの瑞々しい感性には光るものがある。俺には書けないお前だけの武器だ。」
8 18/12/04(火)19:10:17 No.552203031
純文学じゃない純子久しぶりに見た
9 18/12/04(火)19:10:50 No.552203143
また耳が、顔が、全身が真っ赤になる。恥ずかしいけどこの感覚、嫌じゃないです。 「今度譜面と仮音のテープを渡すから思うがまま詞をつけてくれ。何ならメインボーカルを純子、お前に担当してほしい」 それってつまり、私と幸太郎さんふたりの共同作業ーー。 「…ふ、ふつつかものですがよろしくお願いします…」 「お、おう…」 わ、私へんなこと言っちゃいましたか? 「…とにかく!アイドルにとってもゾンビィにとっても夜更かしは敵なんじゃい!たまにならいいが毎晩は許さんからのう!明日のレッスンに遅刻したら許さんからなこんボケぇ!」 そう言いながらずかずかと部屋を出ていく幸太郎さん。 「なぁ純子。あの小説に出てくるプロデューサーにはモデルとかいるのか?」 ドアの方を向いたままそんなことを尋ねてきました。 「それはどういうーー」 「わしはあんなにじゃいじゃい言わんのじゃい…」 バタンとドアが閉まる。
10 18/12/04(火)19:11:22 No.552203233
コイツ気付いて…!
11 18/12/04(火)19:11:22 No.552203236
まだ顔が熱いです。こんな気持ちのまま今日のレッスン、あの人の顔を見られる自信がありません。 そう言えばまだ今日の分を投稿してませんでした。でも待ってください、今日の出来事を小説にしたらすごくロマンチックじゃないでしょうか。レッスン室に主人公が忘れたポエムノートをたまたまプロデューサーが見つけ作詞の才能を見出だす、なんてお話。まだそんな展開は誰も投稿してませんしあれだけドキドキしたんです、きっといいものが書けるに違いないーーそこまで考えたのですがやめることにしました。楽しみに待ってくれてる読者の皆さんには申し訳ないですがこれは私と貴方だけの秘密の物語。そうですよね、幸太郎さん。 それに今日書いたものだって中々の力作、読者の皆さんも喜んでくれるはずです。 今日もいっぱい感想がもらえるといいな。そう期待しながら私は投稿ボタンを押すのでした。
12 18/12/04(火)19:12:10 No.552203396
甘ぁい
13 18/12/04(火)19:12:21 No.552203435
よか…よか…
14 18/12/04(火)19:13:39 No.552203696
思ったより長くてダメだった
15 18/12/04(火)19:14:20 No.552203834
正統派純文学…いい…
16 18/12/04(火)19:14:41 No.552203904
よかね…
17 18/12/04(火)19:15:07 No.552204022
よか…
18 18/12/04(火)19:15:39 No.552204127
次純文学見るときなんかニヤニヤしちゃうじゃん!
19 18/12/04(火)19:15:42 No.552204141
よか…
20 18/12/04(火)19:17:28 No.552204543
こうバックボーンの状況を純文学で伝えられちゃうと自演風にいい文章ですね。とかやっぱり愛幸ですよね。とか書けなくなるじゃん!
21 18/12/04(火)19:17:46 No.552204613
>思ったより長くてダメだった これでもがんばってけずったのですが想いが止まらずながくなってしまいました。スレたてもはじめてだったのできんちょうしました。
22 18/12/04(火)19:18:35 No.552204794
いいんだ
23 18/12/04(火)19:21:03 No.552205294
>「俺はどんな出来であれ他人が真剣に作ったものを馬鹿にしたりはしない。純子、お前の作品もだ」 >ああ、何てずるいんだろう。 本当にずるいぞ!急に真摯になるのは!
24 18/12/04(火)19:21:15 No.552205332
よか怪文書たい…
25 18/12/04(火)19:22:32 No.552205603
甘くてとてもよか…
26 18/12/04(火)19:23:17 No.552205784
人差し指タイピングでちまちま書いてたのがよくわかる
27 18/12/04(火)19:23:23 No.552205814
よか…よかったい…
28 18/12/04(火)19:24:45 No.552206113
あっ100点です
29 18/12/04(火)19:26:37 No.552206536
怪文書なのかこれは…
30 18/12/04(火)19:27:31 No.552206731
発想がもう素敵で内容も全部好きなんだけど幸太郎さんの幸太郎さん感が凄く良いと思う
31 18/12/04(火)19:28:16 No.552206915
>そして今日も眠っている幸太郎さんのほっぺを3回つんつんして熟睡している事を確認し 卑しい…
32 18/12/04(火)19:28:22 No.552206944
>「わしはあんなにじゃいじゃい言わんのじゃい…」 言ってるじゃい!
33 18/12/04(火)19:30:38 No.552207520
ケーキ食べたいのか
34 18/12/04(火)19:32:30 No.552207996
ナイスよかったい ナイスよかったい
35 18/12/04(火)19:33:04 No.552208133
もう一度よかったい
36 18/12/04(火)19:33:34 No.552208262
乙女全開よかね…
37 18/12/04(火)19:34:32 No.552208509
ちゃんと記録媒体はわかりやすいテープで渡すんだ…
38 18/12/04(火)19:35:10 No.552208640
あっ100点です
39 18/12/04(火)19:37:00 No.552209074
やっぱり純子ちゃんが一番大好きだ
40 18/12/04(火)19:39:49 No.552209780
こういうのでいいんだよ…
41 18/12/04(火)19:41:18 No.552210124
純子ちゃんは独白の文章が似合うなあ
42 18/12/04(火)19:43:24 No.552210635
甘ぁい…
43 18/12/04(火)19:45:31 No.552211143
はいはい可愛い可愛い くそカワイイな!
44 18/12/04(火)19:46:15 No.552211328
そうそう、やっぱりこうでなくっちゃ
45 18/12/04(火)19:46:27 No.552211378
好き…
46 18/12/04(火)19:47:05 No.552211525
めがまぶしい…
47 18/12/04(火)19:48:00 No.552211732
はいお前かわいい
48 18/12/04(火)19:50:04 No.552212230
アンマァい…
49 18/12/04(火)19:50:26 No.552212317
はいお前かわいい
50 18/12/04(火)19:51:44 No.552212617
やっぱ強いぜ昭和!
51 18/12/04(火)19:51:46 No.552212625
突然語彙が無くなる可愛さぶつけられる身にもなってください 最高です
52 18/12/04(火)19:52:42 No.552212858
砂糖吐いた
53 18/12/04(火)19:55:07 No.552213442
変な口調でメンバーの自演しまくってるのはスルーなのかい幸太郎さん
54 18/12/04(火)19:55:31 No.552213548
小説投稿サイト!小説投稿サイトです!imgではなく!
55 18/12/04(火)19:56:08 No.552213690
純子ちゃんてこんなかわいらしいキャラだったのね!
56 18/12/04(火)19:56:50 No.552213853
>純子ちゃんてこんなかわいらしいキャラだったのね! 可愛らしいけど何かが違う!めちゃくちゃ可愛らしいけど!
57 18/12/04(火)19:57:11 No.552213925
最近めっきり自演純文学キャラと化してたから新鮮だな
58 18/12/04(火)19:57:35 No.552214021
小説投稿サイト!ここ以外にもそんな場所があるのか!
59 18/12/04(火)19:58:54 No.552214292
俺の知ってる純子ちゃんはもっとこう!もっとこう!狂っていたような…アレっ?
60 18/12/04(火)19:59:47 No.552214484
1週間でキャラが3回くらい変わる女!紺野純子!
61 18/12/04(火)20:02:33 No.552215207
昭和の女は文通から始まる みんな知ってる普遍的な事実
62 18/12/04(火)20:02:57 No.552215306
とうとう純文学を書く純子の怪文書が… この怪文書ブームはいったいどこまで行くのだろう