虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

18/11/16(金)01:33:11 No.547932846

「逝きさん愛してる！」　「あはははははキスキスキス！！！」 ――真夜中。どうにも「」は煮詰まってしまう。あれもこれも… どうして他の「」や他の人のように上手くいかないのだろうか？ ただ虹裏したいだけなのに、あれもこれも上手くいかない日々。 「散歩してきます」　「あはい！」　こんな時は夜風に当たろう。 少し頭を冷やさなければならない。少し歩くのだ。多分それがいい。 逝きさんは控えめに笑いつつ、コートやマフラーを用意してくれた。 冬空の暗闇に空は高く、うっすら雲がかかるところもあるが、小さな星が今日も無数に輝いて見えた。 「」は少し背筋を伸ばして、呼吸を整えながら歩く。逝きさんが付いて来る足音が後ろに聞こえた。 見上げれば丁度オリオン座が中天に差し掛かる頃で、冬の星座が見える季節が巡って来た事に気づく。 立ち止まって見上げていれば、逝きさんが隣に並んでギュッと「」の腕を掴んで来た。少しだけ痛い。 去年も一昨年もその前も彼女とこうして見上げたのを思い出す。きっと「」はオリオン座を見る度に… 今日のことを思い出すのだろう。逝きさんは思い出してくれるだろうか。彼女と虹裏と過ごした日々を。